-夏編-シンクロニシティ(運命)
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「摩耶君わざわざありがとね~送ってくれて。」
「全然、暇だからいいよ。」
「はぁ~、悠も摩耶君位気が利いたら良いのに…」
「あはは、こなたちゃんは悠君が大好きなんだね。」
「え、いや~//そ、そうかな?」
こなたはニマニマ顔をしているが頬が微かに染まっている。
「…はぁ~ぁ、羨ましいな。悠君は…」
「え?何か言った」
「ううん、何でも無いよ…ねぇ、こなたちゃん、変な事2つほど聞いてもいい?」
「ん~何?」
「悠君にもし恋人が出来たらどうする?」
「うぉ!これはいきなりキツい質問だね…」
こなたは驚きのアクションをとって、立ち止まり…
「まぁ~諦めるしか無いよね~悠が決めた相手にはきっと勝てないし。」
「あ……ごめんね、変な事聞いて。」
「どうしたの?やだな~、謝らないでよ~。」
明るく、そう言うがこなたの顔は一瞬、何処か寂しく泣きそうな顔になったのを摩耶は見逃せ無かった。
「それでもう一つ聞きたい事って?」
「……もし、こなたちゃんに誰かが告白してきたらどうする?」
「え……う~ん…」
こなたは普段は見せない難しい顔をして……考え込み……
「………ごめん、解んないや…」
「そっか…ううん、いいよいいよ!変な事ばっかり聞いて本当にごめんね…じゃまたね~」
「あ!摩耶…君…」
前を向き、摩耶の方を見たが既に摩耶の後ろ姿は小さくなって居たが…確りと手を振って居るのは見えた。
「……(誰に告白されるかぁ…考えた事なかったなぁ)」
こなたは暫し、呆けていて色々考えながら家に帰った。
… … …
-池袋西口(???)-
氷室は人目を避け、ネオンの光から消えていく様に歩いていた…
カッカッカッカッカッカッ…
「貴方に呼ばれるとは光栄と言えば宜しいでしょうか?」
ピタリと歩みを止め、氷室は闇に話しかける
「…くだらないご託は良い…質問にだけ答えろ。」
周りの温度が3度は下がった気がする…
「ふぅ…では、質問をどうぞ。」
「…単刀直入だ最近妙な事件が続いている、お前等が関係しているのか?」
「事件?知りませんね…」
「そうか…ならいい。」
「おや…えらくすんなり信じましたね。」
「仮にも東口のランキング1位の男だ、つまらない嘘は吐かんだろ…」
「それは、それは、西口のランキング1…いえ、西口のBOSSとお呼びしましょうか?」
「BOSSか…悪くないな。はっはは。」
「全く、友人を呼び出していきなり問題事ですか?」
「悪いな、氷室…」
氷室の背後にはいつの間にか、銀髪で真っ白な革のブルゾンにイタリア軍の迷彩軍パンの男が居て…
「構いません…しかし、1人とは珍しいですね?」
「1人?良く見ろ。」
「…おや…これは驚きました。」
黒のバンダナを頭や腕に巻いた男が4人ほど辺りから出てくる…
「最低2人は護衛をつけるもんだ。」
「なるほど…護衛のリーダーは彼ですか?」
氷室は1人の男を指差す。
「!な、何でわかったっスか!」
「貴方だけ、何時でも動ける体勢でしたから。」
「す、凄いっス!」
「くくく、流石薫だ…行こうか、せっかくだ久々に飲もう。」
「やれやれ、勝手ですね。…後、下の名前では呼ばないで下さい。」
二人の男は闇の中から街の中へ消えていく
… … …
-悠の部屋-
「はぁ~今日は1日ご苦労様でした。俺…」
バタリとベッドに倒れ込み、寝転んだまま、スボンをその辺に脱ぎ捨てる…
「少し速いが…おやすみなさい。」
電気を消そうと手を伸ばすと…
流星にまたが~って♪
あなたに急降下~♪
携帯が脱ぎ捨てられたズボンのポケットから着信音を鳴らす…
「…あ~めんどくさ…(ほっとくか…)」
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪電話は一向に鳴り止む様子がない…
「っち!はい?もしもし?誰だこら!」
悠はベッドから起き上がり、携帯を抜き取り物凄く不機嫌に電話にでた。その口調は柏にそっくりだ…
『ちょ!いきなり「こら!」は酷くない?』
「その声は…こなたか?何か用事か?俺は疲れたからログインしないぞ…」
『「こら!」に対してのコメントは無しですか…じゃ無くて、悠明日暇?』
「あん?明日?…暇かな?(明日処か暫く暇だが)」
『じゃあさ!明日遊びに行くから!じゃあね!』
ツーツー… …
会話は一方的に終わり電話は切られた…
「(こなため…返事無視して切りやがった)…まぁいいか…暇潰しにはなるだろ」
携帯の電源を落として、ソファーの上に投げ捨て、悠はベッドに倒れ込んだ… …
………
次の日…
「暑いな…」
昼を過ぎた位、家の前を箒で掃いて居ると
「悠~おはよう~」
「世間一般では今はこんにちはだぞ…」
「細かいな~、そんな事より上がりたまえよ。」
こなたは先に家の中に上がっていき…
「…俺の家なんだが…」
-悠の部屋-
広間で遊ぶかと思えば、こなたは二階に上がって行った。
「お~相変わらず、ごちゃごちゃしつつ綺麗な部屋だね~」
「それは…褒めてんのか?」
「褒めてる、褒めてるって……ばたぁ~ん!」
こなたはベッド前に行き、ダイブする。
「アホみたい効果音を口で言うな、あと上がっていきなり人のベッドに寝るな」
「ん~ふかふか~」
「人の話を聞いてますか?」
「え?ベッドの下には大切な本が隠してあるって?」
「お前の頭はあれか?何か沸いてんのか?それともこの頭のアホ毛が日本語を違う言葉に変換するのか?」
コツコツコツコツとこなたのデコを連打すると
「あた、あた、ちょ!悠私はコントローラーのボタンじゃないよ!」
ガシッっとこなたは指を掴んで連打を止める。
「ったく、本当にお前は何しに来たんだよ?」
「……//」
「何だよ?」
「悠近くない?」
こなたが指を掴んでいるので悠は顔を見下ろす様に横に座って居る。
「じゃあ、指を離せ」
「え~もう少しだけ」
「…」「…」「…//」「…」
「わかった、俺の負けだ離してくれ…」
悠の根負け、にらみ合いなら負け無い自信は有るが、見つめられるのは苦手だ。
「……//」
「お~い?聞いてますか?」
「あ、ごめん、見とれちゃってたよ…」
こなたは体を起こし悠の横に座り直し。
「お前は何を言いだす」
「いや、いや、顔は整ってるし目は綺麗だし、髪は良い匂いだし…」
「…(なんか女の子を誉める時に言いそうなセリフだな)整ってるはともかく、目が綺麗っていうのはありがとな。」
悠はニコッと純粋な笑顔を向けてお礼を伝えると
「うん♪(その笑顔は反則だね)」
「さて…なんかゲームでもするか?」
「じゃあ、雰囲気的にギャルゲーとか?」
「お前の中の雰囲気は一体どうなってるのか凄くきになるな…」
「冗談だよ、冗談~」
そう言って、こなたは悠の肩(正しくは腕)に持たれる様に体を倒す
「何してる?」
「ん~持たれてる。」
「あのよぅ?遊びに来たんだよな?」
「いいじゃん、こうやって今の内に好感度あげようかなって…」
「…あん?」
「私ズルいかな?」
「…ズル…くは無いが……」
「うん、大丈夫。わかってるよ、今は返事出来ないって…けど…」
ギュ…
こなたは悠の胸に顔を埋めて…
「少しだけ…ね?」
「あ…ぁぁ…」
「…」
「…(…よわったな……これは腕を回してやるべきのか?…けど…ぅぅ)」
おずおずと腕を回そうとすると…
ガチャ!
「「!!」」
急に扉が開いて…
「悠居るわね?…ってあら?」
そこには、黒のノースリーブタンクトップの上にホワイトジャケットを羽織り下は眩しい太もも丸見えのボトムジーンズ姿の稲葉が居て
「あらあら…お邪魔したわね。また後で…」
扉を閉じようとしたが
「待て待て待て!」
悠は慌ててドアノブを引き稲葉を部屋に引き込む
「大丈夫。何も言わないし、誰にも言わないわよ。」
嘘だ!いつもの淡白な表情だが目の奥は面白い物を見たと語っている。
「いいから!座れいや、座ってください!」
「ははは、残念。」
悠がバタバタしている後ろでこなたは笑いながら小さく呟いた。
………
「説明するとだな。」
「だいたい、想像がつくからいいわ、それより雪が…」
ソファーに座った稲葉は悠の話を流して自分の用件を伝えようとする。
「嘘だ!」
「あら?失礼ね、こなたちゃんが遊びに来て、ベッドに寝転んでると悠がデコをつついて、起きたら今度は腕に寄り添って、こなたちゃんが抱きついたら、返事も出来ないダメダメな悠は腕を回そうかどうか悩んでたでしょ?」
「おぉ!!稲葉ちゃん凄い」
パチパチと拍手を送るこなたに対し
「いやいや、何?今のまるで一部始終見てたかの様な正確さ?エスパ-か?サイコメトラーか?絶対可憐なチルドレンなのか?ええ?このニュータイプが!」
「些細な事よ」
「些細な事よ…じゃねー!!」
「些細な事よ。それより悠。メール見てない無いの?」
ソファーの上に置いてある携帯電話を悠に投げ渡し。
「メール?あ、悪い電源切ってた…」
「なら今すぐ電源入れてメール見て。」
言われるままに悠は携帯電源を操作して…
~センター問い合わせ中~
~♪~♪上手に焼けました~♪
受信メール11件
「ってか多!」
「2件は私、後雪から1件に氷室さんからもきてるはずよ。」
ピッピッと操作して1件1件メールを確認していくと
柏
[話が有る連絡よこせ]
稲葉
[悠今日はありがとね、いきなりだけど雪が相談したい事が有るらしいわ、メール見たら私か雪に連絡頂戴。]
久瀬
[やほ~##5C##ことり君久々~##5T##いなばちゃんから連絡あったかなぁ?今、少し困ってるんだ##6P##良かったら話聞いて欲しいな##7N##あ##6N##あと##6H##たまには##3U##してよね##5I##]
柏
[何で電話繋がらねぇさっさと連絡よこせ]
金剛
[柏が連絡がつかないと言ってるぞ?連絡してやってくれ。]
氷室
[こんばんは(^-^)悠さん、少しお話したい事ができました。出来れば御時間を作ってもらえませんか(?-?)連絡お待ちしてますm(__)m]
柏
[喧嘩売ってるのか]
稲葉
[悠氷室さんも何か話をしたいらしいわ。連絡入れてみて、あと、雪に連絡した?]
柏
[喧嘩売ってんだな]
親父
[メールで話すのは久しぶりだな、近々まとまった休みがとれる。そろそろ、夏休みだろ、何処かに行くか?あと、柳先生が何か話があるそうだ、ちゃんと連絡入れておくようにな。]
夏喜空
[こんばんわ、悠さん。なんや、子供らが世話になったようで、おおきにです。また、改めてお礼するんで。]
「…なんだ?この人の予定無視&お願いばっかりのメールの山は……」
悠は柏からのメールを無視しつつ、携帯を閉じて稲葉を見ると
「さぁ…皆悠が好きなんじゃない?」
「いや、絶対違う120%違うから…」
「何々何の話?悠また、何かイベント?」
こなたは何を期待しているのか話に参加してくる。
「クスクス、さぁトラブルシューターさん、誰から始めるの?」
「勝手なあだ名をつけるな!しかも、トラブルって事前提かよーーー!!」
悠の夏休みは叫び声で始まった…これからあと、何度叫ぶことになるかは知らずに……
END
「全然、暇だからいいよ。」
「はぁ~、悠も摩耶君位気が利いたら良いのに…」
「あはは、こなたちゃんは悠君が大好きなんだね。」
「え、いや~//そ、そうかな?」
こなたはニマニマ顔をしているが頬が微かに染まっている。
「…はぁ~ぁ、羨ましいな。悠君は…」
「え?何か言った」
「ううん、何でも無いよ…ねぇ、こなたちゃん、変な事2つほど聞いてもいい?」
「ん~何?」
「悠君にもし恋人が出来たらどうする?」
「うぉ!これはいきなりキツい質問だね…」
こなたは驚きのアクションをとって、立ち止まり…
「まぁ~諦めるしか無いよね~悠が決めた相手にはきっと勝てないし。」
「あ……ごめんね、変な事聞いて。」
「どうしたの?やだな~、謝らないでよ~。」
明るく、そう言うがこなたの顔は一瞬、何処か寂しく泣きそうな顔になったのを摩耶は見逃せ無かった。
「それでもう一つ聞きたい事って?」
「……もし、こなたちゃんに誰かが告白してきたらどうする?」
「え……う~ん…」
こなたは普段は見せない難しい顔をして……考え込み……
「………ごめん、解んないや…」
「そっか…ううん、いいよいいよ!変な事ばっかり聞いて本当にごめんね…じゃまたね~」
「あ!摩耶…君…」
前を向き、摩耶の方を見たが既に摩耶の後ろ姿は小さくなって居たが…確りと手を振って居るのは見えた。
「……(誰に告白されるかぁ…考えた事なかったなぁ)」
こなたは暫し、呆けていて色々考えながら家に帰った。
… … …
-池袋西口(???)-
氷室は人目を避け、ネオンの光から消えていく様に歩いていた…
カッカッカッカッカッカッ…
「貴方に呼ばれるとは光栄と言えば宜しいでしょうか?」
ピタリと歩みを止め、氷室は闇に話しかける
「…くだらないご託は良い…質問にだけ答えろ。」
周りの温度が3度は下がった気がする…
「ふぅ…では、質問をどうぞ。」
「…単刀直入だ最近妙な事件が続いている、お前等が関係しているのか?」
「事件?知りませんね…」
「そうか…ならいい。」
「おや…えらくすんなり信じましたね。」
「仮にも東口のランキング1位の男だ、つまらない嘘は吐かんだろ…」
「それは、それは、西口のランキング1…いえ、西口のBOSSとお呼びしましょうか?」
「BOSSか…悪くないな。はっはは。」
「全く、友人を呼び出していきなり問題事ですか?」
「悪いな、氷室…」
氷室の背後にはいつの間にか、銀髪で真っ白な革のブルゾンにイタリア軍の迷彩軍パンの男が居て…
「構いません…しかし、1人とは珍しいですね?」
「1人?良く見ろ。」
「…おや…これは驚きました。」
黒のバンダナを頭や腕に巻いた男が4人ほど辺りから出てくる…
「最低2人は護衛をつけるもんだ。」
「なるほど…護衛のリーダーは彼ですか?」
氷室は1人の男を指差す。
「!な、何でわかったっスか!」
「貴方だけ、何時でも動ける体勢でしたから。」
「す、凄いっス!」
「くくく、流石薫だ…行こうか、せっかくだ久々に飲もう。」
「やれやれ、勝手ですね。…後、下の名前では呼ばないで下さい。」
二人の男は闇の中から街の中へ消えていく
… … …
-悠の部屋-
「はぁ~今日は1日ご苦労様でした。俺…」
バタリとベッドに倒れ込み、寝転んだまま、スボンをその辺に脱ぎ捨てる…
「少し速いが…おやすみなさい。」
電気を消そうと手を伸ばすと…
流星にまたが~って♪
あなたに急降下~♪
携帯が脱ぎ捨てられたズボンのポケットから着信音を鳴らす…
「…あ~めんどくさ…(ほっとくか…)」
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪電話は一向に鳴り止む様子がない…
「っち!はい?もしもし?誰だこら!」
悠はベッドから起き上がり、携帯を抜き取り物凄く不機嫌に電話にでた。その口調は柏にそっくりだ…
『ちょ!いきなり「こら!」は酷くない?』
「その声は…こなたか?何か用事か?俺は疲れたからログインしないぞ…」
『「こら!」に対してのコメントは無しですか…じゃ無くて、悠明日暇?』
「あん?明日?…暇かな?(明日処か暫く暇だが)」
『じゃあさ!明日遊びに行くから!じゃあね!』
ツーツー… …
会話は一方的に終わり電話は切られた…
「(こなため…返事無視して切りやがった)…まぁいいか…暇潰しにはなるだろ」
携帯の電源を落として、ソファーの上に投げ捨て、悠はベッドに倒れ込んだ… …
………
次の日…
「暑いな…」
昼を過ぎた位、家の前を箒で掃いて居ると
「悠~おはよう~」
「世間一般では今はこんにちはだぞ…」
「細かいな~、そんな事より上がりたまえよ。」
こなたは先に家の中に上がっていき…
「…俺の家なんだが…」
-悠の部屋-
広間で遊ぶかと思えば、こなたは二階に上がって行った。
「お~相変わらず、ごちゃごちゃしつつ綺麗な部屋だね~」
「それは…褒めてんのか?」
「褒めてる、褒めてるって……ばたぁ~ん!」
こなたはベッド前に行き、ダイブする。
「アホみたい効果音を口で言うな、あと上がっていきなり人のベッドに寝るな」
「ん~ふかふか~」
「人の話を聞いてますか?」
「え?ベッドの下には大切な本が隠してあるって?」
「お前の頭はあれか?何か沸いてんのか?それともこの頭のアホ毛が日本語を違う言葉に変換するのか?」
コツコツコツコツとこなたのデコを連打すると
「あた、あた、ちょ!悠私はコントローラーのボタンじゃないよ!」
ガシッっとこなたは指を掴んで連打を止める。
「ったく、本当にお前は何しに来たんだよ?」
「……//」
「何だよ?」
「悠近くない?」
こなたが指を掴んでいるので悠は顔を見下ろす様に横に座って居る。
「じゃあ、指を離せ」
「え~もう少しだけ」
「…」「…」「…//」「…」
「わかった、俺の負けだ離してくれ…」
悠の根負け、にらみ合いなら負け無い自信は有るが、見つめられるのは苦手だ。
「……//」
「お~い?聞いてますか?」
「あ、ごめん、見とれちゃってたよ…」
こなたは体を起こし悠の横に座り直し。
「お前は何を言いだす」
「いや、いや、顔は整ってるし目は綺麗だし、髪は良い匂いだし…」
「…(なんか女の子を誉める時に言いそうなセリフだな)整ってるはともかく、目が綺麗っていうのはありがとな。」
悠はニコッと純粋な笑顔を向けてお礼を伝えると
「うん♪(その笑顔は反則だね)」
「さて…なんかゲームでもするか?」
「じゃあ、雰囲気的にギャルゲーとか?」
「お前の中の雰囲気は一体どうなってるのか凄くきになるな…」
「冗談だよ、冗談~」
そう言って、こなたは悠の肩(正しくは腕)に持たれる様に体を倒す
「何してる?」
「ん~持たれてる。」
「あのよぅ?遊びに来たんだよな?」
「いいじゃん、こうやって今の内に好感度あげようかなって…」
「…あん?」
「私ズルいかな?」
「…ズル…くは無いが……」
「うん、大丈夫。わかってるよ、今は返事出来ないって…けど…」
ギュ…
こなたは悠の胸に顔を埋めて…
「少しだけ…ね?」
「あ…ぁぁ…」
「…」
「…(…よわったな……これは腕を回してやるべきのか?…けど…ぅぅ)」
おずおずと腕を回そうとすると…
ガチャ!
「「!!」」
急に扉が開いて…
「悠居るわね?…ってあら?」
そこには、黒のノースリーブタンクトップの上にホワイトジャケットを羽織り下は眩しい太もも丸見えのボトムジーンズ姿の稲葉が居て
「あらあら…お邪魔したわね。また後で…」
扉を閉じようとしたが
「待て待て待て!」
悠は慌ててドアノブを引き稲葉を部屋に引き込む
「大丈夫。何も言わないし、誰にも言わないわよ。」
嘘だ!いつもの淡白な表情だが目の奥は面白い物を見たと語っている。
「いいから!座れいや、座ってください!」
「ははは、残念。」
悠がバタバタしている後ろでこなたは笑いながら小さく呟いた。
………
「説明するとだな。」
「だいたい、想像がつくからいいわ、それより雪が…」
ソファーに座った稲葉は悠の話を流して自分の用件を伝えようとする。
「嘘だ!」
「あら?失礼ね、こなたちゃんが遊びに来て、ベッドに寝転んでると悠がデコをつついて、起きたら今度は腕に寄り添って、こなたちゃんが抱きついたら、返事も出来ないダメダメな悠は腕を回そうかどうか悩んでたでしょ?」
「おぉ!!稲葉ちゃん凄い」
パチパチと拍手を送るこなたに対し
「いやいや、何?今のまるで一部始終見てたかの様な正確さ?エスパ-か?サイコメトラーか?絶対可憐なチルドレンなのか?ええ?このニュータイプが!」
「些細な事よ」
「些細な事よ…じゃねー!!」
「些細な事よ。それより悠。メール見てない無いの?」
ソファーの上に置いてある携帯電話を悠に投げ渡し。
「メール?あ、悪い電源切ってた…」
「なら今すぐ電源入れてメール見て。」
言われるままに悠は携帯電源を操作して…
~センター問い合わせ中~
~♪~♪上手に焼けました~♪
受信メール11件
「ってか多!」
「2件は私、後雪から1件に氷室さんからもきてるはずよ。」
ピッピッと操作して1件1件メールを確認していくと
柏
[話が有る連絡よこせ]
稲葉
[悠今日はありがとね、いきなりだけど雪が相談したい事が有るらしいわ、メール見たら私か雪に連絡頂戴。]
久瀬
[やほ~##5C##ことり君久々~##5T##いなばちゃんから連絡あったかなぁ?今、少し困ってるんだ##6P##良かったら話聞いて欲しいな##7N##あ##6N##あと##6H##たまには##3U##してよね##5I##]
柏
[何で電話繋がらねぇさっさと連絡よこせ]
金剛
[柏が連絡がつかないと言ってるぞ?連絡してやってくれ。]
氷室
[こんばんは(^-^)悠さん、少しお話したい事ができました。出来れば御時間を作ってもらえませんか(?-?)連絡お待ちしてますm(__)m]
柏
[喧嘩売ってるのか]
稲葉
[悠氷室さんも何か話をしたいらしいわ。連絡入れてみて、あと、雪に連絡した?]
柏
[喧嘩売ってんだな]
親父
[メールで話すのは久しぶりだな、近々まとまった休みがとれる。そろそろ、夏休みだろ、何処かに行くか?あと、柳先生が何か話があるそうだ、ちゃんと連絡入れておくようにな。]
夏喜空
[こんばんわ、悠さん。なんや、子供らが世話になったようで、おおきにです。また、改めてお礼するんで。]
「…なんだ?この人の予定無視&お願いばっかりのメールの山は……」
悠は柏からのメールを無視しつつ、携帯を閉じて稲葉を見ると
「さぁ…皆悠が好きなんじゃない?」
「いや、絶対違う120%違うから…」
「何々何の話?悠また、何かイベント?」
こなたは何を期待しているのか話に参加してくる。
「クスクス、さぁトラブルシューターさん、誰から始めるの?」
「勝手なあだ名をつけるな!しかも、トラブルって事前提かよーーー!!」
悠の夏休みは叫び声で始まった…これからあと、何度叫ぶことになるかは知らずに……
END