-夏編-気持ちと意地とプライドと…(後編)
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「いるんじゃの…神は…」
「天才の貴方とは思えない一言ですな。」
「ほっほほ、Jr.を見ればそう言わざるおえん…」
「…是非お話を聞きたいのですが?」
兜馬は窓の側に佇み外を見上げている柳に近付き尋ねると…
「…ほっほほ、負傷した体でのトレーニング実に科学的ではない。」
「ええ、しかし医者…いや貴方はそれを止めない。」
「ほっほほ、カルシウムと蛋白質でしか人体を語れん凡医や近代医学がワシをどう言おうが『あれ』で良い。…負傷した部分に更なる負担を与えて肉体を対応させてしまう。古流武術にはいくつもの実証例がある。」
「…悠がその一人ですか?」
「うむ、人体の神秘じゃ。」
「…悠に与えた薬は?」
「あれはプラシーボじゃ」
「偽薬…?」
「ほっほほ、思い込みの力は偉大じゃ、催眠術でもあるじゃろ?只の鉄の棒を焼いた鉄の棒と催眠術をかけて皮膚に当てるとそこが水脹れを起こす…あれは脳がそう思い込むからじゃ、あの薬はただのビタミン剤じゃがJr.には特別な薬と思い込み飲めば思い込むほど更に快復力があがる。」
「怖い人だ…」
兜馬は自ら珈琲を入れて、柳の前に置き…
「いやいや、怖いのはJr.じゃ、其ほどまで…其ほどまで、『絶対に治る』と『意地』『思い』を爆発させたのじゃから。ほっほほ、砂糖をいただけるかの。」
「わかっています、和三盆糖でしたね?」
兜馬は粉にした和三盆糖をスプーン3杯入れる
「社長に入れて貰えるとは光栄極まりますなぁ」
「二人の時は社長はやめて下さい、柳先生。」
「んっ旨い…」
柳は兜馬に向けてカップを一度掲げ、口に運ぶ…
「はは、インスタントですがね。」
「いや、坊主の珈琲と轟の入れる珈琲は格別じゃ。」
「轟さんに聞かれたら怒られますよ。」
「ほっほほ、轟か…弥一とワシとで珈琲、紅茶、お茶でどれが美味いか良く喧嘩したもんじゃ。」
「ズズ…それは初耳です。」
「ほっほほ」
柳は独特の癖がある、昔話をするときや思い出話をしたい時は左右の眉を指で一度撫でて笑う…
「最初はワシが珈琲、轟が紅茶で口論しとったのじゃ、そこに何故か弥一が混じって来ての「日本人ならお茶だろ!」って感じじゃ…結局最後は弥一に推しきられてたがな…」
「…轟さんが紅茶派とは初めて知りましたよ。」
「ほっほほ、今度頼んでみるといい、轟は紅茶を語り出すと煩いぞ~」
「それを聞くとこれから轟さんの前では迂濶に紅茶の話はできませんね、はは」
… … …
-廊下-
「お~い、翡翠ちゃ~んどこ行くんだよ~」
「…」
翡翠は無言で悠の服の裾を掴んで歩いていく…
「ふむ(シカトか…)」
「…」
「おっと…」
突然立ち止まったので少しぶつかってしまい…
「…ここ…」
「んっ?」
見上げると[シャワールーム]と書かれている…
「もしかして、シャワーに連れて来てくれたのか?」
「…コク…」
「そうか、うん、ありがとうな」
ワシワシ…ワシワシ…
「…//…」
頭を撫でてお礼を伝えると俺はシャワールームに入った…
-教室(3-B)-
「じゃ第一回悠はどこ?会議始めようか!」
「…それで集まった訳?」
「…帰って良いか?」
かがみと亮はこなたに何言ってんだ?の視線を突き立ている。
「えーだって心配じゃん、ねーつかさぁ、みゆきさぁん~」
「うん、そうだね。」
つかさは笑顔でこなたの意見に賛成だ…
「けど、悠さんは入院中なのでは?」
「甘いよ、みゆきさん、悠が普通に入院してる訳が無い!」
「やけに自信有りだな…」
「ふふん、悠の考えは読めるよ~きっと今ごろ悠はゲームをやってるよ!絶対!」
「「(あの怪我でそれは無いだろ…)」」
亮とかがみはチラッと互いを見合いため息を吐き出す…
「あの、それでは悠さんの携帯に連絡を入れたらどうでしょうか?」
「う~ん…悠の携帯今壊れてるから…」
「こなちゃん良く知ってるね!」
つかさはパチパチと拍手をする。
「はぁ…悪いが俺は帰るぞ用事があるし、何か悠に繋がる事が解ったら知らせてくれ。」
亮はこなた達を残して先に帰る事にして席を立ち
「OK~じゃあまたね~悠捜索兼戦闘副隊長~」
「妙なあだ名を着けるな!」
… … …
-悠の家前-
ぴんぽ~ん…ぴんぽ~ん…
チャイムを鳴らすものの、家の方からは人の気配がしない…
「悠先輩、やっぱり…居ないみたい…」
「う~ん…本当にゆうセンパイ何処かに入院してるのかな……」
みなみとゆたかは学校が終ると悠の家まで来ていた、悠が休んだ事は何故か3~1年全てに広まっていたのだ…
「…ゆたか…」
みなみは不安げなゆたかの様子に少し困っていた、元気づけたいと…すると…
「?」
キキッ…
一台の見慣れない車が近づいて来て止まり、髭を生やした男性が車から降り…
「こんにちは、少しよろしいですか?」
「…何ですか?」
近づいて挨拶をしてきた男性をつい不審に思い、ゆたかの前に一歩でて男性に返事をかえした。
「あぁ、誤解しないで下さい、私は怪しい者では無くこの家の者の関係者で近藤と言います、玄関に居られるので悠様のお知り合いかと思いまして…」
近藤と名乗る男性は丁寧に説明してくれて
「あ//…ごめんなさい…」
私は慌てて失礼な事をしたと頭をさげた。
「いえいえ、此方こそ驚かし失礼しました、よろしければお名前は?」
「…岩崎みなみです。」
「小早川ゆたかと言います。」
私とゆたかは小さく会釈をし
「岩崎さんに小早川さんですね。先ほども名乗りましたが私は近藤と申します。では…」
近藤は深くお辞儀をするとポケットから鍵を出し、玄関を開けると…
「うぉおん!」
「おっとと…はは久しぶりだねバロン、今餌をあげるからね。」
「わぉん♪」
バロンは尻尾を振り中に戻って行く…
「あ、あの…」
「はい?何か?」
「ゆうセンパイは今何処に?」
「…」
ゆたかの問いに近藤さんは笑顔のまま初めて口を閉ざした。
「…言えない…ですか?」
「……こんな女性に心配されるとは悠様もすみにおけませんね。少しお時間大丈夫ですか?」
「天才の貴方とは思えない一言ですな。」
「ほっほほ、Jr.を見ればそう言わざるおえん…」
「…是非お話を聞きたいのですが?」
兜馬は窓の側に佇み外を見上げている柳に近付き尋ねると…
「…ほっほほ、負傷した体でのトレーニング実に科学的ではない。」
「ええ、しかし医者…いや貴方はそれを止めない。」
「ほっほほ、カルシウムと蛋白質でしか人体を語れん凡医や近代医学がワシをどう言おうが『あれ』で良い。…負傷した部分に更なる負担を与えて肉体を対応させてしまう。古流武術にはいくつもの実証例がある。」
「…悠がその一人ですか?」
「うむ、人体の神秘じゃ。」
「…悠に与えた薬は?」
「あれはプラシーボじゃ」
「偽薬…?」
「ほっほほ、思い込みの力は偉大じゃ、催眠術でもあるじゃろ?只の鉄の棒を焼いた鉄の棒と催眠術をかけて皮膚に当てるとそこが水脹れを起こす…あれは脳がそう思い込むからじゃ、あの薬はただのビタミン剤じゃがJr.には特別な薬と思い込み飲めば思い込むほど更に快復力があがる。」
「怖い人だ…」
兜馬は自ら珈琲を入れて、柳の前に置き…
「いやいや、怖いのはJr.じゃ、其ほどまで…其ほどまで、『絶対に治る』と『意地』『思い』を爆発させたのじゃから。ほっほほ、砂糖をいただけるかの。」
「わかっています、和三盆糖でしたね?」
兜馬は粉にした和三盆糖をスプーン3杯入れる
「社長に入れて貰えるとは光栄極まりますなぁ」
「二人の時は社長はやめて下さい、柳先生。」
「んっ旨い…」
柳は兜馬に向けてカップを一度掲げ、口に運ぶ…
「はは、インスタントですがね。」
「いや、坊主の珈琲と轟の入れる珈琲は格別じゃ。」
「轟さんに聞かれたら怒られますよ。」
「ほっほほ、轟か…弥一とワシとで珈琲、紅茶、お茶でどれが美味いか良く喧嘩したもんじゃ。」
「ズズ…それは初耳です。」
「ほっほほ」
柳は独特の癖がある、昔話をするときや思い出話をしたい時は左右の眉を指で一度撫でて笑う…
「最初はワシが珈琲、轟が紅茶で口論しとったのじゃ、そこに何故か弥一が混じって来ての「日本人ならお茶だろ!」って感じじゃ…結局最後は弥一に推しきられてたがな…」
「…轟さんが紅茶派とは初めて知りましたよ。」
「ほっほほ、今度頼んでみるといい、轟は紅茶を語り出すと煩いぞ~」
「それを聞くとこれから轟さんの前では迂濶に紅茶の話はできませんね、はは」
… … …
-廊下-
「お~い、翡翠ちゃ~んどこ行くんだよ~」
「…」
翡翠は無言で悠の服の裾を掴んで歩いていく…
「ふむ(シカトか…)」
「…」
「おっと…」
突然立ち止まったので少しぶつかってしまい…
「…ここ…」
「んっ?」
見上げると[シャワールーム]と書かれている…
「もしかして、シャワーに連れて来てくれたのか?」
「…コク…」
「そうか、うん、ありがとうな」
ワシワシ…ワシワシ…
「…//…」
頭を撫でてお礼を伝えると俺はシャワールームに入った…
-教室(3-B)-
「じゃ第一回悠はどこ?会議始めようか!」
「…それで集まった訳?」
「…帰って良いか?」
かがみと亮はこなたに何言ってんだ?の視線を突き立ている。
「えーだって心配じゃん、ねーつかさぁ、みゆきさぁん~」
「うん、そうだね。」
つかさは笑顔でこなたの意見に賛成だ…
「けど、悠さんは入院中なのでは?」
「甘いよ、みゆきさん、悠が普通に入院してる訳が無い!」
「やけに自信有りだな…」
「ふふん、悠の考えは読めるよ~きっと今ごろ悠はゲームをやってるよ!絶対!」
「「(あの怪我でそれは無いだろ…)」」
亮とかがみはチラッと互いを見合いため息を吐き出す…
「あの、それでは悠さんの携帯に連絡を入れたらどうでしょうか?」
「う~ん…悠の携帯今壊れてるから…」
「こなちゃん良く知ってるね!」
つかさはパチパチと拍手をする。
「はぁ…悪いが俺は帰るぞ用事があるし、何か悠に繋がる事が解ったら知らせてくれ。」
亮はこなた達を残して先に帰る事にして席を立ち
「OK~じゃあまたね~悠捜索兼戦闘副隊長~」
「妙なあだ名を着けるな!」
… … …
-悠の家前-
ぴんぽ~ん…ぴんぽ~ん…
チャイムを鳴らすものの、家の方からは人の気配がしない…
「悠先輩、やっぱり…居ないみたい…」
「う~ん…本当にゆうセンパイ何処かに入院してるのかな……」
みなみとゆたかは学校が終ると悠の家まで来ていた、悠が休んだ事は何故か3~1年全てに広まっていたのだ…
「…ゆたか…」
みなみは不安げなゆたかの様子に少し困っていた、元気づけたいと…すると…
「?」
キキッ…
一台の見慣れない車が近づいて来て止まり、髭を生やした男性が車から降り…
「こんにちは、少しよろしいですか?」
「…何ですか?」
近づいて挨拶をしてきた男性をつい不審に思い、ゆたかの前に一歩でて男性に返事をかえした。
「あぁ、誤解しないで下さい、私は怪しい者では無くこの家の者の関係者で近藤と言います、玄関に居られるので悠様のお知り合いかと思いまして…」
近藤と名乗る男性は丁寧に説明してくれて
「あ//…ごめんなさい…」
私は慌てて失礼な事をしたと頭をさげた。
「いえいえ、此方こそ驚かし失礼しました、よろしければお名前は?」
「…岩崎みなみです。」
「小早川ゆたかと言います。」
私とゆたかは小さく会釈をし
「岩崎さんに小早川さんですね。先ほども名乗りましたが私は近藤と申します。では…」
近藤は深くお辞儀をするとポケットから鍵を出し、玄関を開けると…
「うぉおん!」
「おっとと…はは久しぶりだねバロン、今餌をあげるからね。」
「わぉん♪」
バロンは尻尾を振り中に戻って行く…
「あ、あの…」
「はい?何か?」
「ゆうセンパイは今何処に?」
「…」
ゆたかの問いに近藤さんは笑顔のまま初めて口を閉ざした。
「…言えない…ですか?」
「……こんな女性に心配されるとは悠様もすみにおけませんね。少しお時間大丈夫ですか?」
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