ー番外編ー過去と今
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………
ブロロ…キィ…
長く走っていた車が止まる…
後ろの席で寝たふりをしていた俺は起きようとしない。
「悠君、着いたよ起きなさい。」
「……」
「悠君?ほら、着いたよ。」
「…起きてますよ、ここが俺の牢獄ですか?」
「牢獄なんて言うと失礼だよ、ここを卒業すれば君は一流の…」
「…聞きたくありません、俺はアイツの後は継がない。」
「こらこら、お父さんの事をあいつなんて言わないほうがいい、それに今のうちはそう思うよ、けど学校生活が始まったら気も変わるよ。」
この上面は笑顔の人は親せきの一人…
いや、ハイエナの一人だ。
ばあさんも爺も死んで遺産は親父でなく俺にすべて託されてからは鼻つまみ者の俺に構いだした奴らだ。
勿論本来なら後のことは親父に任せてもよかった。
けど俺は小鳥遊家のいや、「小鳥遊弥一」の意思と責任を自分から受け取った。
理由は簡単、遺産なんかはどうでも良かったがバロンや家を守りたかった。
あそこは俺にとっての最初で最後の居場所だから……
「ま…今はとりあえずはおとなしくしてますよ…けど俺の家に勝手に入ったら許しませんから。」
「そんな無粋な真似はしないよ。」
「まぁ、入っても無駄ですけどね。バロンもマリオも預金通帳から印鑑、証明書すべて信頼できる人に預けましたから」
「……はは、信用ないなぁ。」
笑顔だが動揺の色が見え見えだ。
俺をこの学園に閉じ込めて後は遺産の親族手続きをするつもりだったのだろうが…甘く見すぎだ。
爺、くそ親父からその程度の学はガキの頃から学んでいる。
「信用してほしいなら今すぐ入学手続きを取りやめてください。」
「ダメダメ、これは君の未来のためなんだから」
「…未来のため。ふっ…はははは……なら覚えとけ」
「何をだい?」
「俺は自由に生きる、今は精々俺の事を手のひらで踊らせてると夢見てろ。」
俺はそれだけ言うと荷物のバックを持って車から降りた。
「…クソガキが…余裕こいてろ…」
…………
その後、ハイエナと校長室に向かい手続きや社交辞令のあいさつをさせられ俺は強制的に入園となった…
この学園、白帝学園は男子校で全寮制、そして財政面の豊かな奴が進む、所謂セレブ高校。
勿論俺は望んで来たわけではない。
ここに閉じ込めてその間にゆっくりと飼い殺すのが目的だろう…。
「それではここが今日から君の部屋になる。」
「……」
案内された部屋に入ると中はかなり広い。
中央が雑談用になっていて、そこから個別に3つの部屋がある。
「君の他にあと2人の生徒がはいる、規律を守って仲良くするように。」
「……」
「荷物を置いたら入学式が始まる、君はサービスで好きな部屋に荷物を置くといい。」
「どうも……」
一番右端の部屋を開けて荷物を放り込む。
「あと……その格好は今すぐ着替えたまえ、今日の式はスーツでおこなうからね。」
「……」
いつもの迷彩ズボンに黒地で「天」の白文字が背中に大きく書かれ、胸にもワンポイントで「天」と書かれたシャツ。
「ほら、早くしたまえ」
急かされるのも大分うっとうしかったが今はおとなしく指示に従い。
俺は入学式に出た、そしてクラスに案内され……
…………
「はい、皆さん入学おめでとうございます、白帝学園の一生徒としての規律を………」
「……」
担任教師の話を聞かず俺は肘をついて窓の外を見ていた。
「では、皆さん自己紹介を一人づつ……」
「……(ん?あの壁の向うも学校か?)」
学園のし切りの壁の隣にも校舎らしき建物がある……
「次、小鳥遊君……小鳥遊君?」
「あん?」
「自己紹介君の番だ。」
隣の奴がそうつぶやく。
「……小鳥遊悠、以上。」
めんどくさく座ったまま名前だけを言って終わらす。
教師が何かを言っていたが無視して窓の外に向いていた。
…………
「では……今日は以上ですが何か質問は?」
「あの隣の校舎は?」
俺は何気なく聞いてみると
「……小鳥遊君質問がある場合は手を挙げて……」
「以後気をつけます、で?あの校舎は?」
気持ち0で答えて質問を再びする。
「あれは白帝学園の女子校だ。」
「へー………わざわざ二つに分けてんだ、共学にすれば良いのに無駄な事を……」
「あっちには入らないように……他には……」
…………
今日は解散と言うことになり俺は部屋に戻ると速自分の部屋に閉じこもり荷物を広げていた。
「さて……こいつを何処に隠すかだな……」
携帯電話にノートパソコン
ここの高校は携帯もパソコンもゲームも禁止。
簡単にいえば外部との連絡を禁止している。
家族と連絡を取る場合は申請書をだして職員室の電話を使わないといけない……
「……携帯はサイレントでズボンの裏ポケットに隠すか、改良しといて正解だったな。」
ここの制服は上のブレザーは白、下のズボンは紺に近い色で表にポケットが無いタイプ。
この制服を受け取ったとき俺はズボンの内側に隠しポケットを縫い付けて、ブレザーにも裏ポケットを付けた、理由はいやな予感がしたからだ。
「パソコンはベッドの下がオーソドックス……いや念を入れといて……」
椅子を出して天井の板を1枚外しその奥に入れ込む。
「これで平気だろ……」
コンコン……
「っ……誰だ?」
椅子から慌てて降りて元に戻し、返事をすると
「同室の堂島、何してんだ?出て来て話さないか?」
「……遠慮しとく、まだ荷物の整理ができてない。」
「そうか……」
部屋の前から気配が消えて、俺はベットに倒れこむ。
「とりあえずひと眠りするか……」
しっかりと鍵をかけて、カーテンも閉めて俺は眠りについた……
ブロロ…キィ…
長く走っていた車が止まる…
後ろの席で寝たふりをしていた俺は起きようとしない。
「悠君、着いたよ起きなさい。」
「……」
「悠君?ほら、着いたよ。」
「…起きてますよ、ここが俺の牢獄ですか?」
「牢獄なんて言うと失礼だよ、ここを卒業すれば君は一流の…」
「…聞きたくありません、俺はアイツの後は継がない。」
「こらこら、お父さんの事をあいつなんて言わないほうがいい、それに今のうちはそう思うよ、けど学校生活が始まったら気も変わるよ。」
この上面は笑顔の人は親せきの一人…
いや、ハイエナの一人だ。
ばあさんも爺も死んで遺産は親父でなく俺にすべて託されてからは鼻つまみ者の俺に構いだした奴らだ。
勿論本来なら後のことは親父に任せてもよかった。
けど俺は小鳥遊家のいや、「小鳥遊弥一」の意思と責任を自分から受け取った。
理由は簡単、遺産なんかはどうでも良かったがバロンや家を守りたかった。
あそこは俺にとっての最初で最後の居場所だから……
「ま…今はとりあえずはおとなしくしてますよ…けど俺の家に勝手に入ったら許しませんから。」
「そんな無粋な真似はしないよ。」
「まぁ、入っても無駄ですけどね。バロンもマリオも預金通帳から印鑑、証明書すべて信頼できる人に預けましたから」
「……はは、信用ないなぁ。」
笑顔だが動揺の色が見え見えだ。
俺をこの学園に閉じ込めて後は遺産の親族手続きをするつもりだったのだろうが…甘く見すぎだ。
爺、くそ親父からその程度の学はガキの頃から学んでいる。
「信用してほしいなら今すぐ入学手続きを取りやめてください。」
「ダメダメ、これは君の未来のためなんだから」
「…未来のため。ふっ…はははは……なら覚えとけ」
「何をだい?」
「俺は自由に生きる、今は精々俺の事を手のひらで踊らせてると夢見てろ。」
俺はそれだけ言うと荷物のバックを持って車から降りた。
「…クソガキが…余裕こいてろ…」
…………
その後、ハイエナと校長室に向かい手続きや社交辞令のあいさつをさせられ俺は強制的に入園となった…
この学園、白帝学園は男子校で全寮制、そして財政面の豊かな奴が進む、所謂セレブ高校。
勿論俺は望んで来たわけではない。
ここに閉じ込めてその間にゆっくりと飼い殺すのが目的だろう…。
「それではここが今日から君の部屋になる。」
「……」
案内された部屋に入ると中はかなり広い。
中央が雑談用になっていて、そこから個別に3つの部屋がある。
「君の他にあと2人の生徒がはいる、規律を守って仲良くするように。」
「……」
「荷物を置いたら入学式が始まる、君はサービスで好きな部屋に荷物を置くといい。」
「どうも……」
一番右端の部屋を開けて荷物を放り込む。
「あと……その格好は今すぐ着替えたまえ、今日の式はスーツでおこなうからね。」
「……」
いつもの迷彩ズボンに黒地で「天」の白文字が背中に大きく書かれ、胸にもワンポイントで「天」と書かれたシャツ。
「ほら、早くしたまえ」
急かされるのも大分うっとうしかったが今はおとなしく指示に従い。
俺は入学式に出た、そしてクラスに案内され……
…………
「はい、皆さん入学おめでとうございます、白帝学園の一生徒としての規律を………」
「……」
担任教師の話を聞かず俺は肘をついて窓の外を見ていた。
「では、皆さん自己紹介を一人づつ……」
「……(ん?あの壁の向うも学校か?)」
学園のし切りの壁の隣にも校舎らしき建物がある……
「次、小鳥遊君……小鳥遊君?」
「あん?」
「自己紹介君の番だ。」
隣の奴がそうつぶやく。
「……小鳥遊悠、以上。」
めんどくさく座ったまま名前だけを言って終わらす。
教師が何かを言っていたが無視して窓の外に向いていた。
…………
「では……今日は以上ですが何か質問は?」
「あの隣の校舎は?」
俺は何気なく聞いてみると
「……小鳥遊君質問がある場合は手を挙げて……」
「以後気をつけます、で?あの校舎は?」
気持ち0で答えて質問を再びする。
「あれは白帝学園の女子校だ。」
「へー………わざわざ二つに分けてんだ、共学にすれば良いのに無駄な事を……」
「あっちには入らないように……他には……」
…………
今日は解散と言うことになり俺は部屋に戻ると速自分の部屋に閉じこもり荷物を広げていた。
「さて……こいつを何処に隠すかだな……」
携帯電話にノートパソコン
ここの高校は携帯もパソコンもゲームも禁止。
簡単にいえば外部との連絡を禁止している。
家族と連絡を取る場合は申請書をだして職員室の電話を使わないといけない……
「……携帯はサイレントでズボンの裏ポケットに隠すか、改良しといて正解だったな。」
ここの制服は上のブレザーは白、下のズボンは紺に近い色で表にポケットが無いタイプ。
この制服を受け取ったとき俺はズボンの内側に隠しポケットを縫い付けて、ブレザーにも裏ポケットを付けた、理由はいやな予感がしたからだ。
「パソコンはベッドの下がオーソドックス……いや念を入れといて……」
椅子を出して天井の板を1枚外しその奥に入れ込む。
「これで平気だろ……」
コンコン……
「っ……誰だ?」
椅子から慌てて降りて元に戻し、返事をすると
「同室の堂島、何してんだ?出て来て話さないか?」
「……遠慮しとく、まだ荷物の整理ができてない。」
「そうか……」
部屋の前から気配が消えて、俺はベットに倒れこむ。
「とりあえずひと眠りするか……」
しっかりと鍵をかけて、カーテンも閉めて俺は眠りについた……