ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「悠、君は花の事も知っているのかい?」
慌てて書き直している乙葉を置いてみなみとまゆが驚いた顔をして俺を見てくる。
「え…いや深くは知らんよ?ある程度だけな。」
俺は鼻の頭を掻きながら二人から視線を外す。
「小鳥遊さん!小鳥遊さん!イチゴの花言葉は何ですか?」
「えっ………[幸福な家庭、あなたを喜ばせる、甘い香り、誘惑(以下略)…]」
「きゃー凄いです!えーとえーとじゃあゼラニウムは?」
乙葉はうれしい悲鳴をあげて用紙に書き込んでいき、次の花ことばを子供の様に聞いてくる。
「……[愛情]」
「愛情と…タンポポとデージーとナズナもお願いします!」
「………タンポポは[愛の信託、別離]デージーは[平和、希望、美人。それと(白)は無邪気(赤)は無意識]ナズナは[あなたにすべてお任せします]…のはずだ」
「「……」」
「な、なんだよ…」
質問に答えているとまゆとみなみから妙な視線を感じ、何か言いたいのかと聞いてみると。
「いえ…何というか…」
「時々、本当に時々だが僕は悠が実は女の子じゃないかと思うよ。」
まゆの隣でコクコクとみなみもうなずく。
「……それは…女々しいと言いたいのか?」
「いえ…何というか…乙女ですね…」
「あぁ!岩崎君、それだ!」
ぴったりの言葉が見つかったとまゆは手を叩いて感心する。
「誰が乙女だ!」と言い返したかったが…
少し前に海達から「##NAME3##はなんやお母みたいやな、今度母の日にエプロンプレゼントするな!」と言われたのを思い出した…
あの時、星凪と翡翠がものすごーく目をキラキラさせてて怒れなかったな…
「せめてお父さんと言われたかった…」
ボソリと呟く。
「…お父さん?」
「いや、何でもない…」
忘れてくれと手を振っていると
パチパチパチ…
急に拍手の音が聞こえる。
左右を見てみたがまゆでもみなみでも乙葉でもない…勿論俺でもない。
つまり、音は後ろから聞こえるので振り返ってみると
「誰だ?」
「あ、すいません。」
黒髪で背中の肩甲骨の辺りに掛かるか掛からないか位長さの女性が口元で両手を合わせる。
「えと…失礼だが貴女は?」
まゆがその女性に誰かと尋ねると
「驚かしてごめんね。私は桜華鈴猫(おうかすずね)ここに、苗の配達とかに来るんだけど…さっきの花言葉全部合ってたからつい拍手しちゃった。」
桜華と名乗る女性はペロッと舌を出して謝る。
「あ、いや…花言葉はたまたま知ってたって感じで…」
「悠、自己紹介してもらっているのにこちらがしないと失礼だぞ?僕は坂神まゆ、こっちが乙葉美乃君でこの子は後輩の岩崎みなみ君」
「んで、白一点の俺が小鳥遊悠。高校三年の健康優良学生だぜ。」
「小鳥遊悠さん…ですか」
「悠でいいっ…ん?」
「「「……(健康は兎も角優良学生?)」」」
何故だろうまゆ、みなみ、乙葉の視線がおもっくそ突き刺さる。
「高校生なんだ、私は大学生。年上だけど全然気にしないでね。私あんまり敬語とか好きじゃないし」
「あ、俺も敬語はあんま好きじゃねぇし気が合うかもなすずっぶ…」
「悠!」
まゆの肘鉄が横腹にヒット…
許可を得ずにしかも年上の名前を呼ぶのは失礼だろとまゆの心の声が肘鉄を通じて聞こえた気がする…
「あ、いいよいいよ。鈴でも鈴猫でも呼びやすいように呼んでくれて。それより良かったらこの奥に休憩所あるからそこで少し話しない?配達の仕事終わって暇なの一人でブラブラするのもつまらないし。」
「僕は構わないけど…」
まゆはみなみと乙葉を見る
「…私も大丈夫です」
「少し疲れたし丁度いいですね。」
「もち、俺も。」
全員賛成の様なのでOkの返答をして休憩所に向かうことにした。
慌てて書き直している乙葉を置いてみなみとまゆが驚いた顔をして俺を見てくる。
「え…いや深くは知らんよ?ある程度だけな。」
俺は鼻の頭を掻きながら二人から視線を外す。
「小鳥遊さん!小鳥遊さん!イチゴの花言葉は何ですか?」
「えっ………[幸福な家庭、あなたを喜ばせる、甘い香り、誘惑(以下略)…]」
「きゃー凄いです!えーとえーとじゃあゼラニウムは?」
乙葉はうれしい悲鳴をあげて用紙に書き込んでいき、次の花ことばを子供の様に聞いてくる。
「……[愛情]」
「愛情と…タンポポとデージーとナズナもお願いします!」
「………タンポポは[愛の信託、別離]デージーは[平和、希望、美人。それと(白)は無邪気(赤)は無意識]ナズナは[あなたにすべてお任せします]…のはずだ」
「「……」」
「な、なんだよ…」
質問に答えているとまゆとみなみから妙な視線を感じ、何か言いたいのかと聞いてみると。
「いえ…何というか…」
「時々、本当に時々だが僕は悠が実は女の子じゃないかと思うよ。」
まゆの隣でコクコクとみなみもうなずく。
「……それは…女々しいと言いたいのか?」
「いえ…何というか…乙女ですね…」
「あぁ!岩崎君、それだ!」
ぴったりの言葉が見つかったとまゆは手を叩いて感心する。
「誰が乙女だ!」と言い返したかったが…
少し前に海達から「##NAME3##はなんやお母みたいやな、今度母の日にエプロンプレゼントするな!」と言われたのを思い出した…
あの時、星凪と翡翠がものすごーく目をキラキラさせてて怒れなかったな…
「せめてお父さんと言われたかった…」
ボソリと呟く。
「…お父さん?」
「いや、何でもない…」
忘れてくれと手を振っていると
パチパチパチ…
急に拍手の音が聞こえる。
左右を見てみたがまゆでもみなみでも乙葉でもない…勿論俺でもない。
つまり、音は後ろから聞こえるので振り返ってみると
「誰だ?」
「あ、すいません。」
黒髪で背中の肩甲骨の辺りに掛かるか掛からないか位長さの女性が口元で両手を合わせる。
「えと…失礼だが貴女は?」
まゆがその女性に誰かと尋ねると
「驚かしてごめんね。私は桜華鈴猫(おうかすずね)ここに、苗の配達とかに来るんだけど…さっきの花言葉全部合ってたからつい拍手しちゃった。」
桜華と名乗る女性はペロッと舌を出して謝る。
「あ、いや…花言葉はたまたま知ってたって感じで…」
「悠、自己紹介してもらっているのにこちらがしないと失礼だぞ?僕は坂神まゆ、こっちが乙葉美乃君でこの子は後輩の岩崎みなみ君」
「んで、白一点の俺が小鳥遊悠。高校三年の健康優良学生だぜ。」
「小鳥遊悠さん…ですか」
「悠でいいっ…ん?」
「「「……(健康は兎も角優良学生?)」」」
何故だろうまゆ、みなみ、乙葉の視線がおもっくそ突き刺さる。
「高校生なんだ、私は大学生。年上だけど全然気にしないでね。私あんまり敬語とか好きじゃないし」
「あ、俺も敬語はあんま好きじゃねぇし気が合うかもなすずっぶ…」
「悠!」
まゆの肘鉄が横腹にヒット…
許可を得ずにしかも年上の名前を呼ぶのは失礼だろとまゆの心の声が肘鉄を通じて聞こえた気がする…
「あ、いいよいいよ。鈴でも鈴猫でも呼びやすいように呼んでくれて。それより良かったらこの奥に休憩所あるからそこで少し話しない?配達の仕事終わって暇なの一人でブラブラするのもつまらないし。」
「僕は構わないけど…」
まゆはみなみと乙葉を見る
「…私も大丈夫です」
「少し疲れたし丁度いいですね。」
「もち、俺も。」
全員賛成の様なのでOkの返答をして休憩所に向かうことにした。