… … …

時間にしたら多分10秒も経っていないだろう…

「っ…」

しかし、今の悠には1時間以上の重みに感じ…

「あ、あの…」

喉の奥からやっと声が出るが…

ダッ…ダッ… ダッ…

「みさちゃん！」「ゆたか！」「お姉ちゃん！」

皆何も言わず走って行ってしまう…

「…おいおい…マジかよ…」

悠はその場に座りこんでしまう…

「悠…不味い事になったな…」

亮はそっと悠の肩に手を置く…

「一度に5人からの告白…悠どうにかしないといけないわよ？」

「On皆返事も聞かずに行ってもシマイマシタネ…」

残った亮、稲葉、パティが悠の周りに集まる

「…どうしたら良いんだよ。」

「それは自分で考え無きゃいけないに決まってるでしょ？悠」

「はは、だよな…」

稲葉の言葉はざっくりして逆にありがたい…

「悠…立てれるか？」

「出来れば立ちたくないな…」

悠は亮のてを借りて立ち上がる。

「悠確りシテ下さい！何時もの悠ハどうしマシタ！」

「パティ…悪りぃ…今は無理だわ…」

悠は顔を片手で覆う…

「帰る…」

「送っていこうか？」

「…悪りぃ今は一人でいたい…」

悠はトボトボと歩いていく…

「大丈夫だろうか…」

「どうかしら…悠恋愛の免疫0だから」

「心配デス…」

「…こう言うのも何だが…パティも悠の事好きだろ？良かったのか？」

「今の悠に追い討チをかける様なマネできないデス…」

「ふふ、偉いわね…」

稲葉はパティの頭を撫でる

「…イナバは悠に告白しないのデスか？」


「ふふ、恋愛事には興味ないわ…」

「イナバは大人デスね…」
… … …

－悠の部屋－

「…」

悠は着替えもせずベッドの上で倒れていた…

「どうしたらいいか、わかんねぇよ…」

しかも、明日みさおと遊ぶ予定だ…

「…はぁ」

上手に焼けました～♪
メールが届く…

「…」

無言で携帯を取り見てみると…

名前:みさお
件名:えっと…
本文:その、さっきはごめん…変な事言って。ちびっこ達につられていっちまったんだよ…
で、明日さ悠疲れたと思うしやめようか…

「…気使いやがって…」

悠は目を閉じ………

「ふぅ…よし。」

本文:遊びには行くぞ昼に俺の家にまず来い。

「送信…」

悠は送信を終えて…

「俺らしく…やってみるか…」


悠は更に何件かにメールを送った…

「…こんな事しか思い付かない俺は最低かもな…」


悠は携帯をほうり投げてベッドに再び倒れた…

END