-夏編-気持ちと意地とプライドと…(後編)
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注文をして、数分すると料理が運ばれ…
「ほい、ではJr.一言頼みますぞ。」
「は?何を?」
悠は注ぎかけの老酒を止め柳の顔を見る。
「ほっほほ、怪我の快復祝いと行きましょうぞ。」
「あぁ、それは良いですね。坊っちゃん是非。」
柳と近藤はコップを持ち此方を見てくる。
「快復祝いって…まだ目は治ってねーぞ…」
「悠、皆が待っているぞ。」
「…んじゃ、ま、俺の快復に乾杯!」
「「乾杯!」」
皆はグラスやコップを掲げ俺に向けてくれた
………
「どれ、注がしてくれ。」
「ああ。すまんな。」
悠は席を立ち、兜馬のグラスに老酒を注ぎ
「柳じいも…」
「ほっほほ、これは此は頂きます。」
「近藤さんは…福建烏龍だけど…」
「ありがとうございます。」
「近藤さん、飲まへんのですか?」
「私は運転があるからな。」
「すまんな、近藤。」
「いえ、坊っちゃんが注いでくれた烏龍茶はまさに至高の旨味ですよ。」
「かもしれないな。」
「「ははは」」
近藤と兜馬は笑い合う
「勝手に言ってろ…夏樹さんは飲める口?」
「え…あはは、はい…」
「老酒でいいか?」
「はい、頂きます。」
一通り注ぎ終えたので席に戻り料理に手をつけ始める…
「……」
「どうした?食べないのか?」
「…!…」
どうやら翡翠は回る円卓に釘付けになっていた様だ…
「はは、食べないと無くなるぞ?ほら。」
取り皿に取ってあった、エビチリと青椒肉絲を翡翠に渡してあげると
「…パクッ…」
翡翠はエビチリを口に運ぶが青椒肉絲には手を着けようとはしない
「あ、あの、翡翠ちゃんはあんまりお肉好きじゃ無いんです。」
星凪がそう伝えて来て
「ほぉほぉ、ふぇんわへやないへどな(そぉそぉ、食えん訳や無いけどな)」
海は酢豚を食べながら喋る…
「そうか、ありがとう…って海、口ン中に物入れて喋るなよ…仮にも女の子だろ…」
「仮にもってなんや!仮にもって!」
「あ、ラー油回してくれ。」
「シカトすな!」
「悪い悪い、お詫びにエビチリの上に乗ってたパセリをやるから。」
「完璧余りもんやん!」
「よし、ラーメンのメンマもつけてやる。」
「せめてチャーシューつけんかい!」
「ふ、ふたり共、私のお皿に溜めないで下さい~」
海と悠の間に居る星凪の取り皿にはパセリ、メンマ、木耳が積まれていく…
「…あはは…」
「うぉ!翡翠ちゃんが笑った!」
微かに笑った翡翠をきっちり確認できた!
「ほっほほ、中々にぎやかじゃな。」
「えぇ、悠があんなに子供好きとは、驚きです。」
「ああ、しとると、本間の兄弟みたいですね。」
「坊っちゃんは何かと面倒見がいいですから。」
… … …
「ふぅ、満腹だ…」
「では、そろそろ帰りましょうか。」
「先に行っててくれ、ちょっとトイレに行ってくる。」
「判りました。」
悠はトイレに行き、兜馬達は先に車に戻った。
-トイレ-
ガチャ…
ドアを開けると…
「「あっ…」」
柏が居て、手を洗っていている…
「…」「…」
「夕飯か?」
「ああ、金剛とな…三階の貸し切り客はお前か?」
「親父がな…」
「そうか…」
「…」 「…」
互いに、にらみ合い…
「そう言えば借りが有ったよな。」
スッ…
「何の事…だよっ!」
ビュバッ!
柏はノーモションでハイキックを放つが…
ガシャアン…
「なっ…」
「あ~あ、鏡割れちゃったよ…」
確かに蹴りは悠目掛け軌道を描いたはずだが悠には当たらず後ろの鏡に当たっている…
「やろっ!」
柏は、そのまま踵落としに移るが!
バギリン!!
タイルは割れるが…
「…!?」
「あんまり店壊すなよ。」
悠は微動だにせず割れたタイルを見る。
「てめ、何を…」
「さぁ…何だろうな…お前のおかげかな?」
悠は拳を握り…
ヒュッ…
ゆっくりと柏の顔の横を過ぎ後の壁に…
ドガアァァアン!?
「!?…なっぁ!?」
決して速くも重さも無いテレフォンパンチだったが柏の後の壁に悠の拳はめり込んでいる…
「じゃ、またな、柏。」
「ま、待っ!」
ガァアァン!!
「!!」
しゅぅ~…
悠が踏み込むと店が揺れる程の衝撃が走る…
「じゃあな…」
バタァン…
「っ……っはぁ~…(やべぇ…な)」
柏は深く安堵のため息を吐く…
「ほい、ではJr.一言頼みますぞ。」
「は?何を?」
悠は注ぎかけの老酒を止め柳の顔を見る。
「ほっほほ、怪我の快復祝いと行きましょうぞ。」
「あぁ、それは良いですね。坊っちゃん是非。」
柳と近藤はコップを持ち此方を見てくる。
「快復祝いって…まだ目は治ってねーぞ…」
「悠、皆が待っているぞ。」
「…んじゃ、ま、俺の快復に乾杯!」
「「乾杯!」」
皆はグラスやコップを掲げ俺に向けてくれた
………
「どれ、注がしてくれ。」
「ああ。すまんな。」
悠は席を立ち、兜馬のグラスに老酒を注ぎ
「柳じいも…」
「ほっほほ、これは此は頂きます。」
「近藤さんは…福建烏龍だけど…」
「ありがとうございます。」
「近藤さん、飲まへんのですか?」
「私は運転があるからな。」
「すまんな、近藤。」
「いえ、坊っちゃんが注いでくれた烏龍茶はまさに至高の旨味ですよ。」
「かもしれないな。」
「「ははは」」
近藤と兜馬は笑い合う
「勝手に言ってろ…夏樹さんは飲める口?」
「え…あはは、はい…」
「老酒でいいか?」
「はい、頂きます。」
一通り注ぎ終えたので席に戻り料理に手をつけ始める…
「……」
「どうした?食べないのか?」
「…!…」
どうやら翡翠は回る円卓に釘付けになっていた様だ…
「はは、食べないと無くなるぞ?ほら。」
取り皿に取ってあった、エビチリと青椒肉絲を翡翠に渡してあげると
「…パクッ…」
翡翠はエビチリを口に運ぶが青椒肉絲には手を着けようとはしない
「あ、あの、翡翠ちゃんはあんまりお肉好きじゃ無いんです。」
星凪がそう伝えて来て
「ほぉほぉ、ふぇんわへやないへどな(そぉそぉ、食えん訳や無いけどな)」
海は酢豚を食べながら喋る…
「そうか、ありがとう…って海、口ン中に物入れて喋るなよ…仮にも女の子だろ…」
「仮にもってなんや!仮にもって!」
「あ、ラー油回してくれ。」
「シカトすな!」
「悪い悪い、お詫びにエビチリの上に乗ってたパセリをやるから。」
「完璧余りもんやん!」
「よし、ラーメンのメンマもつけてやる。」
「せめてチャーシューつけんかい!」
「ふ、ふたり共、私のお皿に溜めないで下さい~」
海と悠の間に居る星凪の取り皿にはパセリ、メンマ、木耳が積まれていく…
「…あはは…」
「うぉ!翡翠ちゃんが笑った!」
微かに笑った翡翠をきっちり確認できた!
「ほっほほ、中々にぎやかじゃな。」
「えぇ、悠があんなに子供好きとは、驚きです。」
「ああ、しとると、本間の兄弟みたいですね。」
「坊っちゃんは何かと面倒見がいいですから。」
… … …
「ふぅ、満腹だ…」
「では、そろそろ帰りましょうか。」
「先に行っててくれ、ちょっとトイレに行ってくる。」
「判りました。」
悠はトイレに行き、兜馬達は先に車に戻った。
-トイレ-
ガチャ…
ドアを開けると…
「「あっ…」」
柏が居て、手を洗っていている…
「…」「…」
「夕飯か?」
「ああ、金剛とな…三階の貸し切り客はお前か?」
「親父がな…」
「そうか…」
「…」 「…」
互いに、にらみ合い…
「そう言えば借りが有ったよな。」
スッ…
「何の事…だよっ!」
ビュバッ!
柏はノーモションでハイキックを放つが…
ガシャアン…
「なっ…」
「あ~あ、鏡割れちゃったよ…」
確かに蹴りは悠目掛け軌道を描いたはずだが悠には当たらず後ろの鏡に当たっている…
「やろっ!」
柏は、そのまま踵落としに移るが!
バギリン!!
タイルは割れるが…
「…!?」
「あんまり店壊すなよ。」
悠は微動だにせず割れたタイルを見る。
「てめ、何を…」
「さぁ…何だろうな…お前のおかげかな?」
悠は拳を握り…
ヒュッ…
ゆっくりと柏の顔の横を過ぎ後の壁に…
ドガアァァアン!?
「!?…なっぁ!?」
決して速くも重さも無いテレフォンパンチだったが柏の後の壁に悠の拳はめり込んでいる…
「じゃ、またな、柏。」
「ま、待っ!」
ガァアァン!!
「!!」
しゅぅ~…
悠が踏み込むと店が揺れる程の衝撃が走る…
「じゃあな…」
バタァン…
「っ……っはぁ~…(やべぇ…な)」
柏は深く安堵のため息を吐く…