－教室(休み時間)－

「うぃっ～す」

悠が教室に顔を出すと

し～～ん……

教室は静まり返り外の蝉の声がはっきり聴こえる…

「でぇい!静まるな!俺を見るな!!」

悠は一声あげて自分の席に向うと

「悠…どうしたんだその顔…」

「ちょっと…梔姉さんとスパーリングしてな…はは」

悠は顔を暗くして語る…

「いや…それちょっとって腫れ方じゃないわよ…」

「うん、見るからに痛そうな…」

そーっとこなたは悠の頬に触れようとして

「や、止めろ!無茶苦茶痛いんだぞ!」

悠はこなたの手をガシリッと掴み止める。

「悠ってば大胆なんだから～」

「意味が解からん上にお前のしようとした事のが大胆だ!!」

「けど…悠君そんなのでご飯とか食べれるの?」

「右側で噛んだらいけるはず…暫くカレーは食わないけどな…絶対に」

皆と話しているうちに授業が始まりかがみと亮は自分のクラスに戻っていき…

「ほな、はじめる…って悠何やその顔!」

「何も覚えてません…朝起きたらこうなってました…」

悠は窓の外を見て答える

「さ、さよか…お、お大事な…」

「うぃっす…」

…　…　…

－昼休み－

「悠、待たせたな。水だ」

亮は悠の前に水を置いて座る。

「サンキュ、こっちこそ水買ってきてもらって。」

「まぁ口ん中切れてたら水ぐらいしか飲めないだろ。」

「はは…(泡麦茶で消毒はやっぱりヤヴァイかな…)」

悠はから笑いしながらバックから弁当を取り出す。

ドンッ、トンッ、トンッ

「……今日はやけに多いな」

「どうせ遅刻だったから、起きて(蘇生して)昼飯1時間つくってたからな。」

悠の机の上には三段の御重、弁当箱2つ…

「しかし…これ食べ切れるか?」

「亮君なら食べてくれるよね!」

悠は両手を合わせて亮を見つめる

「あー今ので食欲ダウンだ…」

亮は棒読みで呟く…

「お前最近つっこみとか冷たくなったよな…」

「悠達のおかげだ。」

「達ってのが気になるが…まぁいいやこなた達も後から来るだろうし一緒に食べたら平気だろ。」

そうやって話していると

「なら、僕も一緒に食べていいかい?」

後ろ一緒に食べたいっと聞こえたので

「ああ、どうぞ席はそこにでも…」

悠は隣の席を引く

「ありがとう。」

「悠…」

「へっ?」

悠が驚いた顔をしているので横を見ると

「って!!!会長さん?!」

「どうした?そんなに驚いて?」

会長はいつの間にか弁当を机の上に置いて準備万端だ…

「いや…どうしたって、ここ3－Bっすよ?」

「?何か問題でもあるのかい?」

「い、いや、自分のクラスで喰わないっすか?」

「岡崎君も君の所に来ているじゃ無いか。」

「いや、まぁそうっすけど…」

間違った事は言ってないので悠は何も言えなくなる。

「アンタ友達とかと食べないのか?それともわざわざ…悪さしていないかの監視か?」

「君達はどうやら誤解しているようだ、僕は別に君達を監視したり色目で見ている訳じゃない、ただ君達と昼食を取りに来ただけだ。」

会長は亮と悠を交互に見つめてたんたんと語る

「…チラッ」

亮はどうする?っと悠にアイコンタクトを送る。