ー番外編ー過去と今
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「久保田は何でこんな所に居る?」
「なに?唐突に。」
「別に、何となくだ…」
「なぁ久保田…」
「何?」
「何で俺に話かけた?」
「ん…あの時、ゆうが……」
「俺が?」
「忘れた。」
ガクッ?!
「っ…いい加減な奴め。」
「かもね。」
「……久保田は世渡り上手そうで良いな…俺はどうも人と合わせるのが苦手だ。」
「ん、ゆうはさ…」
グィィ…
久保田は両手の人差し指で俺の口の端を押し上げる。
「っ…なにしゃがる?」
「笑わせてる。」
「あん?」
「世渡りの方法。笑えば良いよ。」
「わらう?」
「そ、笑って表情を誤魔化して話せば悪い奴って思われない。」
「に、ニコ…?」
言われた通りに笑ってみた。
多分綺麗には笑ってられては無かったと思うけど…
「うん、上手い上手い」
ぱちぱち…
気の無い拍手と返事…
「~って久保田は全然笑ってねぇだろ!」
「うん、俺は人付き合い苦手だからね…」
「…」
久保田遡は矛盾した人間だと思った。
何にも興味がなさそうでいて好奇心が強かったり。
「自分が可愛」と言いながら自虐的で…
執着するものが有るかと思えば何も必要としてない気がする。
「苦手…なのは人との付き合いかそれとも人間か?」
「さぁ…どうだろ。」
俺の顔から指を退けてクスリと笑う。
「少なくとも…ゆうは俺より上手く生きられる。」
「死ぬ前みたいだぞ。」
「アンタ等いっつもそんなに会話ばっかりね。」
壁の向こうから俺と久保田の会話に割り込む声。
「今日は遅かったな。」
「はぁ…ちょっとね。」
此処に来るうちに話すようになったもう1人
橘千花(たちばなちか)
……初め話した時は喧嘩になったが……
「何だ?また掃除か?」
「うるさい…」
橘も俺と同じでクラスで浮居ていて……
どうも虐めを受けている。
「橘ちゃんも大変だね。」
「大変って思うならもっと気持ち込めて言ってよね…」
「一回キレたらどうだ?」
「無茶よ、それに…私に味方は居ないし…執行部に目付けられたくないからね…」
「執行部ね…俺は多分狙われてるだろな。」
「なら、これ以上は本気で下手な事しない事ね…。」
「心配してくれるのか?」
「アンタの心配じゃ無く私達に火の粉が降りかかる心配ね。」
「は、例え何されても関係無い奴は巻き込まねぇよ…ほれ。」
ひゅ…
壁の向こう側にイチゴ牛乳を投げてやる。
「…また牛乳…」
「今日はイチゴ牛乳だろうが。」
「牛乳が嫌いって言ったの聞こえなかった?」
「買って貰って態度わりぃぞ。あ?」
俺と橘の口喧嘩が始まろうとした瞬間
「さっきから何してる?」
久保田がマイペースで話を切り出してくる。
「あ?あぁ、逃走ルートの地図作りあと少しで完成。」
2週間掛けて作ったルートマップ、はっきり言って穴だらけだが…脱走は可能なはず。
「逃走って…マジにやる気なの?」
「……明日にでもやるつもりだ。」
「そか、頑張って。」
ふぅ~…煙を吐き出しながら久保田は応援(?)してくれる。
「…アンタは良いわね。」
橘の声は突然元気が無くなる。
「なに?唐突に。」
「別に、何となくだ…」
「なぁ久保田…」
「何?」
「何で俺に話かけた?」
「ん…あの時、ゆうが……」
「俺が?」
「忘れた。」
ガクッ?!
「っ…いい加減な奴め。」
「かもね。」
「……久保田は世渡り上手そうで良いな…俺はどうも人と合わせるのが苦手だ。」
「ん、ゆうはさ…」
グィィ…
久保田は両手の人差し指で俺の口の端を押し上げる。
「っ…なにしゃがる?」
「笑わせてる。」
「あん?」
「世渡りの方法。笑えば良いよ。」
「わらう?」
「そ、笑って表情を誤魔化して話せば悪い奴って思われない。」
「に、ニコ…?」
言われた通りに笑ってみた。
多分綺麗には笑ってられては無かったと思うけど…
「うん、上手い上手い」
ぱちぱち…
気の無い拍手と返事…
「~って久保田は全然笑ってねぇだろ!」
「うん、俺は人付き合い苦手だからね…」
「…」
久保田遡は矛盾した人間だと思った。
何にも興味がなさそうでいて好奇心が強かったり。
「自分が可愛」と言いながら自虐的で…
執着するものが有るかと思えば何も必要としてない気がする。
「苦手…なのは人との付き合いかそれとも人間か?」
「さぁ…どうだろ。」
俺の顔から指を退けてクスリと笑う。
「少なくとも…ゆうは俺より上手く生きられる。」
「死ぬ前みたいだぞ。」
「アンタ等いっつもそんなに会話ばっかりね。」
壁の向こうから俺と久保田の会話に割り込む声。
「今日は遅かったな。」
「はぁ…ちょっとね。」
此処に来るうちに話すようになったもう1人
橘千花(たちばなちか)
……初め話した時は喧嘩になったが……
「何だ?また掃除か?」
「うるさい…」
橘も俺と同じでクラスで浮居ていて……
どうも虐めを受けている。
「橘ちゃんも大変だね。」
「大変って思うならもっと気持ち込めて言ってよね…」
「一回キレたらどうだ?」
「無茶よ、それに…私に味方は居ないし…執行部に目付けられたくないからね…」
「執行部ね…俺は多分狙われてるだろな。」
「なら、これ以上は本気で下手な事しない事ね…。」
「心配してくれるのか?」
「アンタの心配じゃ無く私達に火の粉が降りかかる心配ね。」
「は、例え何されても関係無い奴は巻き込まねぇよ…ほれ。」
ひゅ…
壁の向こう側にイチゴ牛乳を投げてやる。
「…また牛乳…」
「今日はイチゴ牛乳だろうが。」
「牛乳が嫌いって言ったの聞こえなかった?」
「買って貰って態度わりぃぞ。あ?」
俺と橘の口喧嘩が始まろうとした瞬間
「さっきから何してる?」
久保田がマイペースで話を切り出してくる。
「あ?あぁ、逃走ルートの地図作りあと少しで完成。」
2週間掛けて作ったルートマップ、はっきり言って穴だらけだが…脱走は可能なはず。
「逃走って…マジにやる気なの?」
「……明日にでもやるつもりだ。」
「そか、頑張って。」
ふぅ~…煙を吐き出しながら久保田は応援(?)してくれる。
「…アンタは良いわね。」
橘の声は突然元気が無くなる。