:‐夏休み編‐昼の顔と夜の顔(2)
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「くぁーぐぅー…んん…」
前髪に何かが触れた気がする…
バロンか…マリオ?マキとマハか?何にしろ餌やって無かったな…
「ごめん…もぅ少し寝させてくれよ…ちゃんと散歩も連れてくから…」
「……」
ふにっ…
頬に圧迫感、しかも突き上げてくるように押し上げる。
「うぅ…マリオそんな技をいつの間に……」
「……」
ふにっ…
逆側からも同じような圧迫感…
これは今もしかしたら俺は猫に頬を抑えられている。
という物凄いラヴリー&シアワセなシーンが見られるのでは…
「…」
ゆっくり目を開けてみる。
「こうやって笑ってると可愛いかな?」
「ふふ、そうかも。あっ…こ、雪。起きちゃったよ。」
右にはマハでもマキでもなく薄いピンクボーダーの肩ひもタイプの服にズボン姿の久瀬小雪。
左にはマリオでは無く黒の袖なしパーカーで明るい感じの迷彩柄のハーフパンツ姿の月見里優日。
「……」
「おはよー小鳥君♪」
「お、おはよう。」
二人は笑顔でおはよーっと言ってくる。
普通ならこんなうれしい目覚め方は無い!っと断言できる。
「はあぁぁ…猫じゃない………」
悠は深いため息をついて再び目を閉じた。
「ちょ!小鳥君?!」
「るせぇ…夢の虚像が語りかけるな。俺は夢の猫世界に行くんだ……そして肉きゅうでふにふにふにふにふに……」
寝起きが悪い以前に寝とぼけレベルもワールドチャンプクラスだった。
「どうしょうか…小鳥君壊れちゃってかな…」
「えーと、に、にゃあ?」
ふに…
優日は猫の真似をして悠の頬をつついてみる。
しーん……
「…………」
悠は眠り続けるが明らかに肩がぷるぷると震えている。
「か、肩震わして寝た振りするなら起きてください///!!」
………
優日にひっくり返され結局起きてしまった。
「ふぁあ…っか何なんだよ人の家に不法侵入して?」
「だって小鳥君てば電話掛けたのにいきなり「眠いから掛けるな…」って切るからびっくりしたのかな。」
たゆんと身長に不釣り合いすぎる巨乳を揺らして腕を組む。
「昨日十分寝てないんだ。」
「何かあったの?」
優日は室内でもフードを外さず顔を隠して質問してくる。
「ただ眠れなかっただけだ。」
「小鳥君は生活習慣が悪そうなのかな。」
「一部しか成長しないちびっこに生活習慣とか言われたくないな…」
「どーいう意味かな!!」
両方の膝を叩いて怒る小雪だが一切迫力がない。
「言っていいのか?」
「ぅ…止めといて欲しいかな…」
「胸だけでかい。」
「どーして言うのかな!今止めといて欲しいって言ったかな!!」
「俺は寝起きの機嫌が悪いからだ。」
「まぁまぁ…雪も悠も落ち着いて。」
優日は物凄く笑うのを我慢しながら小雪を抑える。
「…っか今何時だ?」
「えーと…ちょうどお昼前。」
お昼前つまり12時前…
寝た時間5時過ぎつまり約7時間睡眠…
「寝る。」
「今起きたばっかりなのにどうしてかな?」
「休み中に7時間睡眠などあり得ない後5時間寝る。」
「そんな時間になったら遊びに行けないのかな!!」
「遊びに?」
「うん、今日来たのは悠を誘って遊びに行こうと思ってきたの。」
「何で?」
「小鳥君のおかげでストーカーの件はどうにかなったしお礼がしたいかな。」
「お礼も何も俺は何もしてない。礼なら崇にしてくれ。」
「ほらほら、小鳥君行くよ!」
話も聞かずに小雪はいつの間にか横に来ていて俺の手をひっぱる。
「だから寝るって。」
「じゃねどこ行こうかな?」
「買い物何かどう?」
「決定かな♪」
発言権なしのまま俺は二人に引っ張られて出かけることになってしまった。
後で優日の顔を見て、小雪の頭を押してやろうと思います。
………