:‐夏休み編‐昼の顔と夜の顔(2)
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がしっ!!
腕は停止した…
「!?」
「良く耐えたな嬢ちゃん…金剛投げろ。」
「くっ…すまん!うおぉぉぉ!!」
ブォン!!
ガシャン!!!
片手背負い投げ…
悠は窓に向って投げ飛ばされた…
「えっ…?!」
「何とか間に合ったな」
「既に手遅れに近いけどな…」
目の前にはものすごく背の高い人と確か金剛さんと逆十字のピアス…小鳥遊柏さんが居た。
「しかし…よく耐えたな、これ着てろ女が身体を冷やすのは良くない。」
タオルを巻いただけだった優日に柏は来ていた上着を渡す。
「優日!小雪!無事?」
「「い、稲葉ちゃん!」」
「こなたちゃんも居たのね…大丈夫?なんともない?」
「ひっく…ふぇぇん…いなばちゃん…」
小雪は泣きながら稲葉に抱きつく。
「大丈夫…もぅ大丈夫だから…優日は?」
稲葉は小雪を撫でながら優日の方を見ると
「っ…」
「こいつは…折れてるかもしれねぇな…」
「どうしたの!怪我?」
「あの馬鹿の一撃を受けたみたいだ…」
「わ、私は平気です…それより悠は何があったんですか?!」
「「……」」
外からはパトカーの音が聞こえてくる。誰かが警察を呼んだのだろう。
「とりあえずお前ら全員今すぐ帰れ!事情は後で説明する。そこの巨乳チビとお前は一緒に来いこのストーカーを警察に突き出す。」
柏は指示をする中…
ガシャ…
「柏…」
金剛に呼ばれ窓の外を見ると悠は下に落ちていなく上がってきていた…
「コロス…」
ぞくっ…
その場にいた全員が凍りついた…
悠は涙…
血涙を流しながら向かってきている…
「こいつ…気が触れやがってるな………仕方ねぇ金剛許可するやれ。」
「け、けど…」
「やれ!やらなきゃ殺られるぞ…」
バっ!!!
悠は走ってくる躊躇や迷いなくただ殺意だけで…
「くっ…許せ!」
ドッ!!ゴっ!!ン!!!
金剛はただ向かってくる悠の腹に拳をぶち込んだ。
しかし、それを見ていた亮と千夜は悠の殺意にもまして身の毛がよだった。
踏み込んだ金剛の足もとの床は大きく凹み、握られた側の腕の筋肉はまるで金属のような硬さを表していたからだ。
技でも術でも無く純粋な力の衝突を悠の腹にぶつけたのだから…
「かっ…ぁぁ…」
びちゃびちゃびちゃ…
悠の口から出てくる大量の吐しゃ物に胃液に血液…
胃の中の物をすべて出しきったと同時に
ガクッ…
悠は力なく金剛の腕から倒れて動かなくなる…
「……止まったか」
「っ……悠がじょ゛ぅぎ(正気)な゛ら゛や゛ら゛れ゛て゛た゛の゛は゛俺だっ゛た゛け゛どな゛…」
位置的には分からなかったが金剛の喉と腕には悠の手が刺さっていた
しかもコンマ数秒力押し出来てなかったら腕の神経か喉は裂けていただろう。
爪が割れて突き刺さっている。
「何はともあれ良くやった後はそいつを背負って…」
ずずっ…
「「「「「!!?」」」」」
目の錯覚で合ってほしかった…
両手の爪が割れ、内臓破裂の疑いがあるはずの悠がまだ立ち上がろうとしている。
「くっ…」
柏は最悪腕の神経を切るつもりで落ちているガラスを拾い上げたが
「悠、ごめんね。」
バヂヂヂヂ!バヂヂヂ!!
ビクッビクク!!
稲葉はとっさに悠にスタンガンを当てて放電する。
流石にその後は起きることは無かった………
………