食事を終えて…

【取敢ずは満足じゃな】

「そうですか…こっちは疲労最大だ…」

「ｸｽｸｽ、似合ってたわよ？」

「けど、悠君大変ね、その体で家の事するの…」

「だよね～、バロン散歩させてたら引きずられんじゃない？」

「力的には平気だけどな、体重とﾘｰﾁがな…」

食器を片付けながらかがみ、こなたと話していると

「なら俺が泊まって手伝うか？散歩と物を運ぶ位ならできるぞ？」

「う～ん…けど、それだと月美ちゃんに怪しまれるだろ？何で悠(俺)が居るのに亮の手伝いが居るんだ？って」

「あ…そうか…」

「なら、暫く私が泊まるわ」

「「「えっ…？」」」

声のした方に向くと稲葉が手を挙げている。

「是非、揺光さんのお話もっと聞きたいのよ、ね！悠お願い！」

「お願いって言われてもな…」

【妾は賛成じゃ、妾の噺を聴きたいとは見処がある！】

「ありがとうございます。」

「いや、何の見処だよ、っか話しを勝手に進めるな…」

【ぬしとて誰かの力が必要じゃろ？】

「まぁな、けど…」

その時…

「こんにちは～…」

玄関から声が聞こえて…

「「！？今の声は…」」
【？何じゃ？】
「「月美(ちゃん)！！」」
ﾄﾀﾄﾀ…

【此方に着くまで約6秒…】

「っ…若藻、妲己は隠れろ！」

【……御意】
【はいは～い】

妲己と若藻の姿が消えると同時に…

「こんにちは～、あっ！亮にぃ！やっぱりここにいた！」

「よ、よう…」

「も～ゆうにぃの所じゃ無いって出ていったのに亮にぃのうそつき！」

月美は頬を膨らませそっぽを向く

「あ、いや…」

「月美ちゃん、亮はね、悠に頼まれて来たのよ？」

「「【は？】」」

「え？悠にぃに？」

「えぇ、親戚の##NAME3##と揺光ちゃんが泊まりに来てるんだけど、急用で家を空けるから亮に様子を見てほしいって…ね？」

「あ…ああ…」

稲葉は笑顔(目配り)を向ける

「そうなんだ……あれ、いなばさん達はどうして？」

「私達は亮から連絡受けたのよ男手だけじゃ無理なことも有るからって、それで私達で昼食を作って食べてたのよ…ね？」

「「【ｺｸｺｸ…】」」

2度目の笑顔(目配り)に皆は頷く

【(のぅ、ぬしよ)】

「(何だ？)」

【(恐ろしい能力じゃの、あやつ嘘を嘘と思わずに話せておる恐ろしい娘じゃ)】

「(ああ…俺もそう思うよ…)」