-3-B教室前-
ざわざわ…ざわざわ…

教室はいつもの様に騒がしい…

「先生、先生」

「何や？」

「俺にやらせてくれない？」

「しゃ～無いなぁ…ほれ。」

ガララァ！
黒井先生がドア開けると同時に…

「おら！おまえらぁ席につけやぁ！」

俺が何時ものセリフを変わりに言うと…

「ええ？」「って悠！！」 「ゆうくん」

クラスメートは目を丸くして俺を見てくる。

「いや～先生これ中々いいっすね。」

「やろ？朝はこれにかぎるねん。」

教卓の前で黒井先生と笑って居ると…

「せんせー！その人はダレデスカー？」

こなたかわざとらしく挙手して質問してくる。

「ほほぅ…朝から挑戦的なちびっこだな…よぉし、復活祝に俺の事を忘れた奴はデコピンで思い出させてやろう…」

悠が二、三デコピンを空に放つと…ビシッ、ビシッ、とデコピンにあるまじき風切り音がする。

「やだな～、ｾﾊﾞｽﾁｬﾝたら悠の事を忘れる何て～」

こなたは白石を指差す…

「え…えぇ！！何を言い出す！」

「そうか…仕方ないな…覚悟しろ…」

「な、悠！止めっ！泉も押すな！うわ！」

バチコーン！！

「ほ～い、朝の漫才終わったんやったらHRはじめるで～」

「「は～い」」

「……」

HRが終わるまで白石は微動だにして居なかった。

-昼休み時間-

休み時間になる度に変わり変わりにクラスメートや色んな奴に話かけられ…

昼食は久々に
こなた、つかさ、かがみ、みゆき、みさお、あやの、亮とでとることになり

「も～悠！心配したよ～」

「怪我はもういいのかよ～？ゆう？」

「いっひひ、お陰様で完璧だ、ただ、二、三週間は右目が開かないけどな。」

眼帯を指差して笑う。

「事故だったのですか？」

「ん？…ああ、ちょっとトラックに跳ねられたんだよ…」

「「「(トラックねぇ…)」」」

亮、こなた、かがみはまた出鱈目をと目配りする。

「ゆう君髪切ったんだね。」

あやのが髪の事に触れる

「ああ、心機一転にな。」

「でも、相変わらず、キタローかギャルゲーヘアだね。」

「特に今は右目ふさがってるしな。」

「いや、その共感はあんたらしか分かんないから…」

かがみの突っ込みが炸裂すると…


「やぁ、大分にぎわって居るね。」

「お、まゆ。」

まゆが顔を出し…

「悠、昼食終わったかい？」

「あぁ、食べ終わったけど？」

「そうか、丁度良かった、悠、校長先生が呼んでいるよ。」

「は？校長…が？」

「ああ、休んで居たからじゃ無いかな？兎に角行くよ。」

気は進まないが仕方ない…

「了解…」

まゆと校長室に向かい…

… … …

-校長室-

「失礼します。」
「失礼しま～す。」

中に入ると…

「ご苦労様、坂神君。そして小鳥遊君」

初老の校長が立ち上がりソファーに座るようにと手で合図するので。

俺はソファーに座り

「まずは退院おめでとう。」

「はぁ…ありがとうございます。」

「いや～、君はお爺さんに似ているな。」

「じじ、…爺さんと知り合いですか？」

「はは、古い馴染みでね、あぁ、この話じゃなく、此にサインをして貰おうと思ってね。」

校長は悠の前に書類の何枚か並べる

「…あの、これは？」

「君には委員会に入って貰おうとね」

「はい？委員会？」

「うむ、一週間休む変わりに何でもやらして下さいとお父様が約束してくれてね色々考えたが、小鳥遊君は行動力も人望もあると聞き委員会に入って貰おうと決めたのだ。」

親父はどうやら最悪な取引をしていた様だ…

「ちょ、待って下さい！一体委員って何委員を！」

「イベント実行委員と生徒会長補佐、あと副担代理だね。」

「ちょ！3つもある上に、何ですか！生徒会長補佐と副担代理って！」

「文字道理、此から夏休みに修学旅行、桜藤祭と有るからね生徒会長の坂神君の手伝いに、君の担任の黒井先生の手伝いだよ。あ、あとクラス委員補佐も兼ねて有るから、大変だろうが期待しているよ。」

「っな…」

まゆに助けを求める様に見るが…

「坂神君、補佐は彼で良いだろう？」

「はい、悠ほどの力があれば行事等をより良くしてくれます！」

ダメだ…コイツは超真面目野郎だった…

「はは、OKでは良いよ。」

「はい、失礼しました！」
「失礼…しました…」

ちゃらら～♪

【悠はイベント実行委員に昇格した、悠は生徒会長補佐に昇格した、悠は副担代理の称号を得た。】