―教室―

「ん～授業終わったね～」

「ああ、明日はついにテストだな」

「あぅう、それは言いっこなしだよ～」

そんな話をしていると

ピンポンパンポーン

「えー小鳥遊悠至急職員室に来てください」

いきなり呼び出される。

「悠何したの～?」

こなたが心配そうに聞いてくる。

「いや・・特に身に覚えは無いんだが・・・」

「とりあえず行った方がいいんじゃない?」

「そだな行って来る、先にみんなと帰ってくれていいから。」

俺はこなたに伝えると職員室に向かった。


―職員室―

「失礼します、今呼び出された小鳥遊ですけど・・」

職員室に入ると空気が重かった

「あ、ああ悠ちょっとええか?」

黒井先生がいつもと違い控えめに声をかけてくる。

「あの、何かあったんすか?」

「あ～その・・な今電話が在ってな・・」

「電話・・・?はぁそれで?」

「その電話の相手が小鳥遊兜馬さんからでな・・」

「・・・!!」

俺は絶句する。

「それでな悠に電話を替わって欲しいって・・」

黒井先生が受話器を渡してくる。

「・・・」

「悠・・・平気か?」

「ぁっ・・は・・い」

俺はハッとなり受話器を受け取り隣の部屋に行く。

「・・・もしもし」

「悠か?」

受話器の向こうからは低く冷えた声が聞こえる。

「・・ああ」

「学校行っ・・」

「迷惑だこんなところに私用の電話掛けてこないでくれ、それにあんたとは話すことは無い」

ガチャン

一方的に電話を切る。

「・・はぁ」

俺は限界だったあいつの声があいつと話していることが。

「すいません、ありがとうございました。」

受話器を返す。

「悠・・」

黒井先生が心配そうに声を掛けてくる。

「ははは、すいません私用の電話しちゃって・・」

俺は普段どうりに振舞う。

「いやそれはえんやけど・・あのな、伝言頼まれたんや。」

「・・・なんですか?」

「自分はアメリカにおるからって・・」

「・・・そうですか、失礼しました。」

俺は職員室から出る。

「・・・なんなんだよ」

満身創痍な気分だ。

「あの・・大丈夫ですか?」

ふぃに後ろから声を掛けられる。