「稲葉ちゃん…何送ったの?」

優日は何処か不穏な声でこそっと稲葉に尋ねてみる。

「優日は勘がいいわね。そう言うところは悠に似てるわね。」

「稲葉ちゃん…まさか…」
「何の話?」

「どうかしたの?」

周りに居たかがみやあやのが雰囲気の変化に気づき…

「クスっ…この際だから言っとくは、送ったのは悠が暴れた映像よ。」

「やっぱり…」

優日は最悪の予感が当たってしまった。

「稲葉ちゃん…」

小雪は何で…と言いたげな表情で稲葉を見つめる。

「そうね…しいて言えば1つの記録だからよ。二人いえ、向うにいる卯天君にも崇さんにも羅漢さんにも配布したわ。」

稲葉は当然と言う態度で冷静に説明する。

「…話は聞いたがあまり認められる行動では無いと言えるのでは?」

「確かにちょっと趣味が悪いんじゃないかぁ?」

まゆとみさおは稲葉に注意を促すが

「ふふ、そうね。」

どこ吹く風と言いたげに稲葉は軽く流す。

[私としてはとても助かってますけどね。]

[僕もだね。悠君の実力を把握できるし何より…]

[[闘いたい相手が増え(る)ますから。]]

「恨まれるのが私一人で皆の現状を通達できるなら安いものよ。」

「成程…一番の狸はお前だな。」

話をしていると…
いつの間に来ていたのか崇が近づいていて話に参加する。

「ほめ言葉ともらっておくわ。」

「薫どうだお前なら止めれたか？」

崇の雰囲気に気をされまゆ達は少し距離を空ける。

[貴方はどうです？]

「質問してるのは俺だ。」
[…まぁ無傷では済まないでしょうね。]

「それより…悠の激励は終わったの?」

「…ふっ…」

崇は軽く笑って後ろを指さす。

同時に皆その方を見てみると…