こんな気分は久々だった…

また、こんな気分になれるとは思わなかった…

いや、思い出させてくれたんだよな…

あの気持はいや…虫の知らせを…

こっこっ…

ノックをしてみたが返答は無い…

何かに夢中なのかとまだ抑えられた感情をのまま扉のノブに手をかけた…

がちゃ…

「……」

扉は開いていた…
しかしチェーンが掛かっている。

「……」

中はいたって静か…そして扉を閉めた。

そして…非常出口の扉を開けて非常階段からベランダに飛び移った。

飛び移る、飛び移る、飛び移るを続け目的の部屋に到着した。

「……」

がしゃ…

どうやら正解だった様だ、窓は派手に割れている…

もぅ土足も何も関係ないゆっくり中に入って行く。

「「むぐー!」」

「……」

こなたと小雪が縛られているのが視界に入る

が…

それどころでは居られなかった抑えていたものが爆発しそうになるのを耐えつつ静かに進んで行く。

しゅしゅ…じゃぁーー…

廊下に出るとシャワーの音が聞こえた…

そして点々と髪の毛が落ちている…

‐風呂場前‐

「優日ちゃん♪僕の優日ちゃん♪」

じゃぁーーしゅしゅ…

「ひっく…ぅぅ…」

「どおして泣くの優日ちゃん?僕が綺麗にしてあげてるのに?」

嫌悪感と羞恥感…

服を脱がされ裸にされ顔を隠すタオルも外されて優日はマネキン男にシャワーをかけられながら身体を洗われていた。

「泣かないでだいじょうぶ…」

ブラシを置き手で肌を触られる…

「あんな男に汚されても綺麗にしてあげるしもう誰にも汚させないよ…」

手はだんだんと顔に近づいて来たが…

キィィ…
シャワーの音で気がつかなかったが誰かが扉を少し開いて

ガシッ!!

「ひっ?!」

「!!?」

手が伸びてマネキン男の頭を誰かが掴んだ…

「……よぅ…はじめまして。」

ぎりり!!!!

「ぅぉわわわぁぁぁぁ!!は、離せーー!!」

「きゃぁ!!」

マネキン男は手を振り払い

優日の腕を掴みスタンガンを首筋に当てて扉を蹴り開ける……