:‐夏休み編‐昼の顔と夜の顔(2)
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ざっ…ざっ…
部屋の中に入るとリビングで例の男は縛られていた
もはや逃げる気力も無くなっていただろうが…
「悠、落ちついて!!」
「小鳥君お願いだからやめてよ!!」
「どけ…今はお前らでも…殴るぞ…」
止めようとした二人の声は届く訳もなく悠は男の前に立つ…
「楽に死ねると思うなよ?」
コキキっ…
悠は右手の指先だけを曲げて拳でも刀手でも無く掌を作る。
絶掌…中国に伝わる必殺の掌打の一つで達人が師弟関係の中で一番腕の立つ者一人にしか教えないと言われる幻の技打だが悠はそれを独自に編み出していた。
名は猫掌、名前こそふざけて居そうだが打突撃斬すべてを兼ね備えた恐ろしい技だ。
「まずは耳だ。」
「悠!ダメ!」
こなたは立ちふさがり止めようとした
「警告はしたぞ…」
びゅばっ…!!
止まらなかった、いや、止めようとせず悠はこなたが居る事を気にせず腕を振り下ろした。
「いゃ…」
勿論こなたは逃げた。
当たり前だすでに手加減できる様子もなく本気の眼で本気で振り掛かって来たのだから…しかし同時に横から…
ガッ!!ぽたた…
「っ……」
打撃音とともに赤いしずくが飛び散り小さい悲鳴が聞こえた。
「「優日ちゃん!!!」」
「ぅぅ…だ、ダメだよ…ゆうっっ…」
こなたが避けた後優日が飛び込み一撃を受けた。
その本気の一撃は優日の肩に当たり、爪が刺さり肉が裂け内出血も起こしたのだろう青紫色になっていく…
「…どけっ…次は折るぞ。」
それでも悠は止まらない…
「どっ、どかない…ぜっ、絶対に…」
耐えきれる痛みでは無い筈だ。
軽い一発ですら亮はのどを壊しかけたのに本気でしかも鍛えられたわけでも無い身体への一撃、もしかしたらひびが入っていてもおかしくないのだ。
「警告はしたぞ…」
悠はなおも腕を振り上げ…
「悠…」
「っ………」
腕は振り下ろされた…