-夏編-気持と意地とプライドと…(前編)
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次の日(日曜日)
-悠の部屋(12時前)-
「色々聞きたいが、とりあえず、構えの事から頼む。」
亮は右頬に大きな湿布が貼られている。
「ふぅ…三戦…」
「いや、それは知って…」
「いいから聞け、三戦は攻撃・防御の両面に優れていて何よりバランスがいい。けど、これは『完全防御の構え』だ、顎、顔を守り打突に耐える。」
悠は椅子に座り亮の方は見ずに外を見て説明を続ける。
「しかし、前羽の構えは『後を攻めれる』構えだ。」
「後を攻める?」
「…攻撃してみろ。」
悠立ち上がり、昨日、山寺がやった前羽の構えをとる。
「っは!」
パシッ…
亮の拳は顔面に向けて放たれたが悠は拳の側面に手の裏を当て横に弾じく…
「!…」
「パンチは押す動きだそれを横に押せば拳は簡単に横に流れる。」
前羽の構えは手を平にして腕を肩幅に開き前に構えるため、『顔や腹は隙だらけ』に見えるがそれが間違い、顔と腹以外はどんなに間合いに入ろうと打てる距離では無いため『狙えるのは顔と腹しか』ないのだ、つまり攻撃される箇所は2箇所はたった2箇所の守りを固めたらいいのだ。
「打たれるのは2箇所、しかも、前羽の構えは回し受けとの相性は最高、受けた後カウンターの一撃。本当ならあの一撃で亮は負けてな。」
「…」
亮は右頬を撫でて顔をしかめる…
「んな顔するな、対象方教えてやるから…」
… … …
-神拳空手館前-
「ひゅ~♪デカイねぇ…」
「い、いや、本気ででかすぎだろ…」
悠と亮の前のビルは八階建てで、拳を天に向かって突き上げた男の絵がデカデカと描かれている…
「マジで行くのか?」
「マジで行くのだ!命拾いさせてもらったんだ…今度は命拾い返さしてやらないとな…」
「…日本語変だぞ。」
「怖いなら来なくていいぞ?」
「安い挑発だな…山寺をやるのは俺だ。」
パァン!
亮と手を打ち合い神拳館の中に入って行く…
… …
「えーと…あ、ここだな。」
7階の廊下を歩いていると道場と書かれた札を見つける。
「…門下生と思われて止められなかったな。」
「楽でいい、それに帰る時のが辛いぞ?」
「…覚悟の上だって言いたいな…」
亮は小さく笑う。
「すぐに覚悟は決めれるさ…おら!」
ガコォン! !
悠は扉を蹴り開き…
「どーもー山寺に喧嘩売りにきましたーー!」
50人は居るだろうか…門下生は正拳突きを止め一斉に此方を睨む…
「(大歓迎だな。)」
「(何処がだよ…馬鹿)」
ヒソヒソと話して居ると…
「君達はぁ…誰だぁ?」
ザッ…
一斉に門下生は左右に分かれ坊主頭で50代前後の男が此方に歩いてくる。
「どうも、昨日、山寺に喧嘩売られた者です、今回は喧嘩売り返しに来ました。」
「はっははは!面白いなぁ!やまじ!やまじぃ!!」
館長らしき男は笑いながら山寺を呼ぶ。
「押忍!」
「お前の相手だろぅ?」
「押忍!!羅漢(らかん)師範!」
山寺は一礼して俺と亮の前に来て…
「昨日逃がしてやったのに馬鹿な奴等だ。」
「あはは~、黙れよ筋肉達磨、お前なんかボコボコにしてやる、このダサ髪!」
悠は見事に挑発しかえす…
「(悠…意外と口悪いし、人を怒らす天才だな…)」
「って亮が言ってたぞ。」
「ぬなぁっ!?」
悠はさも当然と真顔で亮を指差す…
「こ、このっ!殺してやる!」
山寺は亮に掴み掛かろうとしたが…
「はっははは!待て待て!こんな隅でやらず、前でやらんか、前で!」
羅漢は亮と山寺の間に入り止め、二人を中央に連れていく…
… …
門下生達は右側に集まり悠と羅漢は左
そして
-中央-
亮と山寺が睨み合う…
-左端-
「よっこいしょ…」
「こんな事を許可して頂きありがとうございます。」
悠は羅漢に頭を下げる。
「はっはは、こうしないとそのまま暴れていたんだろぅ?」
「はは、まさか……」
「山寺毅、身長198センチ、体重130キロ、ベンチプレス280キロ、黒帯、勝てるのかい?」
「さぁ…すぐに分かりますよ…」
-中央-
「ハッ…」
山寺は前羽の構えをとり…
「(昨日は油断したが今日は一撃だ。)」
「ふっ…はっ!」
バッ!! ダダダダダダダ!!!
「なぁ!に?」
「(凄い…悠の言った通りだ!)」
亮は両手でラッシュを放ち続ける!
「な、何で!流せ無…」
ヒュン!ガスッ! バスッバスッバスッ!
山寺は流しきれなくなり…
「(ここだ!)」
ギュリ…バキリィ!!
「が、が…がっ……」
ガク…
山寺は腹を押さえて完全にひざまずく…
-左側-
「はぁ~…やるのぅ…あれの知恵は君か?」
「えぇ、名付けて当て退き。」
悠は亮に与えたアドバイスは無茶苦茶でも良いから連続で顔や腹じゃなく腕に当て続けろだった。
「まさか腕を狙い、流さぬ様にするとは…無茶苦茶だが良い考えだ」
「にしし、前羽に六波返し教えてる館長さんのが怖いっすよ、実戦空手の技ですよね?」
「…名前を聞いて無かったね?」
「小鳥遊悠っす。」
「たか…なし?」
-中央-
「ふぅ…(付け焼き刃にしては何とかなったな…)」
亮は座り込んでいた…
「ぐっぐぐ…どげぇ!」
山寺は立ち上がり、周りに集まった門下生を退け亮に向かって行くが…
「山寺よぉ!」
「か、館長!」
「よぅ、ガンバッたじゃねぇか!な?………山寺?」
「退いてくれ、館長…」
「なに言ってるんだ、良い戦いだったぜぇ?」
ひし…
羅漢は山寺に抱きつく
「ま、待ってくれ!勝負はまだ…」
「にぃ…」
メキュッ… …!!
「はがっ!?」
羅漢は腕に力を入れて絞めると山寺は意識を失う…
「なっ……」
「「「あっ………」」」
亮も周りの門下生も息を呑む……
「さぁてぇと…」
羅漢は振り向き…悠を見る…
-悠の部屋(12時前)-
「色々聞きたいが、とりあえず、構えの事から頼む。」
亮は右頬に大きな湿布が貼られている。
「ふぅ…三戦…」
「いや、それは知って…」
「いいから聞け、三戦は攻撃・防御の両面に優れていて何よりバランスがいい。けど、これは『完全防御の構え』だ、顎、顔を守り打突に耐える。」
悠は椅子に座り亮の方は見ずに外を見て説明を続ける。
「しかし、前羽の構えは『後を攻めれる』構えだ。」
「後を攻める?」
「…攻撃してみろ。」
悠立ち上がり、昨日、山寺がやった前羽の構えをとる。
「っは!」
パシッ…
亮の拳は顔面に向けて放たれたが悠は拳の側面に手の裏を当て横に弾じく…
「!…」
「パンチは押す動きだそれを横に押せば拳は簡単に横に流れる。」
前羽の構えは手を平にして腕を肩幅に開き前に構えるため、『顔や腹は隙だらけ』に見えるがそれが間違い、顔と腹以外はどんなに間合いに入ろうと打てる距離では無いため『狙えるのは顔と腹しか』ないのだ、つまり攻撃される箇所は2箇所はたった2箇所の守りを固めたらいいのだ。
「打たれるのは2箇所、しかも、前羽の構えは回し受けとの相性は最高、受けた後カウンターの一撃。本当ならあの一撃で亮は負けてな。」
「…」
亮は右頬を撫でて顔をしかめる…
「んな顔するな、対象方教えてやるから…」
… … …
-神拳空手館前-
「ひゅ~♪デカイねぇ…」
「い、いや、本気ででかすぎだろ…」
悠と亮の前のビルは八階建てで、拳を天に向かって突き上げた男の絵がデカデカと描かれている…
「マジで行くのか?」
「マジで行くのだ!命拾いさせてもらったんだ…今度は命拾い返さしてやらないとな…」
「…日本語変だぞ。」
「怖いなら来なくていいぞ?」
「安い挑発だな…山寺をやるのは俺だ。」
パァン!
亮と手を打ち合い神拳館の中に入って行く…
… …
「えーと…あ、ここだな。」
7階の廊下を歩いていると道場と書かれた札を見つける。
「…門下生と思われて止められなかったな。」
「楽でいい、それに帰る時のが辛いぞ?」
「…覚悟の上だって言いたいな…」
亮は小さく笑う。
「すぐに覚悟は決めれるさ…おら!」
ガコォン! !
悠は扉を蹴り開き…
「どーもー山寺に喧嘩売りにきましたーー!」
50人は居るだろうか…門下生は正拳突きを止め一斉に此方を睨む…
「(大歓迎だな。)」
「(何処がだよ…馬鹿)」
ヒソヒソと話して居ると…
「君達はぁ…誰だぁ?」
ザッ…
一斉に門下生は左右に分かれ坊主頭で50代前後の男が此方に歩いてくる。
「どうも、昨日、山寺に喧嘩売られた者です、今回は喧嘩売り返しに来ました。」
「はっははは!面白いなぁ!やまじ!やまじぃ!!」
館長らしき男は笑いながら山寺を呼ぶ。
「押忍!」
「お前の相手だろぅ?」
「押忍!!羅漢(らかん)師範!」
山寺は一礼して俺と亮の前に来て…
「昨日逃がしてやったのに馬鹿な奴等だ。」
「あはは~、黙れよ筋肉達磨、お前なんかボコボコにしてやる、このダサ髪!」
悠は見事に挑発しかえす…
「(悠…意外と口悪いし、人を怒らす天才だな…)」
「って亮が言ってたぞ。」
「ぬなぁっ!?」
悠はさも当然と真顔で亮を指差す…
「こ、このっ!殺してやる!」
山寺は亮に掴み掛かろうとしたが…
「はっははは!待て待て!こんな隅でやらず、前でやらんか、前で!」
羅漢は亮と山寺の間に入り止め、二人を中央に連れていく…
… …
門下生達は右側に集まり悠と羅漢は左
そして
-中央-
亮と山寺が睨み合う…
-左端-
「よっこいしょ…」
「こんな事を許可して頂きありがとうございます。」
悠は羅漢に頭を下げる。
「はっはは、こうしないとそのまま暴れていたんだろぅ?」
「はは、まさか……」
「山寺毅、身長198センチ、体重130キロ、ベンチプレス280キロ、黒帯、勝てるのかい?」
「さぁ…すぐに分かりますよ…」
-中央-
「ハッ…」
山寺は前羽の構えをとり…
「(昨日は油断したが今日は一撃だ。)」
「ふっ…はっ!」
バッ!! ダダダダダダダ!!!
「なぁ!に?」
「(凄い…悠の言った通りだ!)」
亮は両手でラッシュを放ち続ける!
「な、何で!流せ無…」
ヒュン!ガスッ! バスッバスッバスッ!
山寺は流しきれなくなり…
「(ここだ!)」
ギュリ…バキリィ!!
「が、が…がっ……」
ガク…
山寺は腹を押さえて完全にひざまずく…
-左側-
「はぁ~…やるのぅ…あれの知恵は君か?」
「えぇ、名付けて当て退き。」
悠は亮に与えたアドバイスは無茶苦茶でも良いから連続で顔や腹じゃなく腕に当て続けろだった。
「まさか腕を狙い、流さぬ様にするとは…無茶苦茶だが良い考えだ」
「にしし、前羽に六波返し教えてる館長さんのが怖いっすよ、実戦空手の技ですよね?」
「…名前を聞いて無かったね?」
「小鳥遊悠っす。」
「たか…なし?」
-中央-
「ふぅ…(付け焼き刃にしては何とかなったな…)」
亮は座り込んでいた…
「ぐっぐぐ…どげぇ!」
山寺は立ち上がり、周りに集まった門下生を退け亮に向かって行くが…
「山寺よぉ!」
「か、館長!」
「よぅ、ガンバッたじゃねぇか!な?………山寺?」
「退いてくれ、館長…」
「なに言ってるんだ、良い戦いだったぜぇ?」
ひし…
羅漢は山寺に抱きつく
「ま、待ってくれ!勝負はまだ…」
「にぃ…」
メキュッ… …!!
「はがっ!?」
羅漢は腕に力を入れて絞めると山寺は意識を失う…
「なっ……」
「「「あっ………」」」
亮も周りの門下生も息を呑む……
「さぁてぇと…」
羅漢は振り向き…悠を見る…