-夏休み編-昼の顔と夜の顔(1)
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‐道路‐
ドドドドドド!
「おい、女肩じゃ無く腰に手ぇ回せ!スピードだせないだろ!!」
「ちょ!これ以上スピード出さないでよ!!あと次右よ!!」
「っち…」
ハンドルを切りながら俺はこんなうるさいのとよく悠と氷室さんは仲良くしてられると感心していた、悠の頼みじゃなきゃ振り落としてる…
暫く指示どうりに走っていると突然クイクイと肩をひっぱられ。
「なんだ?」
「ここでいいわ。」
キュルル……
スピードを落としつつブレーキを掛け止まると神社につづく道の前
「何だ?お前神社に住んでるのか?」
「まぁね……んっ!」
かがみは力みつつ飛び降り、ヘルメットを突きつける。
「ふん…」
千夜もひったくるように取って被り、エンジンを始動する…
ブォんドドドド…
「あのさ…」
「あん?何だまだ用事か?」
「その…送ってくれて……ありがと」
「悠に言われてなきゃお前みたいなうるさいの送らねぇ。」
ドドドドドド!
半円を描き千夜はスピードを上げて走って行く…
「な、何よちょっといい人かと思ったら…あの態度~~!!」
かがみは怒りながら自宅に帰って行く。
………
「………」
ふと携帯を開き時間を見ると十時前…
夏の夜風が心地よく、昼間の数十倍は行動しやすい。
氷室達と別れ、俺はコンビニで週刊誌と飲み物、つまみに菓子を適当に買って駐車場で目の前の建物を見ていた。第三者から見ればそこらで行き場を無くし明かりを求めて屯してるガキと同じ……いや、何にもせずぶらついてる事を思えば俺の方が駄目なのか?と言う悲しみを口にせず脳裏の奥の奥にしまい込む。
「ん~…帰る前に一応見て行くか…」
腰を上げて土を払い本日最後の仕事に向かう。
……………
八階建てマンションの一階ロビーのエレベーターの前で待っていた、運よく丁度降りが一階を目指していて3・2・1と点灯していき…
チン…と扉が開くと同時にガッ…
「おっと…悪い」
「………」
深くニットキャップを被った奴が勢いよく飛び出てきて肩がぶつかり、一応謝ったが無視して走って行く。
「ふぅ…」
礼儀知らずは困ると溜息を吐きエレベーターに乗って3階のボタンを押す。
…………
三階に着き目的の部屋に進んでいく…
「確か稲葉の話じゃ……!」
表札を見ながら一室一室を見ていくつもりだったがすぐにある異質に気がついた…
「………」
意味もなく息を殺し、その異質に近づく。
微かに想像していた予感…それはどうやら現実となったようだ。
『死ね』『死ね』『死ね』
赤で殴り書かれたそれは一室の扉にべたっ…と貼り付けられている。
「っち…おい!居るか!おい!」
ゴンゴン!ゴンゴン!
出来るだけ落ち着いて叫び、ノックを続けた。
ゴンゴン!ゴンゴン!
「おい!小雪!優日!居ないのか!」
一向に返事が返らないのが不安になりつつノックする手をドアノブ向けた
ガッッ!!
「うごっ!!」
「ひゃ!!」
勢いよく開いてドアの角が顔に当たって埋まっていると
「こ、小鳥…くんなのかな?」
「っ~~そう…だよ…くっ。」
口の中に鉄の味がするのと痛みを我慢しつつ口元を押さえながら立ち上がる。
「も~一体なんなのかな!!こんな時間にドンドンってノックするから驚いたんだよ!!」
「……その様子なら無事みたいだな…」
腰に手を当てて怒る小雪の頭を左手で力いっぱい撫でてやる。
「わっわ!小鳥君ホントにどうしたのかな?」
「こゆき、優日は居るか?」
「え?あ!うん…優日ちゃん居るよ、優日ちゃーん、小鳥君が呼んでるよーー。」
久瀬は奥に叫ぶと小雪の部屋らしき所から頭からタオルを被って目元を隠しながら出てくる。
「小鳥遊さん…こんばんわ、どうしたんですか?こんな時間に?」
「優日も無事だな……単刀直入に言う怪しい奴に会わなかったか?」
「「あやしいやつ?」」
久瀬と月見里は一度顔を見合せて
………
数秒考えた後俺の事を見る。
「って…俺かよ!!」
「今日は帰ってから小鳥君以外誰も来てないかな。」
「っち…なら、やって逃げてった訳か…」
「あの…小鳥遊さん一体何があったんですか?」
「……二人ともちょっと出てくれ。」
「「??」」
悠に手招きされ、久瀬と月見里は扉の外に出る。
ドドドドドド!
「おい、女肩じゃ無く腰に手ぇ回せ!スピードだせないだろ!!」
「ちょ!これ以上スピード出さないでよ!!あと次右よ!!」
「っち…」
ハンドルを切りながら俺はこんなうるさいのとよく悠と氷室さんは仲良くしてられると感心していた、悠の頼みじゃなきゃ振り落としてる…
暫く指示どうりに走っていると突然クイクイと肩をひっぱられ。
「なんだ?」
「ここでいいわ。」
キュルル……
スピードを落としつつブレーキを掛け止まると神社につづく道の前
「何だ?お前神社に住んでるのか?」
「まぁね……んっ!」
かがみは力みつつ飛び降り、ヘルメットを突きつける。
「ふん…」
千夜もひったくるように取って被り、エンジンを始動する…
ブォんドドドド…
「あのさ…」
「あん?何だまだ用事か?」
「その…送ってくれて……ありがと」
「悠に言われてなきゃお前みたいなうるさいの送らねぇ。」
ドドドドドド!
半円を描き千夜はスピードを上げて走って行く…
「な、何よちょっといい人かと思ったら…あの態度~~!!」
かがみは怒りながら自宅に帰って行く。
………
「………」
ふと携帯を開き時間を見ると十時前…
夏の夜風が心地よく、昼間の数十倍は行動しやすい。
氷室達と別れ、俺はコンビニで週刊誌と飲み物、つまみに菓子を適当に買って駐車場で目の前の建物を見ていた。第三者から見ればそこらで行き場を無くし明かりを求めて屯してるガキと同じ……いや、何にもせずぶらついてる事を思えば俺の方が駄目なのか?と言う悲しみを口にせず脳裏の奥の奥にしまい込む。
「ん~…帰る前に一応見て行くか…」
腰を上げて土を払い本日最後の仕事に向かう。
……………
八階建てマンションの一階ロビーのエレベーターの前で待っていた、運よく丁度降りが一階を目指していて3・2・1と点灯していき…
チン…と扉が開くと同時にガッ…
「おっと…悪い」
「………」
深くニットキャップを被った奴が勢いよく飛び出てきて肩がぶつかり、一応謝ったが無視して走って行く。
「ふぅ…」
礼儀知らずは困ると溜息を吐きエレベーターに乗って3階のボタンを押す。
…………
三階に着き目的の部屋に進んでいく…
「確か稲葉の話じゃ……!」
表札を見ながら一室一室を見ていくつもりだったがすぐにある異質に気がついた…
「………」
意味もなく息を殺し、その異質に近づく。
微かに想像していた予感…それはどうやら現実となったようだ。
『死ね』『死ね』『死ね』
赤で殴り書かれたそれは一室の扉にべたっ…と貼り付けられている。
「っち…おい!居るか!おい!」
ゴンゴン!ゴンゴン!
出来るだけ落ち着いて叫び、ノックを続けた。
ゴンゴン!ゴンゴン!
「おい!小雪!優日!居ないのか!」
一向に返事が返らないのが不安になりつつノックする手をドアノブ向けた
ガッッ!!
「うごっ!!」
「ひゃ!!」
勢いよく開いてドアの角が顔に当たって埋まっていると
「こ、小鳥…くんなのかな?」
「っ~~そう…だよ…くっ。」
口の中に鉄の味がするのと痛みを我慢しつつ口元を押さえながら立ち上がる。
「も~一体なんなのかな!!こんな時間にドンドンってノックするから驚いたんだよ!!」
「……その様子なら無事みたいだな…」
腰に手を当てて怒る小雪の頭を左手で力いっぱい撫でてやる。
「わっわ!小鳥君ホントにどうしたのかな?」
「こゆき、優日は居るか?」
「え?あ!うん…優日ちゃん居るよ、優日ちゃーん、小鳥君が呼んでるよーー。」
久瀬は奥に叫ぶと小雪の部屋らしき所から頭からタオルを被って目元を隠しながら出てくる。
「小鳥遊さん…こんばんわ、どうしたんですか?こんな時間に?」
「優日も無事だな……単刀直入に言う怪しい奴に会わなかったか?」
「「あやしいやつ?」」
久瀬と月見里は一度顔を見合せて
………
数秒考えた後俺の事を見る。
「って…俺かよ!!」
「今日は帰ってから小鳥君以外誰も来てないかな。」
「っち…なら、やって逃げてった訳か…」
「あの…小鳥遊さん一体何があったんですか?」
「……二人ともちょっと出てくれ。」
「「??」」
悠に手招きされ、久瀬と月見里は扉の外に出る。