ー夏休み編ーそれぞれの道…獣と月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ービフォアランド(3D天体シアター館前)ー
星座や星の動きを映像で映し。
解説や星のお話を交えて、大人から子供まで楽しめるカップルにもオススメのアトラクション。(基本30分~1時間待ち)
「いや~面白かったな。」
「はい……」
悠とみなみは交互に行きたいアトラクションを決めて中々良い雰囲気で回っていた。
「けど、悠先輩、星座の事も詳しいんですね…驚きました。」
「いや、そんな事無い無い。教科書に載ってる程度だよ。」
やや、大袈裟に悠は首を振ると
「ふふ…」
みなみは何故かそんな、悠を見て笑う。
「ん?何か可笑しかったか?」
「あ、いえ…むゆっ…」
「気になるだろ~言~え~よ~」
悠はみなみに視線を合わせて軽く両頬をつまみ、笑いながら引っ張る。
「い、いいまひゅはらやめへくたさひ///…(い、いいますから止めてください)」
「よし。」
パッと頬から指をを離す。
「悠先輩は…いつもはぐらかすな…て思って…」
「はぐらかす?何を?」
「例えば……何でも良く知ってるのに知らないフリしたり、誰かに聞かれるまで自分からは言わなかったり…」
「いやいや、そんな賢く無いからマジで…」
「ほら…また。」
「むむっ~…。」
悠は眉を【八】字に曲げて少し困った顔で顎に手を当て…
「みなみはあれだな。」
「はい?」
「人の事っか周りの事をよくみてるな。」
「そんな事は…」
「良いことだぞ。俺なんか周りの事を見ろだの、もう少し自分の事を見ろだの言われっぱなしだからな…。何処見て生きればいいんだか…」
「…確かに…悠先輩は…広く見すぎだと思います…」
「広く見すぎ……か、はは。」
悠は笑う。
とても楽しそうに…
「…?」
その様子にみなみは首を傾げて、頭に?マークを浮かべる。
「いや、悪い…馬鹿にしてる訳じゃないぞ?はは……」
満足したのか笑い終わり。
悠は笑顔のまま、みなみの前に移動して。
「みなみ、ちょっとこうやってみ。」
悠は拳を握り真っ直ぐ右腕を前に伸ばす。
「え?こ、こうですか?」
みなみは少し困惑しつつも言われた通りに腕を伸ばす。
「よし、じゃそのまま。廻ってみろ。」
「は、はぁ…」
言われるがままに腕を伸ばしたまま、その場でクルリと廻る。
「うん、今描いた円がみなみの領域、自分の世界(テリトリー)だ。」
「私の…世界」
「そう、それで…」
すっ…
ゆっくりと悠の拳がみなみの円に入っていく…
「その円の中に入ってくる不要な物や邪魔な物を払い除いて行けば、まぁどーにかこーにか傷つかず安全で幸せに暮らせる…けど…」
スッ…クルリ…
悠は少し距離を開け、腕を挙げて一回転し、自分の世界から一歩踏み出す…
「この、円の外に出ると四方八方から色んな奴が俺の世界に踏み込んでくる。」
悠は右へ左へ攻撃を避す様に身体を動かし…
「円の外には強えぇ奴も居れば怖い事も多い。ぼろぼろになったり、傷付く事も辛い事もある……けど、広い…広い世界が見える。だから…広く見ないといけないわけだ。」
「……」
「はは、格好つけすぎたかな?」
少し照れ気味に頭をかく悠。
「いえ…とても難しいけど素敵な考えだと思います。…悠先輩が考えたんですか?」
「んにゃ、むか~し、爺に同じ事言われたんだ。まぁ…俺はその時「ダセェ」って言ったけどな。そしたら爺は…」
~~
『はっはっは、ダセェか。悠広い世界を見ろ。』
~~
「って…言われた後、目を開けたら次の日だったけどな…」
悠はニカッと笑う。
…………
星座や星の動きを映像で映し。
解説や星のお話を交えて、大人から子供まで楽しめるカップルにもオススメのアトラクション。(基本30分~1時間待ち)
「いや~面白かったな。」
「はい……」
悠とみなみは交互に行きたいアトラクションを決めて中々良い雰囲気で回っていた。
「けど、悠先輩、星座の事も詳しいんですね…驚きました。」
「いや、そんな事無い無い。教科書に載ってる程度だよ。」
やや、大袈裟に悠は首を振ると
「ふふ…」
みなみは何故かそんな、悠を見て笑う。
「ん?何か可笑しかったか?」
「あ、いえ…むゆっ…」
「気になるだろ~言~え~よ~」
悠はみなみに視線を合わせて軽く両頬をつまみ、笑いながら引っ張る。
「い、いいまひゅはらやめへくたさひ///…(い、いいますから止めてください)」
「よし。」
パッと頬から指をを離す。
「悠先輩は…いつもはぐらかすな…て思って…」
「はぐらかす?何を?」
「例えば……何でも良く知ってるのに知らないフリしたり、誰かに聞かれるまで自分からは言わなかったり…」
「いやいや、そんな賢く無いからマジで…」
「ほら…また。」
「むむっ~…。」
悠は眉を【八】字に曲げて少し困った顔で顎に手を当て…
「みなみはあれだな。」
「はい?」
「人の事っか周りの事をよくみてるな。」
「そんな事は…」
「良いことだぞ。俺なんか周りの事を見ろだの、もう少し自分の事を見ろだの言われっぱなしだからな…。何処見て生きればいいんだか…」
「…確かに…悠先輩は…広く見すぎだと思います…」
「広く見すぎ……か、はは。」
悠は笑う。
とても楽しそうに…
「…?」
その様子にみなみは首を傾げて、頭に?マークを浮かべる。
「いや、悪い…馬鹿にしてる訳じゃないぞ?はは……」
満足したのか笑い終わり。
悠は笑顔のまま、みなみの前に移動して。
「みなみ、ちょっとこうやってみ。」
悠は拳を握り真っ直ぐ右腕を前に伸ばす。
「え?こ、こうですか?」
みなみは少し困惑しつつも言われた通りに腕を伸ばす。
「よし、じゃそのまま。廻ってみろ。」
「は、はぁ…」
言われるがままに腕を伸ばしたまま、その場でクルリと廻る。
「うん、今描いた円がみなみの領域、自分の世界(テリトリー)だ。」
「私の…世界」
「そう、それで…」
すっ…
ゆっくりと悠の拳がみなみの円に入っていく…
「その円の中に入ってくる不要な物や邪魔な物を払い除いて行けば、まぁどーにかこーにか傷つかず安全で幸せに暮らせる…けど…」
スッ…クルリ…
悠は少し距離を開け、腕を挙げて一回転し、自分の世界から一歩踏み出す…
「この、円の外に出ると四方八方から色んな奴が俺の世界に踏み込んでくる。」
悠は右へ左へ攻撃を避す様に身体を動かし…
「円の外には強えぇ奴も居れば怖い事も多い。ぼろぼろになったり、傷付く事も辛い事もある……けど、広い…広い世界が見える。だから…広く見ないといけないわけだ。」
「……」
「はは、格好つけすぎたかな?」
少し照れ気味に頭をかく悠。
「いえ…とても難しいけど素敵な考えだと思います。…悠先輩が考えたんですか?」
「んにゃ、むか~し、爺に同じ事言われたんだ。まぁ…俺はその時「ダセェ」って言ったけどな。そしたら爺は…」
~~
『はっはっは、ダセェか。悠広い世界を見ろ。』
~~
「って…言われた後、目を開けたら次の日だったけどな…」
悠はニカッと笑う。
…………