ー日常編ー 危険な予感 [後編]
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「はぁはぁはぁ…!」
悠は肩で息をし、背筋が凍える…
『…どうする?小鳥遊悠!!
』
縮地も通じず…技は利用され…動きも読めない…
「…俺の…ま…」
悠はあきらめようとするが…
「…(んっ…)」
皆がこっちを見ている…
「(こなた、かがみ、みさお何て顔してんだよ…つかさ、ゆたか泣くなよ…みなみ顔面蒼白だぞ…はは、稲葉はこんな時も撮影かよ……)」
『俺の?』
「(あーあ、金剛睨んでるよ…摩耶次は僕がやるって顔しやがって…って氷室、卯天も何早く倒れてください…みたいな顔してんだよ…亮は…うわっ拳握ってるよ…)」
『…』
グッ!!弥一は静かに蹴る体勢に入る…
「(柏…って既に笑う準備かよ…っか千草もう笑ってやがるし…梔ねぇ…うわぁ、うずうずしてるよ…このまま寝ちまったら俺何されるんだろ……んっ親父…えっ…[が・ん・ば・れ]?……ったく…どいつもこいつも…)」
悠は再び目を閉じる…
ビュパ!!
スタァン!!ザッ…
「……俺は爺!てめぇをぶっ倒す!!」
悠は蹴りが放たれると同時に仰向けになり蹴りを避け手を突き立ち上がる!!
『ほぉ!じゃがワシには…』
「俺の技は効かないってんだろ!なら…こういうのはどうだ!!」
バッ!! …ズポ
悠は弥一の元に一歩踏み出す
『突進か?』
弥一は手を突き出すが…
バチン!
『ぬぉ!』
弥一の腕が弾かれる!!
「へへ…」
悠は笑い…
ズポン!!
「ぬっ!!」
ズバン!! ガン!! ズバン! ガン!
ズポン!
弥一は始めて両手でガードをする。
「あ、あれは」
「私の…」
「「居合いの拳!!」」
悠はポケットに手を入れ打つ氷室の主力技「抜拳」を使う!!
『じゃが!その技も!』
弥一は少し身を引き
スッ…ドン!!
悠は氷室の時とは違い完全に打ち上げられるが
「おら!!」
ギュリリ
空中で身体をひねり
『がぁっ…』
ズバァン!!
弥一に蹴りがヒットする!!
ドタン!!
弥一は始めて膝を突き
スタン…
「へへっ…」
悠は着地して笑う。
「空中鳥飛脚…」
「摩耶の技…」
金剛と摩耶は感服する…
「これが…悠の本当の本気?」
「ちゃいますなぁ…悠ちゃん、成長したんどす。」
「成長?」
「簡単に言ったらあの馬鹿はやっと自分の戦い方が解かって来たってことだ…」
柏は笑いながら説明する。
『…』
「どうだ爺?」
『…のぅ』
「…何?」
『まだまだじゃのぅ…』
弥一はそう言うものの凄く嬉しそうだ。
「へっ…次は…」
『悠よ』
悠は構えをとっている途中で弥一が話しかけてくる。
「なんだ…」
『ワシは気づかっていた、本気で戦うには脆すぎると…弱すぎると…』
弥一は語るしかし…それは意地や負け惜しみではない…
「…ああ、解かってたさ…さっきから一度も拳は使わないし…技もほとんど使ってないし…」
『しかし、悠…お前は耐え切れるだろう…使っていいかのぉ技を?』
「……へっ…ああ…見せてくれ…小鳥遊弥一の強さを!!」
『ふふ、ははは!!行くぞ!耐えてみろ!!』
「すっーー!!」
バッ!!!
ズバッ、ズバッ、ズバッ、ズバッ!!!!
居合いの拳+無呼吸連打!!
弥一に拳の雨が降り注ぐが…
『止まれ…』
ピタッ…
「(あれっ…)」
悠は…
「(動けない?周りも止まってる??)」
視野の範囲内では皆の動きが止まっている
「(爺は…?何か言ってる??)」
目の前の弥一を見ると
『(どうじゃ?時間が止まった感じは?)』
「(馬鹿な…)」
スッ………
目の前が真っ暗になる……