ー番外編ー過去と今
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょっと…アンタ逹、大分無茶苦茶したんじゃない?」
「ま、流石に無傷っーのは無理だったさ。」
「けど、約束通り世界は変わったんじゃない?」
「それは…そうだけど…」
「なら万々歳だろ。なぁ久保ちゃん?」
「そだね。」
そう言い、頷き合うと悠と久保田は再び本を開き始める。
「ちょ!また読書?」
「あと少しで終わる。」
「ん、此方はまだ掛かる。」
「はぁ…遊びに行こうよ~」
「読み終わったらな。」
「読み終わったらね。」
「はぁ…」
私は結局この日1日は2人の読書する姿を見て終わった…
けど、これは此で楽しかった。
………
次の日…
ー談話室ー
次の日は出掛けようと言ったら、悠が何処から持ってきたのかトランプを出して勝負する事になった。
「ほれ、Aスリーカード」
「うぐぐ…」
「橘の手札は?」
「ワンペアよ…」
「はい、また俺の勝ち。」
ザザザ…
悠は掛け金の小銭を自分の方に寄せ集める。
「何でそんなに役が揃うのよ!」
「勝負運が強…」
「如何様(イカサマ)してるからね。」
いつの間に来て居たのか久保田が来ていて、後ろから悠の肩に顎を乗せる。
「え?イカサマ?」
「あーあ…久保ちゃんバラすなよ。」
ぱらぱら…
袖の裾からカードが数枚こぼれる。
「ちょ!い、イカサマ?!」
「うん、イカサマ。」
「いや、最初にロイヤルストレートフラッシュ(12345または910JQKの札で色とマークが同じの最強役)した時点で気付くと思ってな。」
パラララ、パラララ…
悠は手元を一切見ずにカードを自在にシャッフルする。
「き、気づかないわよ!て言うか小銭返しなさいよ!」
「騙される方が悪い。」
スッ…
悠は小銭を確り回収する。
「久保田~何とか言ってよ!」
「ん、なら俺も混ざって良い?」
「お、久保ちゃんもやるか?じゃ配布するぜ。」
悠は得意気にカードを配りだす。
数分後………
「4カードだ!」
「5カード。」
「やった!久保田の勝ちね!」
「ま、また負けた…」
悠の連続負け
最初橘から巻き上げた小銭を軽く凌駕する程巻き上げられている。
「久保田凄い、全勝ちじゃん。」
「うん。」
「悠はあれね、イカサマ抜きじゃ弱いのね~」
「くっ…言いたい放題…次は麻雀だ!」
「ん、わかった。」
……
「混一ツモチャンタ三暗刻中発ドラ1、三倍満」
「うぐ…」
「ロン、タンヤオドラ2」
「っ…」
「ロン、タンヤオトイトイ」
「うぅ…」
「ロン、清一満貫。」
「……」
端から見ていた橘は麻雀のルールが解らないのでつまらなかった1つ解ったのは悠がボロ負けしている事だった。
………
「あ、日落ちてきたね。俺部屋に戻るわ。」
外が暗くなり始めた頃、久保田は麻雀を止め部屋に戻った。
私も戻どろうとしたが悠に呼び止められた。
「なに?」
「…橘は久保ちゃんの素性知ってるか?」
「ううん、知らない。」
知ってる事と言えば…
名前は久保田遡
ノッポで糸目
牛乳好き?
程度の事だ。
「そうか…俺もだ…けど1つ解った。」
「なに?」
「久保ちゃんは勝負事には固執する。しかも…無茶苦茶強い。俺は…サマ有りでも抜きでも、どんなゲームも勝ってきたけど…今日は始めて完全敗北した。」
「そうなんだ。」
「…つまんない話に付き合わせたな。また明日。」
「あ、うん。また明日ね。」
その時の悠は嬉しさと何故か寂しさが混ざった様な笑顔だった。
「ま、流石に無傷っーのは無理だったさ。」
「けど、約束通り世界は変わったんじゃない?」
「それは…そうだけど…」
「なら万々歳だろ。なぁ久保ちゃん?」
「そだね。」
そう言い、頷き合うと悠と久保田は再び本を開き始める。
「ちょ!また読書?」
「あと少しで終わる。」
「ん、此方はまだ掛かる。」
「はぁ…遊びに行こうよ~」
「読み終わったらな。」
「読み終わったらね。」
「はぁ…」
私は結局この日1日は2人の読書する姿を見て終わった…
けど、これは此で楽しかった。
………
次の日…
ー談話室ー
次の日は出掛けようと言ったら、悠が何処から持ってきたのかトランプを出して勝負する事になった。
「ほれ、Aスリーカード」
「うぐぐ…」
「橘の手札は?」
「ワンペアよ…」
「はい、また俺の勝ち。」
ザザザ…
悠は掛け金の小銭を自分の方に寄せ集める。
「何でそんなに役が揃うのよ!」
「勝負運が強…」
「如何様(イカサマ)してるからね。」
いつの間に来て居たのか久保田が来ていて、後ろから悠の肩に顎を乗せる。
「え?イカサマ?」
「あーあ…久保ちゃんバラすなよ。」
ぱらぱら…
袖の裾からカードが数枚こぼれる。
「ちょ!い、イカサマ?!」
「うん、イカサマ。」
「いや、最初にロイヤルストレートフラッシュ(12345または910JQKの札で色とマークが同じの最強役)した時点で気付くと思ってな。」
パラララ、パラララ…
悠は手元を一切見ずにカードを自在にシャッフルする。
「き、気づかないわよ!て言うか小銭返しなさいよ!」
「騙される方が悪い。」
スッ…
悠は小銭を確り回収する。
「久保田~何とか言ってよ!」
「ん、なら俺も混ざって良い?」
「お、久保ちゃんもやるか?じゃ配布するぜ。」
悠は得意気にカードを配りだす。
数分後………
「4カードだ!」
「5カード。」
「やった!久保田の勝ちね!」
「ま、また負けた…」
悠の連続負け
最初橘から巻き上げた小銭を軽く凌駕する程巻き上げられている。
「久保田凄い、全勝ちじゃん。」
「うん。」
「悠はあれね、イカサマ抜きじゃ弱いのね~」
「くっ…言いたい放題…次は麻雀だ!」
「ん、わかった。」
……
「混一ツモチャンタ三暗刻中発ドラ1、三倍満」
「うぐ…」
「ロン、タンヤオドラ2」
「っ…」
「ロン、タンヤオトイトイ」
「うぅ…」
「ロン、清一満貫。」
「……」
端から見ていた橘は麻雀のルールが解らないのでつまらなかった1つ解ったのは悠がボロ負けしている事だった。
………
「あ、日落ちてきたね。俺部屋に戻るわ。」
外が暗くなり始めた頃、久保田は麻雀を止め部屋に戻った。
私も戻どろうとしたが悠に呼び止められた。
「なに?」
「…橘は久保ちゃんの素性知ってるか?」
「ううん、知らない。」
知ってる事と言えば…
名前は久保田遡
ノッポで糸目
牛乳好き?
程度の事だ。
「そうか…俺もだ…けど1つ解った。」
「なに?」
「久保ちゃんは勝負事には固執する。しかも…無茶苦茶強い。俺は…サマ有りでも抜きでも、どんなゲームも勝ってきたけど…今日は始めて完全敗北した。」
「そうなんだ。」
「…つまんない話に付き合わせたな。また明日。」
「あ、うん。また明日ね。」
その時の悠は嬉しさと何故か寂しさが混ざった様な笑顔だった。