-夏休み編-昼の顔と夜の顔(1)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お邪魔したのならすいません。」
氷室はまず軽く頭を下げる。
「いや、大丈夫だそれより…」
氷室の横に居る白の軍パンに襟ぐりの開いたシルクのサマーセーター姿の銀髪の超美形男を見る。
「はい、電話で少し話した…」
「虎琥狗崇だ」
サラリと銀髪が揺れ、冷たい風が走ったような声は名前だけを告げる
「小鳥遊悠だ」
悠は手を前に出すが虎琥狗はその手が降ろされるまでジッと見ていた。
「すいません、ちょっと気難しい奴なんで。」
氷室は少し困り顔で軽く頭を下げる
「……それで…その虎琥狗さんは俺に何か用事か?」
「…単刀直入に聞く、最近妙な事件が起きてるそれについて何か知らないか?」
「妙な事件?」
何の事かさっぱりわからないと言おうとした矢先。
「器物破損に傷害事件…」
「「何(あん)?」」
「ここ最近西口池袋区近くで傷害事件に無人駐車場で器物破損に廃ビルでの1フロアが吹き飛ぶ事件がやたら増えている。」
こちらを見ずに窓の外をつまらなそうに眺めながら柏はコーヒーをすする。
「薫…そいつは?」
「あぁ、紹介してませんでしたね…」
「っか待て薫って誰だ?」
俺は聞きなれない名前に話を割る。
「薫は私の名前ですよ、言ってませんでしたか?」
「はじめて知ったよ…」
うんうんと金剛と柏も氷室を見て頷く。
「コホン、まぁそれはいいとして…彼は」
「人の素性しりたきゃ、てめぇの素性を話せよ。」
柏は虎琥狗を睨む
「ふっ…虎琥狗崇、西口のランキング1位。」
「っ…あんた西口のボスかよ!」
悠は飲みかけたコーヒーを吹き出しそうになる
「それだけじゃ無いだろ?3代目さんょぉ」
「あんた本当に何もんだ?」
初めて虎琥狗は興味を持った様に幽かに笑い柏を見る
「……ふぅ…」
柏はポケットから銀の葉巻入れを取り出し、煙草を咥えて火をつける…周りの甘い匂いに負けず劣らずのフルーツの香りが広がる…
「お前の親父さんとは何度かあってるよ…俺は元マルボウだからな。」
「思い出した…うちに2度ガサイレが入ったがその時の奴か…」
「思い出したか、ま2度とも外れたけどな…」
「お前モロ独断で動かしてんじゃん……」
悠はあきれ顔で柏を見る。
「そんな事より、こいつは面白くなってきたな」
「何がだ?」
「悠お前に用事があったのはこの事だ。」
懐からパサっと幾枚かの写真をテーブルの上に投げ出す。
「これは…」「ほぅ…」
廃ビルらしき場所の一室が粉々に切られた様な写真
無人駐車場の出入り口が鉄パイプ等で無理やり塞がれた写真
路地裏の壁が穴だらけの写真
「ここ最近西口でこの手の事件が増えてやがる…身に覚えある奴も居るだろ?」
「ん…」「……」「はは…」
悠、氷室、金剛は各々目線をそらす。
「まぁこれは俺の管轄じゃねぇからどうでもいい問題はこっちだ……」
今度は裏返しの写真を三枚並べる
「見ていいのか?」
「好きにしろ」
悠、氷室、虎琥狗は各々1枚ずつ写真をひっくり返すと
「何だこりゃ…」
悠の持つ写真には干からびたミイラ…それは展示される様なまだ見栄えがいいものじゃ無く純粋に腐りかけの途中で一部がミイラ化している写真
「こちらも趣味がいいものじゃありませんね…」
氷室の写真を覗くと壁らしき物に赤黒い液体が擦り付けられた跡…
「ふぅ…」
虎琥狗がテーブルに戻した写真には顔が血まみれ…たぶん顔を壁に当てて引きずったのだろう…倒れている男の写真
「まだ、表には出回ってない事件だが現場と該者の写真だ…上は西口ガキ共…いやウルフってチームがやったと見て捜査を開始し始めてる」
「ウルフ?」
「なるほど……そういう事か…」
虎琥狗は一人納得したような冷たい声を出す。
「「???」」
「小鳥遊悠…俺がお前に会いたかった理由はこれと同じだ…」
こっこっ…と血まみれ男の写真をつつく
「どゆこと?」
「最初に言っただろ妙な事件についてだ、うちのシマでちょくちょくこの事件が起きてる、もちろん最初は俺もどっかの馬鹿が酔っ払って暴れただけと思っていた」
「器物破損や喧嘩は毎日のことだからな」
柏はボソリと呟く
「だが…どうやら組織的とは言わないが何者かが何かの狙いがあって暴れてるみたいでな……うちとしては非常に迷惑な訳だ。」
「うちとしてはって……組ってことか?」
「いや…親父とは別だ組の力や名声は使わない。うちってのはS・ウルフだ。」
「シルバーウルフ?」
何の事かさっぱり顔の悠に
「(S・ウルフは西口の闘路の事だ、西口はもう一つのチームになってんだよ)」
金剛がボソボソと耳打ちしてくれる、考えるとさっきから俺は何にも知らないなと反省しつつ一般人の俺がそんな事知るわけないと思う悠であった。
「私が言うのも変ですが崇は自分の力のみで闘路の頂点に立ち、五万人ものランカーを指揮してます。」
「つまり、今回の件はウルフは関わってないしむしろ被害者になりつつある。」
「……なんだ?あれかつまりウルフはこの事件に関係無いけど警察はウルフを犯人に仕立て上げて捕まえようとしているって話か?」
「ふっ…口先では何とも言える、ガキ一人一人を見張ってる訳じゃないだろ………」
柏は一息に残ったコーヒーを飲みほすと写真をすべて集め、金剛の肩をつかみ一緒に立ち上がらせ…
「どっちにしろ俺(警察)はウルフを締め上げにかかる…適当にそっちはそっちでどうにかしろ。」
それだけ言って柏は金剛を連れて店から出ていこうとし途中で止まり…
「……これは一人ごとだが上は「何か」を隠している。勿論俺個人の意見であるし今回の件はガキの仕業と思ってない手際が良すぎる………俺は協力しないが…目立つ事しなけりゃ多少の事は無視する後はてめぇ等で考えろ。」
咥え煙草のまま柏は店を出ていく……
氷室はまず軽く頭を下げる。
「いや、大丈夫だそれより…」
氷室の横に居る白の軍パンに襟ぐりの開いたシルクのサマーセーター姿の銀髪の超美形男を見る。
「はい、電話で少し話した…」
「虎琥狗崇だ」
サラリと銀髪が揺れ、冷たい風が走ったような声は名前だけを告げる
「小鳥遊悠だ」
悠は手を前に出すが虎琥狗はその手が降ろされるまでジッと見ていた。
「すいません、ちょっと気難しい奴なんで。」
氷室は少し困り顔で軽く頭を下げる
「……それで…その虎琥狗さんは俺に何か用事か?」
「…単刀直入に聞く、最近妙な事件が起きてるそれについて何か知らないか?」
「妙な事件?」
何の事かさっぱりわからないと言おうとした矢先。
「器物破損に傷害事件…」
「「何(あん)?」」
「ここ最近西口池袋区近くで傷害事件に無人駐車場で器物破損に廃ビルでの1フロアが吹き飛ぶ事件がやたら増えている。」
こちらを見ずに窓の外をつまらなそうに眺めながら柏はコーヒーをすする。
「薫…そいつは?」
「あぁ、紹介してませんでしたね…」
「っか待て薫って誰だ?」
俺は聞きなれない名前に話を割る。
「薫は私の名前ですよ、言ってませんでしたか?」
「はじめて知ったよ…」
うんうんと金剛と柏も氷室を見て頷く。
「コホン、まぁそれはいいとして…彼は」
「人の素性しりたきゃ、てめぇの素性を話せよ。」
柏は虎琥狗を睨む
「ふっ…虎琥狗崇、西口のランキング1位。」
「っ…あんた西口のボスかよ!」
悠は飲みかけたコーヒーを吹き出しそうになる
「それだけじゃ無いだろ?3代目さんょぉ」
「あんた本当に何もんだ?」
初めて虎琥狗は興味を持った様に幽かに笑い柏を見る
「……ふぅ…」
柏はポケットから銀の葉巻入れを取り出し、煙草を咥えて火をつける…周りの甘い匂いに負けず劣らずのフルーツの香りが広がる…
「お前の親父さんとは何度かあってるよ…俺は元マルボウだからな。」
「思い出した…うちに2度ガサイレが入ったがその時の奴か…」
「思い出したか、ま2度とも外れたけどな…」
「お前モロ独断で動かしてんじゃん……」
悠はあきれ顔で柏を見る。
「そんな事より、こいつは面白くなってきたな」
「何がだ?」
「悠お前に用事があったのはこの事だ。」
懐からパサっと幾枚かの写真をテーブルの上に投げ出す。
「これは…」「ほぅ…」
廃ビルらしき場所の一室が粉々に切られた様な写真
無人駐車場の出入り口が鉄パイプ等で無理やり塞がれた写真
路地裏の壁が穴だらけの写真
「ここ最近西口でこの手の事件が増えてやがる…身に覚えある奴も居るだろ?」
「ん…」「……」「はは…」
悠、氷室、金剛は各々目線をそらす。
「まぁこれは俺の管轄じゃねぇからどうでもいい問題はこっちだ……」
今度は裏返しの写真を三枚並べる
「見ていいのか?」
「好きにしろ」
悠、氷室、虎琥狗は各々1枚ずつ写真をひっくり返すと
「何だこりゃ…」
悠の持つ写真には干からびたミイラ…それは展示される様なまだ見栄えがいいものじゃ無く純粋に腐りかけの途中で一部がミイラ化している写真
「こちらも趣味がいいものじゃありませんね…」
氷室の写真を覗くと壁らしき物に赤黒い液体が擦り付けられた跡…
「ふぅ…」
虎琥狗がテーブルに戻した写真には顔が血まみれ…たぶん顔を壁に当てて引きずったのだろう…倒れている男の写真
「まだ、表には出回ってない事件だが現場と該者の写真だ…上は西口ガキ共…いやウルフってチームがやったと見て捜査を開始し始めてる」
「ウルフ?」
「なるほど……そういう事か…」
虎琥狗は一人納得したような冷たい声を出す。
「「???」」
「小鳥遊悠…俺がお前に会いたかった理由はこれと同じだ…」
こっこっ…と血まみれ男の写真をつつく
「どゆこと?」
「最初に言っただろ妙な事件についてだ、うちのシマでちょくちょくこの事件が起きてる、もちろん最初は俺もどっかの馬鹿が酔っ払って暴れただけと思っていた」
「器物破損や喧嘩は毎日のことだからな」
柏はボソリと呟く
「だが…どうやら組織的とは言わないが何者かが何かの狙いがあって暴れてるみたいでな……うちとしては非常に迷惑な訳だ。」
「うちとしてはって……組ってことか?」
「いや…親父とは別だ組の力や名声は使わない。うちってのはS・ウルフだ。」
「シルバーウルフ?」
何の事かさっぱり顔の悠に
「(S・ウルフは西口の闘路の事だ、西口はもう一つのチームになってんだよ)」
金剛がボソボソと耳打ちしてくれる、考えるとさっきから俺は何にも知らないなと反省しつつ一般人の俺がそんな事知るわけないと思う悠であった。
「私が言うのも変ですが崇は自分の力のみで闘路の頂点に立ち、五万人ものランカーを指揮してます。」
「つまり、今回の件はウルフは関わってないしむしろ被害者になりつつある。」
「……なんだ?あれかつまりウルフはこの事件に関係無いけど警察はウルフを犯人に仕立て上げて捕まえようとしているって話か?」
「ふっ…口先では何とも言える、ガキ一人一人を見張ってる訳じゃないだろ………」
柏は一息に残ったコーヒーを飲みほすと写真をすべて集め、金剛の肩をつかみ一緒に立ち上がらせ…
「どっちにしろ俺(警察)はウルフを締め上げにかかる…適当にそっちはそっちでどうにかしろ。」
それだけ言って柏は金剛を連れて店から出ていこうとし途中で止まり…
「……これは一人ごとだが上は「何か」を隠している。勿論俺個人の意見であるし今回の件はガキの仕業と思ってない手際が良すぎる………俺は協力しないが…目立つ事しなけりゃ多少の事は無視する後はてめぇ等で考えろ。」
咥え煙草のまま柏は店を出ていく……