-夏編-気持ちと意地とプライドと…(後編)
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「う~疲れた…」
慣れない喋りをするもんじゃないな…口が拒絶反応しそうだ…
「…とても楽しく飲めます…」
「ゆうセンパイの説明を受けてから飲むと本当に美味しいです。」
「…コクコク…」
三人は揃って頷く
「はは…ま、それは良かったよ。」
「…詳しいですね…」
「大したこと無いさ少し本を見て書いてる事を喋っただけさ。ズズッ…」
悠は紅茶を飲まずに日本茶を啜る…
「凄いですねこんな大きなビルの中にお部屋があるなんて。」
「ん~、まぁここは元々仮眠室なんだよ、俺が居る間は占拠さしてもらってる。」
「…暫くはここに居るんですか?…」
「足のギブスがとれるまでは居るかな…」
「その間学校は?」
「休むかな。」
「そうですか…」
「あ、そうだ二人に頼みがあるんだが…」
「「何ですか?」」
二人は同時にカップを置く…
「俺の事はこなた達に黙っていてほしい。」
「どうしてですか?」
「まぁ何だ、入らん心配はかけたく無いしな…」
「…わかりました。…」
「うん、ありがとうな。」
………
「あの、ゆうセンパイ、お手洗いは…」
「あぁ…この部屋には無いんだ少し遠いんだが…」
俺は案内しようと立つが
「……」
クィクィ…
「ん?どうした?翡翠ちゃん?」
「……あんないする…」
翡翠はそう言うとゆたかの手をとる…
「じゃあお願いね、春野ちゃん。」
「…コク…」
ゆたかは翡翠に連れられて出ていき…
「どれ…もう一杯どうだ?」
俺はみなみにもう一杯どうかと尋ねると
「…ゆうセンパイ少し良いですか?…」
「…あぁ良いが?」
「…ゆたかとは…いぇ…皆さんとはどうしましたか?…」
「…ん~…これも他言無用で頼む。」
一連の事を説明し…
「…そうでしたか…」
「あぁ…ズルい奴だろ?俺。」
「…はい。」
みなみは真剣に頷く…
「はは、手厳しいな。」
「…あの、どうして何ですか?」
「?」
「…なぜ、告白を差し置いてまで喧嘩を…?」
「…答えによっては?」
「…私は悠先輩を軽蔑し、ゆたかにも近寄らせません…」
部屋の空気が冷えていく…
「…ふぅ~…」
悠先輩は目を閉じ…息を吐き…
「みなみ、お前さ好きな奴居るか?」
「…関係あるんですか?…」
「あぁ、重大だ。」
悠先輩は至って真剣だ…
「……居ます……」
「そうか、つまりそれだよ。」
「…?」
「中学から今までで俺は恋愛の思いは無かった……」
「…どうしてですか?」
「中学の頃は興味が無かった。そして…」
「そして?」
「数年間、気づかなかった癖に…この数ヵ月でわかったんだよ…」
悠先輩は目を開き私を見つめ…
「もう、嘘はつけない…惚れてるんだよ…爺に…『小鳥遊弥一の強さ』に…」
静かに…けど嘘偽りなく、力強い一言だった…
「馬鹿らしいと思うだろ?けどな男は『史上最強の生物』の称号に一度は憧れるんだよ…摩耶も金剛も氷室も卯天も柏もそうだ…彼奴らは『俺』と戦いたいんじゃない『小鳥遊弥一』とだ皆惚れたんだよ…」
「…」
「これが本音だ…」
「…ずるいです、そんな顔で話す何て…」
一体俺はどんな顔をしてたんだろうか…
「…もう一つだけいいですか…?」
「何でも」
「…本当に…本当に好きな人は居ないの…ですか?」
「……あぁ、少なくともまだ俺は決めれない…」
「…なら、まだチャンスはありますか?」
「はは…まだ、所か…その時まで彼奴等が待っててくれるかどうか位さ…」
「…そうですか…」
話終わり…数分無言が続き…
「…あの…悠先ぱ」
コンコン!
扉がノックされた…
「お、帰って来たか。」
悠先輩は扉を開けに行き…
「……」
「ただいま、みなみちゃん」
「…うん、お帰り。」
なでなで…
「?」
みなみは優しくゆたかの頭を撫でていた
… … …
暫くしてゆたか建ちは遅くならない内に近藤に送らせ、翡翠は何時の間にか消えていて、俺は柳に呼び出されていた。
-医療ルーム-
「血液検査?」
「うむ、血液に後細胞の一部を調べさせて欲しいんじゃ。」
柳はガシャガシャと器具を用意している…
「…どうも俺の治療に関係無いようだが?」
「ほっほほ、Jr.の身体能力を把握しておこうと思いましてな。」
「…胡散臭いな。」
「健康診断とでも思ってくだされ。」
「…」
「それても…痛く無い赤ちゃん用の針がよろしいかな?」
「だーわかったよ、ほら!」
渋々ながら腕を柳に向けて伸ばすと
「ではでは♪」
スリスリ… ぷち… すっー…
消毒液を塗り針を指すと悠の視線は上に向けられる…
「…」
「はい、終わりましたぞ?もう針も抜きましたぞ?ほっほほ」
「…//」
悔しが昔から血を抜かれるのは苦手だった、柳はそれをよく知っている…食えない所はうちの爺とそっくりのじい様だよ…
「ほっほほ、Jr.暫しお待ちを…」
わざとらしく器具を俺に見せつけながら検査を始める…
「ふむ…」
「どうした?血がふとう液にでも変わったか?」
「ほっほほ、それは面白いご発想ですな。…Jr.おめでとう御座います。」
柳はぱちぱちと手を打ちファイルを渡してくる。
「…なんだよ。」
パラパラと手渡されたファイルをめくる
「…よくわからん。」
「ほっほほ、ではお勉強して戴きましょう。傷の治癒とは血小板の凝縮と血管が凝縮し止血へと繋がりマクロファジーによる壊死組織の取り込みで…」
「ンナ事、知ってるよ…繊維芽細胞が分泌するコラーゲンを主とした肉芽組織による収縮で治る。ってんだろ?」
「ほっほほ、その通り流石ですな、更に言えばアドレナリンの分泌を過程とした…」
「いいから要点だけ頼む」
柳は語りだすと本気で長くなる癖があるのでさっさと要点を聞き出す。
「ほっほほ、要点も何もお気づきでしょう、.『超快復能力』に?」
「…超快復能力…」
「限られた人間は自ら脳内麻薬…アドレナリンの操作を可能にし著しく身体能力の特化、治癒促進、痛みの和らげを得られると言われております、更にJr.は元々人並み外れた快復力がおありこの結果だけで医学界がひっくり返りますぞ?まぁ誰も信用しませんがな。ほっほほ」
「…要は早く骨折も治るって事だろ?話が終わったなら行くからな。」
ファイルを突き返して出ていこうと扉に向かうと
「あ、Jr.」
「なんだまだ用事か?」
「右腕のギブス必要ないのならわざわざ着けたままで無くとも良いですぞ?ほっほほ」
「どうも…(治ってる事、気付いてやがる…)」
グッ… バキン!
腕に力を入れてギブスを筋力で内側からぶち割り悠は部屋から出ていった。
慣れない喋りをするもんじゃないな…口が拒絶反応しそうだ…
「…とても楽しく飲めます…」
「ゆうセンパイの説明を受けてから飲むと本当に美味しいです。」
「…コクコク…」
三人は揃って頷く
「はは…ま、それは良かったよ。」
「…詳しいですね…」
「大したこと無いさ少し本を見て書いてる事を喋っただけさ。ズズッ…」
悠は紅茶を飲まずに日本茶を啜る…
「凄いですねこんな大きなビルの中にお部屋があるなんて。」
「ん~、まぁここは元々仮眠室なんだよ、俺が居る間は占拠さしてもらってる。」
「…暫くはここに居るんですか?…」
「足のギブスがとれるまでは居るかな…」
「その間学校は?」
「休むかな。」
「そうですか…」
「あ、そうだ二人に頼みがあるんだが…」
「「何ですか?」」
二人は同時にカップを置く…
「俺の事はこなた達に黙っていてほしい。」
「どうしてですか?」
「まぁ何だ、入らん心配はかけたく無いしな…」
「…わかりました。…」
「うん、ありがとうな。」
………
「あの、ゆうセンパイ、お手洗いは…」
「あぁ…この部屋には無いんだ少し遠いんだが…」
俺は案内しようと立つが
「……」
クィクィ…
「ん?どうした?翡翠ちゃん?」
「……あんないする…」
翡翠はそう言うとゆたかの手をとる…
「じゃあお願いね、春野ちゃん。」
「…コク…」
ゆたかは翡翠に連れられて出ていき…
「どれ…もう一杯どうだ?」
俺はみなみにもう一杯どうかと尋ねると
「…ゆうセンパイ少し良いですか?…」
「…あぁ良いが?」
「…ゆたかとは…いぇ…皆さんとはどうしましたか?…」
「…ん~…これも他言無用で頼む。」
一連の事を説明し…
「…そうでしたか…」
「あぁ…ズルい奴だろ?俺。」
「…はい。」
みなみは真剣に頷く…
「はは、手厳しいな。」
「…あの、どうして何ですか?」
「?」
「…なぜ、告白を差し置いてまで喧嘩を…?」
「…答えによっては?」
「…私は悠先輩を軽蔑し、ゆたかにも近寄らせません…」
部屋の空気が冷えていく…
「…ふぅ~…」
悠先輩は目を閉じ…息を吐き…
「みなみ、お前さ好きな奴居るか?」
「…関係あるんですか?…」
「あぁ、重大だ。」
悠先輩は至って真剣だ…
「……居ます……」
「そうか、つまりそれだよ。」
「…?」
「中学から今までで俺は恋愛の思いは無かった……」
「…どうしてですか?」
「中学の頃は興味が無かった。そして…」
「そして?」
「数年間、気づかなかった癖に…この数ヵ月でわかったんだよ…」
悠先輩は目を開き私を見つめ…
「もう、嘘はつけない…惚れてるんだよ…爺に…『小鳥遊弥一の強さ』に…」
静かに…けど嘘偽りなく、力強い一言だった…
「馬鹿らしいと思うだろ?けどな男は『史上最強の生物』の称号に一度は憧れるんだよ…摩耶も金剛も氷室も卯天も柏もそうだ…彼奴らは『俺』と戦いたいんじゃない『小鳥遊弥一』とだ皆惚れたんだよ…」
「…」
「これが本音だ…」
「…ずるいです、そんな顔で話す何て…」
一体俺はどんな顔をしてたんだろうか…
「…もう一つだけいいですか…?」
「何でも」
「…本当に…本当に好きな人は居ないの…ですか?」
「……あぁ、少なくともまだ俺は決めれない…」
「…なら、まだチャンスはありますか?」
「はは…まだ、所か…その時まで彼奴等が待っててくれるかどうか位さ…」
「…そうですか…」
話終わり…数分無言が続き…
「…あの…悠先ぱ」
コンコン!
扉がノックされた…
「お、帰って来たか。」
悠先輩は扉を開けに行き…
「……」
「ただいま、みなみちゃん」
「…うん、お帰り。」
なでなで…
「?」
みなみは優しくゆたかの頭を撫でていた
… … …
暫くしてゆたか建ちは遅くならない内に近藤に送らせ、翡翠は何時の間にか消えていて、俺は柳に呼び出されていた。
-医療ルーム-
「血液検査?」
「うむ、血液に後細胞の一部を調べさせて欲しいんじゃ。」
柳はガシャガシャと器具を用意している…
「…どうも俺の治療に関係無いようだが?」
「ほっほほ、Jr.の身体能力を把握しておこうと思いましてな。」
「…胡散臭いな。」
「健康診断とでも思ってくだされ。」
「…」
「それても…痛く無い赤ちゃん用の針がよろしいかな?」
「だーわかったよ、ほら!」
渋々ながら腕を柳に向けて伸ばすと
「ではでは♪」
スリスリ… ぷち… すっー…
消毒液を塗り針を指すと悠の視線は上に向けられる…
「…」
「はい、終わりましたぞ?もう針も抜きましたぞ?ほっほほ」
「…//」
悔しが昔から血を抜かれるのは苦手だった、柳はそれをよく知っている…食えない所はうちの爺とそっくりのじい様だよ…
「ほっほほ、Jr.暫しお待ちを…」
わざとらしく器具を俺に見せつけながら検査を始める…
「ふむ…」
「どうした?血がふとう液にでも変わったか?」
「ほっほほ、それは面白いご発想ですな。…Jr.おめでとう御座います。」
柳はぱちぱちと手を打ちファイルを渡してくる。
「…なんだよ。」
パラパラと手渡されたファイルをめくる
「…よくわからん。」
「ほっほほ、ではお勉強して戴きましょう。傷の治癒とは血小板の凝縮と血管が凝縮し止血へと繋がりマクロファジーによる壊死組織の取り込みで…」
「ンナ事、知ってるよ…繊維芽細胞が分泌するコラーゲンを主とした肉芽組織による収縮で治る。ってんだろ?」
「ほっほほ、その通り流石ですな、更に言えばアドレナリンの分泌を過程とした…」
「いいから要点だけ頼む」
柳は語りだすと本気で長くなる癖があるのでさっさと要点を聞き出す。
「ほっほほ、要点も何もお気づきでしょう、.『超快復能力』に?」
「…超快復能力…」
「限られた人間は自ら脳内麻薬…アドレナリンの操作を可能にし著しく身体能力の特化、治癒促進、痛みの和らげを得られると言われております、更にJr.は元々人並み外れた快復力がおありこの結果だけで医学界がひっくり返りますぞ?まぁ誰も信用しませんがな。ほっほほ」
「…要は早く骨折も治るって事だろ?話が終わったなら行くからな。」
ファイルを突き返して出ていこうと扉に向かうと
「あ、Jr.」
「なんだまだ用事か?」
「右腕のギブス必要ないのならわざわざ着けたままで無くとも良いですぞ?ほっほほ」
「どうも…(治ってる事、気付いてやがる…)」
グッ… バキン!
腕に力を入れてギブスを筋力で内側からぶち割り悠は部屋から出ていった。