ー番外編ー過去と今
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「あ?」
「もし、逃げ切れたなら自由になれて…」
「ならお前も逃げたらいいだろ。」
「……馬鹿、出来ないわよ。」
「あん?」
橘の声に怒りがこもるのがわかる。
「アンタも逃げ出せると思ってるの?考えなさいよ!見てみなさいよ!警備は厳重、壁には囲まれて至るところに監視カメラに有刺鉄線…逃げられる訳無いじゃ無い…」
正論…
怒り混じりの正論に返す言葉が見つから無い…
「「……」」
「…人間は…壁を越えられないのよ…」
ザッザッザ……
壁の向こうから足音が遠ざかって行く…
「久保田…」
「ん?」
「俺は…何か間違ったか?」
壁を見つめたまま、久保田に話かける。
「さぁ…けど、橘ちゃんはゆうが羨ましいんじゃない?」
「俺が羨ましい?」
「普通に此処(学園)で部屋から飛び出たり、間違った事は違うって言えるから…ちょっとしたヒーローに見えたんじゃない?」
「…は、俺がヒーロー?お笑いだな。」
「そう?ゆうならなれるさ。」
「ヒーローねぇ……笑いながらか?」
にぃーっとわざとらしい笑顔を作り久保田を見る。
「そーそー。」
「馬鹿馬鹿しい…」
俺は笑顔を止めて首を振る。
「きっと気持ちいいよ。」
「なら久保田がやれよ。」
「俺は…無理。」
「何で?」
「何にも興味無いから…」
「……」
その時の久保田の顔は…
何処か淋しそうで、常闇みたいな眼をしてた気がする。
「……じゃあ…」
「ん?」
「じゃあ…俺が変わってヒーローになったら…く、久保ちゃんは興味持つ…んだな?」
「…うん。」
「なら…久保ちゃん、今日また、橘にあったら伝えてくれ。」
ビリリ…ビリリ…
俺はせっかく作った地図を細かく破り
「ん、なんて?」
「明日俺が世界を変えてやる。ってな…に、にゃはは。じゃまたな久保ちゃん。」
ゆうは照れくさい様子で久保田の顔を見ずに木に登り部屋に戻った。
「……う~ん、少し身体動かしとこかな…」
久保田は煙草を消して立ち上がった…
………
ー自室(深夜)ー
「ん…んっ…はっ…」
俺は天井の柱に掴まり、懸垂をしていた。
此処に来てからは特に身体を鍛えていた気がする(他にやることが無かったから)。
「はぁはぁ…」
ドサッ…
目標回数に達するとベッドの上に落ちて、側の携帯に手を伸ばし、ダイヤルをプッシュした。
プルル…プルル…ガチャ…
[はぁはぁ…何だ?]
受話器から聴こえてくる不機嫌な声。
「…何だ柏?やたら息切れてるな。」
[はぁ…は、ちょっとクレイジーなねぇちゃんにベッドで迫られてな…テメェこそどうした檻中で良い子ちゃんしてるか?]
「は、良い子ちゃんは明日で終わりだ…それでここの情報が欲しい。」
[成る程…ズガガ!…なら1つ…ドゴ!…け教え…ガガガ!1人に気をつギャリリ。]
「は?」
[…ドガガ…軍人崩れの男…ギャリリ…確か警備局長(執行部長)だったはずだ。]
「……わかった。ところでお前は何してる?さっきから声が聴こえ難い。」
[ヒステリックなねぇちゃんに襲われてんだよ…]
「そうか、頑張れ。」
[あぁ、生きてたら又な。]
ぶっ…つーつー…
「……彼奴(柏)はなにしてんだ…?」
電話から聞こえたのは銃声だったが…
「ま、いっか寝よ…」
俺は一切心配せず、明日のために寝ることにした。
………
「もし、逃げ切れたなら自由になれて…」
「ならお前も逃げたらいいだろ。」
「……馬鹿、出来ないわよ。」
「あん?」
橘の声に怒りがこもるのがわかる。
「アンタも逃げ出せると思ってるの?考えなさいよ!見てみなさいよ!警備は厳重、壁には囲まれて至るところに監視カメラに有刺鉄線…逃げられる訳無いじゃ無い…」
正論…
怒り混じりの正論に返す言葉が見つから無い…
「「……」」
「…人間は…壁を越えられないのよ…」
ザッザッザ……
壁の向こうから足音が遠ざかって行く…
「久保田…」
「ん?」
「俺は…何か間違ったか?」
壁を見つめたまま、久保田に話かける。
「さぁ…けど、橘ちゃんはゆうが羨ましいんじゃない?」
「俺が羨ましい?」
「普通に此処(学園)で部屋から飛び出たり、間違った事は違うって言えるから…ちょっとしたヒーローに見えたんじゃない?」
「…は、俺がヒーロー?お笑いだな。」
「そう?ゆうならなれるさ。」
「ヒーローねぇ……笑いながらか?」
にぃーっとわざとらしい笑顔を作り久保田を見る。
「そーそー。」
「馬鹿馬鹿しい…」
俺は笑顔を止めて首を振る。
「きっと気持ちいいよ。」
「なら久保田がやれよ。」
「俺は…無理。」
「何で?」
「何にも興味無いから…」
「……」
その時の久保田の顔は…
何処か淋しそうで、常闇みたいな眼をしてた気がする。
「……じゃあ…」
「ん?」
「じゃあ…俺が変わってヒーローになったら…く、久保ちゃんは興味持つ…んだな?」
「…うん。」
「なら…久保ちゃん、今日また、橘にあったら伝えてくれ。」
ビリリ…ビリリ…
俺はせっかく作った地図を細かく破り
「ん、なんて?」
「明日俺が世界を変えてやる。ってな…に、にゃはは。じゃまたな久保ちゃん。」
ゆうは照れくさい様子で久保田の顔を見ずに木に登り部屋に戻った。
「……う~ん、少し身体動かしとこかな…」
久保田は煙草を消して立ち上がった…
………
ー自室(深夜)ー
「ん…んっ…はっ…」
俺は天井の柱に掴まり、懸垂をしていた。
此処に来てからは特に身体を鍛えていた気がする(他にやることが無かったから)。
「はぁはぁ…」
ドサッ…
目標回数に達するとベッドの上に落ちて、側の携帯に手を伸ばし、ダイヤルをプッシュした。
プルル…プルル…ガチャ…
[はぁはぁ…何だ?]
受話器から聴こえてくる不機嫌な声。
「…何だ柏?やたら息切れてるな。」
[はぁ…は、ちょっとクレイジーなねぇちゃんにベッドで迫られてな…テメェこそどうした檻中で良い子ちゃんしてるか?]
「は、良い子ちゃんは明日で終わりだ…それでここの情報が欲しい。」
[成る程…ズガガ!…なら1つ…ドゴ!…け教え…ガガガ!1人に気をつギャリリ。]
「は?」
[…ドガガ…軍人崩れの男…ギャリリ…確か警備局長(執行部長)だったはずだ。]
「……わかった。ところでお前は何してる?さっきから声が聴こえ難い。」
[ヒステリックなねぇちゃんに襲われてんだよ…]
「そうか、頑張れ。」
[あぁ、生きてたら又な。]
ぶっ…つーつー…
「……彼奴(柏)はなにしてんだ…?」
電話から聞こえたのは銃声だったが…
「ま、いっか寝よ…」
俺は一切心配せず、明日のために寝ることにした。
………