ー夏休み編ー昼の顔と夜の顔(3)
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ガッ!コォン……カランカラン……
「あれ?」
紅の手からバットが消え、地面に転がる…
「間一髪…」
「あ、アニキ!」
悠は戌塚が殴り飛ぶ前にバットの進行方向側から弾き返した。
「ん~…面白い。」
ポリポリ…
紅は頭をかきながバットを拾いあげ…
「アンタ、強いな。名前は?」
「小鳥遊悠だ…」
「小鳥遊悠…ん~?何か聞いた事有るような無いような…ま、いいや。どうする?続ける?」
「…ダチがやられて…はい、止めますって言えるほど俺は残念ながら人間出来てなくてな。」
「あ、アニキ……俺はまだやられて無いぞっと!」
「昨日のダメージまだ残ってんだろ?お前の強さもタフさは知ってるが…無理すんな。」
悠は一度戌塚の頭を撫で…
「紅…借りは反さしてもらうぞ?」
「じゃ…裏行くかここじゃ、色々邪魔がはいる。」
ざわざわ…
ざわざわ…
ざわざわ…
辺りには人が集まり始めている…
確かに昨日の二の舞はごめんだと素直に裏路地に消えて行く…
ー池袋西口闘路(駅前区・空地)ー
「ここは…」
案内された場所は建物と建物の間にも関わらず、放棄された広い空地。
「いい場所だろ?俺のベストステージだ…さて悠だったよな?」
紅は上着を一枚脱いぎバットを肩に掛ける。
「ああ。」
「ふむ…見たところ……B+って処か?さっきの戌塚ってのはBだな…」
「あ?B+?」
「あ~悪い、俺はだいたい動きを見たら強さを判断するのが癖でね。はっきり言って…俺には勝て無い。」
紅はバットを悠に向けて宣言する。
「な、テメェ!悠が勝てないだと!」
「戌塚…良い。紅お前の判断が正しいか…試してみろよ?」
すっ!クイクイ…
悠は左手を真っ直ぐ伸ばし来い来いと挑発する。
「面白い…っほら!」
ビュン!
紅はバットを横に振り、悠の左手を狙った。
「おっと、もらった!」
ダン!ギャリ!ドッ!
「出た!!」
踏み込みと同時に左手の甲を紅の手に当て引き流しながら右拳を放った。
「おっとぁ!」
ガッギリ!!
紅の鳩尾目掛け軌道を描いた拳だが…
膝で受けられ、直撃にはならない。
「ぐっ…」
「なっ…」
タン!ズザッ!
「ヒットコース!」
紅は膝で受けた衝撃を利用してわざと後ろに下がり一歩足打法でバットを振り抜いた。
「(技後硬直…避けれない!)すぅ…ぱっぁ!」
停止していた右腕を更に打ち伸ばし…
ギャドゴっっ!
鉄と骨とがぶつかる恐ろしく不気味な鈍い音……
「なっにぃ…」
「ぬっぅぅ…」
ピキキ…
ミシシ…
両手で振ったバットの真芯を右拳一本が正面から受け止めせり張り合う…
「っ……(こいつ、この身体でどんな力を…両手が痺れてやがる。)」
「っ……(やべぇ、右逝ったかも…)」
「「(けど…ここからだ!)」」
「だらぁ!(八卦…単換掌(たんかんしょう)!)」
がっっ!
力押しで悠はバットを弾き返し、左腕を半回転させながら掌を顎目掛け伸ばしたが…
グリリリッ…ガッ!
「どっ…らぁ!」
紅は手首を限界まで捻り、掌打を受け止めた。
「妙な動きだが…面白い……ぞ!!」
「く゛ふ゛っ゛?!」
ドゴッ!
紅は足先で悠の腹を膝で蹴り…
「1打目!」
「がっぁ?!」
ガギン…
前に崩れ掛けた顎をバットの底で左斜めに打ち上げ…
「2打目!!」
「ごへっ゛!」
ズッゴンッ!!
突き刺す様に右肩に先を打ち落とし…
「止め…打!」
ギリリリ…
紅はバットを両手で握りしめ…
ビュッバァン!
渾身の一撃を放った。
「っ…ぁ…(根性…)」
ギャドォォオォン!!
信じられない音が…
辺りを支配した…
物を殴って出るレベルの音では無い音が……
「あれ?」
紅の手からバットが消え、地面に転がる…
「間一髪…」
「あ、アニキ!」
悠は戌塚が殴り飛ぶ前にバットの進行方向側から弾き返した。
「ん~…面白い。」
ポリポリ…
紅は頭をかきながバットを拾いあげ…
「アンタ、強いな。名前は?」
「小鳥遊悠だ…」
「小鳥遊悠…ん~?何か聞いた事有るような無いような…ま、いいや。どうする?続ける?」
「…ダチがやられて…はい、止めますって言えるほど俺は残念ながら人間出来てなくてな。」
「あ、アニキ……俺はまだやられて無いぞっと!」
「昨日のダメージまだ残ってんだろ?お前の強さもタフさは知ってるが…無理すんな。」
悠は一度戌塚の頭を撫で…
「紅…借りは反さしてもらうぞ?」
「じゃ…裏行くかここじゃ、色々邪魔がはいる。」
ざわざわ…
ざわざわ…
ざわざわ…
辺りには人が集まり始めている…
確かに昨日の二の舞はごめんだと素直に裏路地に消えて行く…
ー池袋西口闘路(駅前区・空地)ー
「ここは…」
案内された場所は建物と建物の間にも関わらず、放棄された広い空地。
「いい場所だろ?俺のベストステージだ…さて悠だったよな?」
紅は上着を一枚脱いぎバットを肩に掛ける。
「ああ。」
「ふむ…見たところ……B+って処か?さっきの戌塚ってのはBだな…」
「あ?B+?」
「あ~悪い、俺はだいたい動きを見たら強さを判断するのが癖でね。はっきり言って…俺には勝て無い。」
紅はバットを悠に向けて宣言する。
「な、テメェ!悠が勝てないだと!」
「戌塚…良い。紅お前の判断が正しいか…試してみろよ?」
すっ!クイクイ…
悠は左手を真っ直ぐ伸ばし来い来いと挑発する。
「面白い…っほら!」
ビュン!
紅はバットを横に振り、悠の左手を狙った。
「おっと、もらった!」
ダン!ギャリ!ドッ!
「出た!!」
踏み込みと同時に左手の甲を紅の手に当て引き流しながら右拳を放った。
「おっとぁ!」
ガッギリ!!
紅の鳩尾目掛け軌道を描いた拳だが…
膝で受けられ、直撃にはならない。
「ぐっ…」
「なっ…」
タン!ズザッ!
「ヒットコース!」
紅は膝で受けた衝撃を利用してわざと後ろに下がり一歩足打法でバットを振り抜いた。
「(技後硬直…避けれない!)すぅ…ぱっぁ!」
停止していた右腕を更に打ち伸ばし…
ギャドゴっっ!
鉄と骨とがぶつかる恐ろしく不気味な鈍い音……
「なっにぃ…」
「ぬっぅぅ…」
ピキキ…
ミシシ…
両手で振ったバットの真芯を右拳一本が正面から受け止めせり張り合う…
「っ……(こいつ、この身体でどんな力を…両手が痺れてやがる。)」
「っ……(やべぇ、右逝ったかも…)」
「「(けど…ここからだ!)」」
「だらぁ!(八卦…単換掌(たんかんしょう)!)」
がっっ!
力押しで悠はバットを弾き返し、左腕を半回転させながら掌を顎目掛け伸ばしたが…
グリリリッ…ガッ!
「どっ…らぁ!」
紅は手首を限界まで捻り、掌打を受け止めた。
「妙な動きだが…面白い……ぞ!!」
「く゛ふ゛っ゛?!」
ドゴッ!
紅は足先で悠の腹を膝で蹴り…
「1打目!」
「がっぁ?!」
ガギン…
前に崩れ掛けた顎をバットの底で左斜めに打ち上げ…
「2打目!!」
「ごへっ゛!」
ズッゴンッ!!
突き刺す様に右肩に先を打ち落とし…
「止め…打!」
ギリリリ…
紅はバットを両手で握りしめ…
ビュッバァン!
渾身の一撃を放った。
「っ…ぁ…(根性…)」
ギャドォォオォン!!
信じられない音が…
辺りを支配した…
物を殴って出るレベルの音では無い音が……