-夏編-シンクロニシティ(運命)
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…カッ!ドォオォォン!?
一瞬光を放ち、そして、音が鳴り全ての教室の明かりが消えた…
「わっ!」
「停電ですね…」
「あうぅ~…ビックリした~…」
ザーザーザーザーザーザー…
ざわざわ…ざわざわ…
停電とかなりの豪雨に生徒は騒ぎだし、窓の外を確認しだす。
「うわ~…今日はずぶ濡れ確定だね…」
「まるで台風のようですね…」
話していると…
コンコン!突然、全員に聞こえる様に黒板が叩かれ
「少し注目してほしい。」
「おわ、かがみんにまゆちゃん!いつの間に…」
いつ入って来たのか教卓前にかがみとまゆが居る。
「天候が悪くなりつつある、特別委員会議を開くので高良君と悠は来てくれ、残りの生徒は自習をしているように。」
そう伝えるとまゆはみゆきの元に寄り、悠は何処に?と尋ねたが…
「あら…かがみさんのクラスにいらっしゃるのかと…」
「確かにこっちのクラスに居たけど…どっか行っちゃわよ?」
「こっちには帰って来てないよ~」
誰も悠の居場所をわかっていなかった…
………
「~♪雷まで鳴り出したか…」
イヤホンを外しながら空を見上げる…
「……はぁ…避けられもしないか…」
拳は悠の鼻先ギリギリで止まっていた。
「いやいや、避けたぜ?射的外ギリギリにな。」
「それにしても…良く顔面狙うってわかったな…」
「想像してたからな。」
「想像?」
「おう、想像してどんな攻撃が来ても避けれる様にな。」
悠は自身満々に言うが…
「ふぅん…想像ね…」
「あ、何だその顔!信じて無いな!」
「いや、だって想像だろ?」
「想像(イメージ)の力を舐めちゃいかんよ?……見てろよ?」
「あ!おい、悠…」
悠は濡れるのも気にせず雨の中に歩いていき…
「よっ!はっ!」
「…?何してるんだ?」
悠は突然何も居ない空間に拳を打ち始める…
「…?」
正拳突きの練習の様にも見えるが…時折蹴りを放ったり、何かを避ける動きもして…
「ぐっ…」
ズザリィィ……
突然まるで、誰かの蹴りを受けたように、勢いよく後に下がりズチャっと音を立てて悠は濡れた地面に片手をつく…
「お、おい?悠…!?」
「へへ…見えたか?」
ビチャ…手に着いた泥を払いのけながら亮の方は見ず再び動き出す。
「な、何言って…る?」
「はっ!!おらっ!」
悠の動きは段々と速くなりどんどん真剣になっていく…
「……えっ…え?なーー!!?」
ぞわっ…亮は冷たい物がはしった
「ゴク…(見た……て言うか見えてるッッ)」
渇いた唾を飲み込み亮は自分の目を疑いつつ、雨も気にせず近づく…
「(ハッキリじゃ無い…けど、確かに居る…あの人が確かに悠と向き合っている…)」
腰よりも長い艶やかな黒髪に…
「うら!おら!」
段々とハッキリしてくる…普段は丁寧な口調で話し、整った顔だちで、悠が勝てない人…
「はぁはぁ…ヤベ相手選ぶんだっ…」
キュパッ…
「(攻めた!)」
何かを言い掛けた悠だが慌て身を退き…
ピッ……ッーー
悠の左頬に一筋の線が走り赤い滴が垂れる…
「悠!」
「完璧に見えたみたいだな…へへ」
帯刀した小鳥遊梔が…
『…』
スッ……
梔はゆっくりと右手で柄を握る…
「…っ」
その動作だけで亮は息を飲んだ…
「はっ!」
悠は刀を抜かれる前に懐に入り込み中段突きを放った!
ガスッ…
「ぎっ…」
右拳は梔には届かず、中指と薬指の間に鞘の先がめり込み拳は崩れ…
腕を退こうとしたが…
カラン……
鞘は地面に落ちた…
「な…」
鞘は確かに地面に落ちているが梔と刀は無く…
『…』
ズバッ……
右腕に一瞬熱がはしり……
「っ…」
梔が真横に居ることに気がつくと肘から手首の辺りまで一本の筋が走りプシッジワッ…鮮血が流れ出す…
「…っなろ!」
ガギィィィン
血塗れの右腕を曲げ、刀の腹に肘を当て、梔の手から刀は弾かれ…
『…』
後に跳ぶように下がろうとしたが…
「はぃ!終了ォ!」
『!』
ザリッ…ドガッ
悠は梔がさがる前に半身を捻り、蹴りが首の辺りに炸裂!
「勝った…」
すると梔は雨に溶けるように消え……
「痛って~…梔姐さんはダメだな…」
「いまの……本当に想像(イメージ)…なのか?」
「おう、一種のシャドーボクシングだ…」
「でも傷が…血も…」
「ダメージはある…リアルならな…」
「…」
普段ならいや、誰でも有り得ないと言うだろうが……現に傷を負い戦っていた…
「見えてなら、亮もできるぞ?」
「え?」
悠は血を拭い払い、濡れた髪をかきあげながら笑う。
「シャドーボクシングは想像の相手と戦う、それをより現実に想像(リアルイメージ)しただけだ。亮にもできる。」
「……毎回血塗れはごめんだな。」
「はは、確かにそうだ!」
「というか…腕平気なのか?血ダクダク流れているぞ…」
「ああ、梔姐さんの斬り痕だからな…すぐに塞がる。」
傷を見ると確かに血の流は少なくなってきている…
「そうか……所で梔さんに勝てたな…」
「だといいけどな…今さっきのは中学時代位の梔姐さんだからな…」
「は?」
「免許皆伝前だ、つまり、俺が知る限り最弱の頃だな」
「最弱……あれでか?」
「ああ……あれでだ。」
「あは…」「はは…」
「「あははは…」」
二人は腹を抱えて大笑いしていると…
「こらぁーー!!そこの二人!!」
「「あはは……は?」」
「雨の中何してる!早くこっちに入れ!」
鬼の様な顔をしたまゆが玄関前で仁王立ちしていた……
一瞬光を放ち、そして、音が鳴り全ての教室の明かりが消えた…
「わっ!」
「停電ですね…」
「あうぅ~…ビックリした~…」
ザーザーザーザーザーザー…
ざわざわ…ざわざわ…
停電とかなりの豪雨に生徒は騒ぎだし、窓の外を確認しだす。
「うわ~…今日はずぶ濡れ確定だね…」
「まるで台風のようですね…」
話していると…
コンコン!突然、全員に聞こえる様に黒板が叩かれ
「少し注目してほしい。」
「おわ、かがみんにまゆちゃん!いつの間に…」
いつ入って来たのか教卓前にかがみとまゆが居る。
「天候が悪くなりつつある、特別委員会議を開くので高良君と悠は来てくれ、残りの生徒は自習をしているように。」
そう伝えるとまゆはみゆきの元に寄り、悠は何処に?と尋ねたが…
「あら…かがみさんのクラスにいらっしゃるのかと…」
「確かにこっちのクラスに居たけど…どっか行っちゃわよ?」
「こっちには帰って来てないよ~」
誰も悠の居場所をわかっていなかった…
………
「~♪雷まで鳴り出したか…」
イヤホンを外しながら空を見上げる…
「……はぁ…避けられもしないか…」
拳は悠の鼻先ギリギリで止まっていた。
「いやいや、避けたぜ?射的外ギリギリにな。」
「それにしても…良く顔面狙うってわかったな…」
「想像してたからな。」
「想像?」
「おう、想像してどんな攻撃が来ても避けれる様にな。」
悠は自身満々に言うが…
「ふぅん…想像ね…」
「あ、何だその顔!信じて無いな!」
「いや、だって想像だろ?」
「想像(イメージ)の力を舐めちゃいかんよ?……見てろよ?」
「あ!おい、悠…」
悠は濡れるのも気にせず雨の中に歩いていき…
「よっ!はっ!」
「…?何してるんだ?」
悠は突然何も居ない空間に拳を打ち始める…
「…?」
正拳突きの練習の様にも見えるが…時折蹴りを放ったり、何かを避ける動きもして…
「ぐっ…」
ズザリィィ……
突然まるで、誰かの蹴りを受けたように、勢いよく後に下がりズチャっと音を立てて悠は濡れた地面に片手をつく…
「お、おい?悠…!?」
「へへ…見えたか?」
ビチャ…手に着いた泥を払いのけながら亮の方は見ず再び動き出す。
「な、何言って…る?」
「はっ!!おらっ!」
悠の動きは段々と速くなりどんどん真剣になっていく…
「……えっ…え?なーー!!?」
ぞわっ…亮は冷たい物がはしった
「ゴク…(見た……て言うか見えてるッッ)」
渇いた唾を飲み込み亮は自分の目を疑いつつ、雨も気にせず近づく…
「(ハッキリじゃ無い…けど、確かに居る…あの人が確かに悠と向き合っている…)」
腰よりも長い艶やかな黒髪に…
「うら!おら!」
段々とハッキリしてくる…普段は丁寧な口調で話し、整った顔だちで、悠が勝てない人…
「はぁはぁ…ヤベ相手選ぶんだっ…」
キュパッ…
「(攻めた!)」
何かを言い掛けた悠だが慌て身を退き…
ピッ……ッーー
悠の左頬に一筋の線が走り赤い滴が垂れる…
「悠!」
「完璧に見えたみたいだな…へへ」
帯刀した小鳥遊梔が…
『…』
スッ……
梔はゆっくりと右手で柄を握る…
「…っ」
その動作だけで亮は息を飲んだ…
「はっ!」
悠は刀を抜かれる前に懐に入り込み中段突きを放った!
ガスッ…
「ぎっ…」
右拳は梔には届かず、中指と薬指の間に鞘の先がめり込み拳は崩れ…
腕を退こうとしたが…
カラン……
鞘は地面に落ちた…
「な…」
鞘は確かに地面に落ちているが梔と刀は無く…
『…』
ズバッ……
右腕に一瞬熱がはしり……
「っ…」
梔が真横に居ることに気がつくと肘から手首の辺りまで一本の筋が走りプシッジワッ…鮮血が流れ出す…
「…っなろ!」
ガギィィィン
血塗れの右腕を曲げ、刀の腹に肘を当て、梔の手から刀は弾かれ…
『…』
後に跳ぶように下がろうとしたが…
「はぃ!終了ォ!」
『!』
ザリッ…ドガッ
悠は梔がさがる前に半身を捻り、蹴りが首の辺りに炸裂!
「勝った…」
すると梔は雨に溶けるように消え……
「痛って~…梔姐さんはダメだな…」
「いまの……本当に想像(イメージ)…なのか?」
「おう、一種のシャドーボクシングだ…」
「でも傷が…血も…」
「ダメージはある…リアルならな…」
「…」
普段ならいや、誰でも有り得ないと言うだろうが……現に傷を負い戦っていた…
「見えてなら、亮もできるぞ?」
「え?」
悠は血を拭い払い、濡れた髪をかきあげながら笑う。
「シャドーボクシングは想像の相手と戦う、それをより現実に想像(リアルイメージ)しただけだ。亮にもできる。」
「……毎回血塗れはごめんだな。」
「はは、確かにそうだ!」
「というか…腕平気なのか?血ダクダク流れているぞ…」
「ああ、梔姐さんの斬り痕だからな…すぐに塞がる。」
傷を見ると確かに血の流は少なくなってきている…
「そうか……所で梔さんに勝てたな…」
「だといいけどな…今さっきのは中学時代位の梔姐さんだからな…」
「は?」
「免許皆伝前だ、つまり、俺が知る限り最弱の頃だな」
「最弱……あれでか?」
「ああ……あれでだ。」
「あは…」「はは…」
「「あははは…」」
二人は腹を抱えて大笑いしていると…
「こらぁーー!!そこの二人!!」
「「あはは……は?」」
「雨の中何してる!早くこっちに入れ!」
鬼の様な顔をしたまゆが玄関前で仁王立ちしていた……