-夏休み編-昼の顔と夜の顔(1)
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たまりにたまった、メール…とりあえず安牌からと俺は柳に連絡をした。
プルル…プルル…ガチャ
「もしもし?柳?」
「これはこれは…Jr.から電話とは明日は雪かもしれませんな」
独特の老人ボイスでいきなりの嫌み…
「そうなったらサマースノーと喜んでくれ。」
嫌みの対処方は素直に受け入れる事が大事だと、少なくとも俺は思う。
「ほっほほ、まぁジョークは置いとき…坊主から連絡がありましたかい?」
「あぁ、親父にメール貰って電話した。」
「そうですか…はて、昨日に連絡を頼んだ気がしましたが…日がたつのは早いですのう。」
「わりぃな此方も色々忙しくてよ。」
頬をヒクヒクさせつつ悠は笑顔で答える。
「ほっほ、まぁ良いです良いです、実話お知らせしたいことがありましてな。」
「何だよ?」
「実はこの度、病院を開きましてな。」
「…………はっ?病院?」
一瞬時間が止まり携帯を落としかけた。
「はい、地図はメールをしておきますからもし治療が必要になりましたら病院の方まで来てください。」
「って…え?会社は?」
「しばらくは空ちゃんに任せますゆえ。ではでは」
ガチャ…ツーツー…
「マジかよ…」
「悠どうかした?お爺様よね?」
「何か病院開いたらしい…」
「あら…知らなかったの?」
「知らねぇよ!っか稲葉は…」
「知ってたわ。」
ブーンブーン…
バイブ音がして稲葉は携帯を開くと…
「…悠、雪と氷室さんにもちゃんと連絡しといてね。」
そう言って出ていこうとする。
「何だ?久瀬の用事聞かないのか?」
「ちょっと用事が出来たのじゃ、こなたちゃんまたね。」
「あ、またね~。」
稲葉は手を振り部屋から出ていく。
「…次は氷室さんかな」
「小雪ちゃんは?」
「危険牌は最後だ…あ、もしもし氷室さん?」
およそワンコールで氷室は電話に出た。
「どうも昨日はご馳走様でした。」
「いやいや、良いよ。それより用事か?」
「用事と言うかお願いですね。」
「お願い……厄介事か?」
「厄介事になりつつある現状です。」
「聞くだけ聞くがどんなお願いだ?」
「悠さんに会いたい人がいるので会った欲しいのですが……ダメでしょうか?」
「……会うだけなら良い。」
「悠さんならそう言ってくれると思ってました。後で場所と時間を連絡しますので」
「わかった…じゃ。」
ぴっ…
携帯の通話終了ボタンを押して…
「はぁ~…」
「氷室さん何て?」
「何か会わせたい人が居るらしい……っで最後は久瀬か……」
携帯を開いたままで悠は電話を掛けようとしない。
「どしたの?」
「いや……何か掛けづらい…」
「おや~?悠もしかして小雪ちゃんの事苦手なの?それとも意識してるとか~?」
腰の辺りを肘でグリグリとついてくる。
「ちげぇよ……」
左手でこなたを押し離しつつ右手で電話を掛ける。
ピッピッ…
プルルル…プルルル…ガチャ
「もしもし?久瀬か?」
「おー!ことり君だ!久々だね!」
ザワザワザワ…
「そうだな。でっ何か用事だろ?」
後ろが騒がしいので小雪は屋外にいるようだ。
「ことり君はトークを楽しまずに本題を切り出すね~」
「色々と生き急いでるんでな…」
「お!何かかっこいい!」
「そらどうも…っていいから用件を言え。」
久瀬のペースに巻き込まれつつ悠は用件を聞く。
「えとね…そのちょっと困ったことになっててね…」
ほんのわずかにだが声のトーンが低い…悠は確実にちょっとでは無いと理解しつつ
「とりあえず聞いてはやるから話せ」
「本当に?」
「聞く気がなけりゃ電話切ってる。」
「そうか、流石ことり君♪じゃあ!今から会える?」
「あっ?今から?」
「うん、池袋のミスティ&スィーツってお店に来てね。」
「あん?ちょっとまてミス…」
「じゃね~」
ぷっつーつー…
「っち…切りやがった。」
「小雪ちゃんどうかしたの?」
「何か相談があるからミスティ何とかって店に来いと言われた。」
「もしかしてミスティ&スィーツ?」
「知ってるのか?」
「うん、最近できて今、女の子に超人気のスィーツバイキングのお店。」
「うっわ…最悪な予感がしてきた…」
男1人でその店に入るのが辛すぎる…
「悠に合わなそうなお店だね。」
こなたはにまにまと笑って悠を上~下にと見る。
「だよな…」
本日の服装
夏だというのに右袖は白地で黒龍が刺繍されそれ以外が黒のシャツに迷彩の長ズボン。
お世辞にもガラが良いとは言えないのは自分でも自覚済みだ。
「仕方ないな~、私が着いてってあげるよ。」
「マジか?」
「小雪ちゃんにも会いたいし、スィーツを奢ってもらえるなら全然OKだよ。」
「足元見やがって…まぁいい。行くぞ」
1人で行くよりは数百倍ましな選択だ。
「おー!」
こなたは元気よく、手を上げる。
………
―ミスティ&スィーツ―
ドラゴンタワーの近くで、白地にピンクの崩し文字で描かれた看板の目立つ建物。
よほど人気なのか、さっきから女性客が入れ替わり立ち代りに入っていく。
「うっわ~…入りずれぇ…」
「ここも最近オープンしたお店なんだよ、特にハニートーストのアイスクリームのせチョコチップ…」
「もぅいい…聞いてるだけでおなかいっぱいだ。」
名前を聞くだけで胸焼けの起こりそうなメニュー…
何で女の子はここまで甘い物が好きなのか理解に苦しむ。
「おいしそうなのに」
「んな甘ったるさの真髄みたいなもん男が食う…………」
一瞬とある人物が頭を過ったが…
「ん?なんか言った?」
「んにゃ、何でもねぇ…入るか」
「おー」
腕を伸ばすこなたを先頭させて、俺は適当に後に着く。
本当に1人で来なくて良かった…
プルル…プルル…ガチャ
「もしもし?柳?」
「これはこれは…Jr.から電話とは明日は雪かもしれませんな」
独特の老人ボイスでいきなりの嫌み…
「そうなったらサマースノーと喜んでくれ。」
嫌みの対処方は素直に受け入れる事が大事だと、少なくとも俺は思う。
「ほっほほ、まぁジョークは置いとき…坊主から連絡がありましたかい?」
「あぁ、親父にメール貰って電話した。」
「そうですか…はて、昨日に連絡を頼んだ気がしましたが…日がたつのは早いですのう。」
「わりぃな此方も色々忙しくてよ。」
頬をヒクヒクさせつつ悠は笑顔で答える。
「ほっほ、まぁ良いです良いです、実話お知らせしたいことがありましてな。」
「何だよ?」
「実はこの度、病院を開きましてな。」
「…………はっ?病院?」
一瞬時間が止まり携帯を落としかけた。
「はい、地図はメールをしておきますからもし治療が必要になりましたら病院の方まで来てください。」
「って…え?会社は?」
「しばらくは空ちゃんに任せますゆえ。ではでは」
ガチャ…ツーツー…
「マジかよ…」
「悠どうかした?お爺様よね?」
「何か病院開いたらしい…」
「あら…知らなかったの?」
「知らねぇよ!っか稲葉は…」
「知ってたわ。」
ブーンブーン…
バイブ音がして稲葉は携帯を開くと…
「…悠、雪と氷室さんにもちゃんと連絡しといてね。」
そう言って出ていこうとする。
「何だ?久瀬の用事聞かないのか?」
「ちょっと用事が出来たのじゃ、こなたちゃんまたね。」
「あ、またね~。」
稲葉は手を振り部屋から出ていく。
「…次は氷室さんかな」
「小雪ちゃんは?」
「危険牌は最後だ…あ、もしもし氷室さん?」
およそワンコールで氷室は電話に出た。
「どうも昨日はご馳走様でした。」
「いやいや、良いよ。それより用事か?」
「用事と言うかお願いですね。」
「お願い……厄介事か?」
「厄介事になりつつある現状です。」
「聞くだけ聞くがどんなお願いだ?」
「悠さんに会いたい人がいるので会った欲しいのですが……ダメでしょうか?」
「……会うだけなら良い。」
「悠さんならそう言ってくれると思ってました。後で場所と時間を連絡しますので」
「わかった…じゃ。」
ぴっ…
携帯の通話終了ボタンを押して…
「はぁ~…」
「氷室さん何て?」
「何か会わせたい人が居るらしい……っで最後は久瀬か……」
携帯を開いたままで悠は電話を掛けようとしない。
「どしたの?」
「いや……何か掛けづらい…」
「おや~?悠もしかして小雪ちゃんの事苦手なの?それとも意識してるとか~?」
腰の辺りを肘でグリグリとついてくる。
「ちげぇよ……」
左手でこなたを押し離しつつ右手で電話を掛ける。
ピッピッ…
プルルル…プルルル…ガチャ
「もしもし?久瀬か?」
「おー!ことり君だ!久々だね!」
ザワザワザワ…
「そうだな。でっ何か用事だろ?」
後ろが騒がしいので小雪は屋外にいるようだ。
「ことり君はトークを楽しまずに本題を切り出すね~」
「色々と生き急いでるんでな…」
「お!何かかっこいい!」
「そらどうも…っていいから用件を言え。」
久瀬のペースに巻き込まれつつ悠は用件を聞く。
「えとね…そのちょっと困ったことになっててね…」
ほんのわずかにだが声のトーンが低い…悠は確実にちょっとでは無いと理解しつつ
「とりあえず聞いてはやるから話せ」
「本当に?」
「聞く気がなけりゃ電話切ってる。」
「そうか、流石ことり君♪じゃあ!今から会える?」
「あっ?今から?」
「うん、池袋のミスティ&スィーツってお店に来てね。」
「あん?ちょっとまてミス…」
「じゃね~」
ぷっつーつー…
「っち…切りやがった。」
「小雪ちゃんどうかしたの?」
「何か相談があるからミスティ何とかって店に来いと言われた。」
「もしかしてミスティ&スィーツ?」
「知ってるのか?」
「うん、最近できて今、女の子に超人気のスィーツバイキングのお店。」
「うっわ…最悪な予感がしてきた…」
男1人でその店に入るのが辛すぎる…
「悠に合わなそうなお店だね。」
こなたはにまにまと笑って悠を上~下にと見る。
「だよな…」
本日の服装
夏だというのに右袖は白地で黒龍が刺繍されそれ以外が黒のシャツに迷彩の長ズボン。
お世辞にもガラが良いとは言えないのは自分でも自覚済みだ。
「仕方ないな~、私が着いてってあげるよ。」
「マジか?」
「小雪ちゃんにも会いたいし、スィーツを奢ってもらえるなら全然OKだよ。」
「足元見やがって…まぁいい。行くぞ」
1人で行くよりは数百倍ましな選択だ。
「おー!」
こなたは元気よく、手を上げる。
………
―ミスティ&スィーツ―
ドラゴンタワーの近くで、白地にピンクの崩し文字で描かれた看板の目立つ建物。
よほど人気なのか、さっきから女性客が入れ替わり立ち代りに入っていく。
「うっわ~…入りずれぇ…」
「ここも最近オープンしたお店なんだよ、特にハニートーストのアイスクリームのせチョコチップ…」
「もぅいい…聞いてるだけでおなかいっぱいだ。」
名前を聞くだけで胸焼けの起こりそうなメニュー…
何で女の子はここまで甘い物が好きなのか理解に苦しむ。
「おいしそうなのに」
「んな甘ったるさの真髄みたいなもん男が食う…………」
一瞬とある人物が頭を過ったが…
「ん?なんか言った?」
「んにゃ、何でもねぇ…入るか」
「おー」
腕を伸ばすこなたを先頭させて、俺は適当に後に着く。
本当に1人で来なくて良かった…
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