～友情＋義理×共同=最強～



ｰ夏期講習ゼミビル前ｰ

ガヤガヤ…ざわざわ…
昼になり講習に来ていた生徒が出てくる中…


「ん～～…さて、和龍に飯行くか。」

両手を挙げて力一杯背伸びをしながら岡崎亮は昼食の提案を出す。

「あ、良いわね。和辰スペシャル食べたいし」

「かがみ～後で泣くことになるよ～？」

じ～っとかがみの腹部に視線を送るこなた。

「る、るさい！夏バテ防止よ！」

「あはは、何なら私と少しトレーニングする？」

「えっ…ち、千草さんのトレーニングって？」

「大した事しないわよ？ほとんど柔軟みたいな事だから。」

「…(千草の柔軟はヨガ並みにキツいけどな…)」

亮はとりあえず何も言われなかった。

「…他で食え。」

その数歩先でオールバック頭に銃弾のﾈｯｸﾚｽを着けた少し怖い雰囲気の和辰千夜は不機嫌に呟く。

「おいおい、客に酷いな」

「うぜぇ…」

亮が肩に手を置こうとしたが千夜はその手を払っていると…

「あ！千夜！せんやー！」
「あん？」

人混みをほぼ無理やりかき分けながら、戌塚が千夜の名をおもいっきり呼ぶ。

「何だ？こんな所まで来て？」

「はぁはぁ…千夜はぁはぁ…ヤバい事になった…ぞっと」

「ヤバい事？」

「悠のアニキがはぁはぁ…西口の奴らに狙われてる。」

「何？」

「あ？どうゆう事だ？」

亮と千夜は顔つきを変えて戌塚に聞き返す。

「はぁはぁすっ…はぁ…さっきファミレスで西口の奴らが悠の居場所聞いてた所に出くわした。どうも、紅がやられた仕返しらしいぞっと」

息を整えながら戌塚は簡単に状況を説明する。

「ふざけやがって…おい、場所は？」

「たしか…えーと……び、び何とかランドだぞっと！」

「び何とかランド？」

「何処だよ！」

「それって……あった、ﾋﾞﾌｫｱランドじゃない？」

かがみが鞄からチラシを取り、紅に渡す。

「それだ！触覚ねーちゃん！」

「し…しょ、触覚？」

かがみは頬をピクピクさせ、戌塚を見る。

「ﾋﾞﾌｫｱランド…(こっから飛ばせば30分で行ける)行くぞ。」

千夜はチラシを握り締めて駐車場に向かう。

「了解だぞっと！」

「あ、おい待て！」

ｶﾞｼｯ！
亮は千夜の肩を掴み…

「何だ！！」

「悠がピンチ何だろ？俺も行く！」

「お前じゃ足手まといになる、邪魔だ！」

パンっ！
千夜は亮の手を払い除けながら怒鳴る。

「なっ…なに？」

「確かに…アンタじゃ足手まといだ…正直弱い…ぞっと」

「っ……俺が弱いだと？」

亮は面食らった表情で千夜と戌塚を見る。

「……亮、確かにお前は一般より高い能力がある。けど…俺はおろか戌塚にも勝てない奴は今、必要無い。」

「まぁ、千夜は言い方がわりぃが…その通りだぞっと…」

「ぐっ…」

亮は言い返せ無い悔しさを噛み締めるさなか…


「お～い、其処の3人、揉めてる所悪いが…ちょっといいかい？」

3人の後ろから誰かが声を掛けてきた…