ー夏休み編ー昼の顔と夜の顔(3)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~悠のお仕事・続~
ー生徒会議室ー
しゅ~…
「っ!染みる…」
「我慢しろ、バイ菌でも入ったらどうする。」
このくらい、大した傷じゃ無いと言ったが…「ダメだ!待ってろ!」っとわざわざ閉まっている保険室を開けて消毒液を持ってきて悠の腕に吹き掛ける。
「平気だってのこれくらい。」
「……悠」
「…わかったよ、睨むな。」
自由にしてくれと悠は腕の治療を続けて貰う。
「……さっきのは?」
「ん?あぁ、少し前雨の日の事覚えてるか?」
「雨の日…あぁ、あの時…」
「居ない相手を想像して闘う格闘界じゃよくある事だが……それをより濃く強く想像すれは…リアルに闘える…」
「けど、傷が…」
「リアルなら傷も出来る……が本当なら死んでたけどな…左腕から胴体が離れてたよ。」
悠は頭を振りながら自傷的な笑みを浮かべる。
「ほっ……んと君は…心配ばかりかけるな…」
「え、心配してくれんの?」
「あたり前だろ!」
まゆの雷が落ちる。
「わ、悪い…」
「………はぁ…君はもう少し、周りの事じゃ無く自分の事を見るべきだぞ?」
まゆは声のトーンを落として悠の両肩に手を置いて確り顔を見ながら話す。
「…じゅーぶん、自分中心に生きてるけど?」
「そうじゃ無くてだな…そのゴニョゴニョ…(君が無茶をすると気にする人がいる事とか…)」
「え?何んだって?」
「その…」の先がいまいち聞き取れず。
悠は耳を傾ける。
「いや、何でもない。」
「何だそりゃ……まっ…」
「む…」
ぽむ…
ワシワシワシワシ…
「心配してくれてありがとう。」
悠はお得意の猫八重歯を見せ、まゆの頭を撫でる。
「何だか誤魔化されてる気がするが……悪くない…気もする//」
まゆはほんの少し頬を赤らめて呟く。
「さて…さっさと終わらせて帰るか、目標は昼飯までだ。」
「うむ、その息だ。」
二人はおーっと手を伸ばし仕事を再開する。
………数時間後
「あ゛~や゛っど終わった~…」
だら~…
悠はペンを投げ捨て全力でだらける。
「うん、問題無いね。これで夏休み明けの修学旅行の会議もスムーズに進むだろう。」
まゆは一枚一枚資料に目を通し満足気に頷く。
「……」
こーゆー事務仕事を続けても疲れを見せないまゆは本当に凄い気がする。
「よし、じゃあ後は此を先生に渡して…」
ガララ…
「お疲れさん。」
まるで見計らった様なタイミングで黒井先生が入ってきた。
「黒井先生来てたんすか?」
「まーなー、別に独り身で暇やからって教頭に来さされた訳や無いで!」
「そこまで聞いてないですよ…」
「まぁ、それはさておき、坂神ご苦労さん。それはうちが責任持って預かるわ。」
「はい。お願いします。」
まゆは黒井先生に資料を渡す。
「あと、ほれ、これはうちからのご褒美や。」
黒井先生はソーダ味のアイスを2つ渡してくれる。
流石は黒井先生、生徒の心を判ってる。
「「ありがとうございます」」
「うむ、ほな、せっかくの最後の夏休み何や確り遊びや。」
………