ー番外編ー過去と今
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ー悠の家ー
【このカレー最高何ですよ~】
【うちの店のカレーは…】
テレビには女性リポーターがカレーの名店を紹介している。
【わぁ…凄く美味しそうです!】
「「…何処がだよ。」」
テレビに向かって同時に突っ込む悠と柏。
「まず、カレー粉を使用した時点で減点だな。」
「いや、問題は其処じゃない、問題はブイヨンだ。豚骨と牛肉じゃ油が多すぎる。折角の風味をぶち壊す。」
「「……カレー作るか……」」
一度も互いに目を合わさず悠と柏は立ち上がり台所に向かった。
ー台所ー
「香辛料(スパイス)は有るのか?」
「棚の右端に有る。」
悠は巨大なカレー鍋を取りだし、柏は数十種類の香辛料の入った瓶を運ぶ。
「どう調合する?」
「コリアンダー、ターメリック、シナモン………でどうだ?」
「却下、香りが飛ぶし味が濃い。ココナッツミルク、ヨーグルト、クローブ……でどうだ?」
「却下。辛さが足りないのに重い。」
却下、却下と2人は意見が纏まらないが何時もの様に喧嘩はしない。
「「ならカルダモン、にんにく、レッドペパー、ヨーグルト、クミン………だな。」」
「ブイヨンはどうする?」
「任せろ、柏は粉にしてくれ。」
「了解。」
「さて…(香辛料は濃いめ…ならブイヨンはトマト、鶏ガラ、豚肉(肩)、林檎、バナナ、パイン…)」
ゴトゴトと巨大な鍋に素材を入れ煮詰め、ブイヨンを作り始める悠。
「おい、肉は何をつかう?」
「ブイヨンにはガラと豚を使ってる…」
「なら、牛はダメだな…鳥は有るか?」
「当たり前だ。」
「玉ねぎ、人参、馬鈴薯、鳥肉、……で良いな?」
「あぁ、こっちは良いから炒めてくれ。」
香辛料と野菜、肉を絡めて炒め。
柔らかくなった頃にブイヨンを足し弱火で煮詰めながらカカオ、ヨーグルト、小麦粉、蜂蜜をバランス良く混ぜ…
焦がさず廻し過ぎず…
約10時間後……
「出来た…」
普通のカレーよりトロミが強いが…
香り…旨味…歯応え…
全てが一級いや特級…
値段をつけたら一杯が軽く5千円クラスの材料に味
再現不可能なカレーが完成した。
「おー…中々の出来だな。」
「贅沢を言えばあと丸1日煮込みたいが…ま、良いだろ食うか。」
「だな。」
2人は軽く拳をぶつけてカレーを皿に注ぎ、運んで行く……
…………
「と…まぁ、丸1日掛けてカレーを作るほどだ。」
「「「……」」」
「何でお爺ちゃんそんな話知ってるの?」
「香辛料が足りないとうちに借りに来たからな、というか私も食べたしな。」
「にゃれにゃにゅまにゃっにゃにゃ~(あれは美味かったな)」
「あれは…たまたまだ…」
柏はばつが悪そうに轟から顔を背ける。
「そうかい?梔ちゃんだって野菜に凝って最近はトマトの温室栽培を始めたそうじゃないか?」
「む…」
「確か…悠が日本庭園に凝った時は家の庭を作り変えたな…あぁそうだ、弥一は…」
「参った、轟さん俺の敗けだ。小鳥遊家の人間は凝り性だ…」
柏は勘弁と首を振り両手を上げる。
【このカレー最高何ですよ~】
【うちの店のカレーは…】
テレビには女性リポーターがカレーの名店を紹介している。
【わぁ…凄く美味しそうです!】
「「…何処がだよ。」」
テレビに向かって同時に突っ込む悠と柏。
「まず、カレー粉を使用した時点で減点だな。」
「いや、問題は其処じゃない、問題はブイヨンだ。豚骨と牛肉じゃ油が多すぎる。折角の風味をぶち壊す。」
「「……カレー作るか……」」
一度も互いに目を合わさず悠と柏は立ち上がり台所に向かった。
ー台所ー
「香辛料(スパイス)は有るのか?」
「棚の右端に有る。」
悠は巨大なカレー鍋を取りだし、柏は数十種類の香辛料の入った瓶を運ぶ。
「どう調合する?」
「コリアンダー、ターメリック、シナモン………でどうだ?」
「却下、香りが飛ぶし味が濃い。ココナッツミルク、ヨーグルト、クローブ……でどうだ?」
「却下。辛さが足りないのに重い。」
却下、却下と2人は意見が纏まらないが何時もの様に喧嘩はしない。
「「ならカルダモン、にんにく、レッドペパー、ヨーグルト、クミン………だな。」」
「ブイヨンはどうする?」
「任せろ、柏は粉にしてくれ。」
「了解。」
「さて…(香辛料は濃いめ…ならブイヨンはトマト、鶏ガラ、豚肉(肩)、林檎、バナナ、パイン…)」
ゴトゴトと巨大な鍋に素材を入れ煮詰め、ブイヨンを作り始める悠。
「おい、肉は何をつかう?」
「ブイヨンにはガラと豚を使ってる…」
「なら、牛はダメだな…鳥は有るか?」
「当たり前だ。」
「玉ねぎ、人参、馬鈴薯、鳥肉、……で良いな?」
「あぁ、こっちは良いから炒めてくれ。」
香辛料と野菜、肉を絡めて炒め。
柔らかくなった頃にブイヨンを足し弱火で煮詰めながらカカオ、ヨーグルト、小麦粉、蜂蜜をバランス良く混ぜ…
焦がさず廻し過ぎず…
約10時間後……
「出来た…」
普通のカレーよりトロミが強いが…
香り…旨味…歯応え…
全てが一級いや特級…
値段をつけたら一杯が軽く5千円クラスの材料に味
再現不可能なカレーが完成した。
「おー…中々の出来だな。」
「贅沢を言えばあと丸1日煮込みたいが…ま、良いだろ食うか。」
「だな。」
2人は軽く拳をぶつけてカレーを皿に注ぎ、運んで行く……
…………
「と…まぁ、丸1日掛けてカレーを作るほどだ。」
「「「……」」」
「何でお爺ちゃんそんな話知ってるの?」
「香辛料が足りないとうちに借りに来たからな、というか私も食べたしな。」
「にゃれにゃにゅまにゃっにゃにゃ~(あれは美味かったな)」
「あれは…たまたまだ…」
柏はばつが悪そうに轟から顔を背ける。
「そうかい?梔ちゃんだって野菜に凝って最近はトマトの温室栽培を始めたそうじゃないか?」
「む…」
「確か…悠が日本庭園に凝った時は家の庭を作り変えたな…あぁそうだ、弥一は…」
「参った、轟さん俺の敗けだ。小鳥遊家の人間は凝り性だ…」
柏は勘弁と首を振り両手を上げる。