ー保健室ー

「はい、どうしました？」長髪で白衣姿の美人の女性が柔らかな口調で聞いてくる。

「えーとさぼり二名と体調不良一名です。」
俺がおちびちゃんの肩を押さえてそう答える。

「あらあら、正直ね。騒がないようにしてね。小早川さんはどうしました？」

俺と亮は椅子に向かいおちびちゃんが答える。

「すいません、また少し気分が悪くなって」

「雨ですからね、体が冷えたのかも知れませんね。どうぞベットで休んで下さい。」

「ありがとうございます。」
おちびちゃんはベッドに向かうが

「あの、冬木先生」
「はい、何ですか。」

「さっき階段から落ちて」「えっ。何処か打ったりしましたか？」

「いえ、私はそっちの人に受け止めてもらって大丈夫だったんですけど・・・」
そうして視線が俺に向けられる。

「はへ？ああ別に平気っすよ」

「ほんとか？」
亮が尋ねて来る。

「倒れる時受け身取ったからな。」

「けど、一応見せてもらえますか？」

「まぁいいっすけど」

そう言いながら、俺は上服を脱ぎ出す。

「///」
おちびちゃんが後に向く。
「痣一つ出来てませんね、何か運動でめされてますか？かなり鍛えられてますけど。」

ペタペタと背中を触りながら聞いてくる。

「(これは中々いいな。)いや特にはじいさんに鍛えられてた程度です。」

「そうですか。はい、いいですよ。えーと名前は？」
俺は上服を着ながら喋る。

「小鳥遊 悠っす名前でいいっすよ。」

「わかりました。私は冬木です。」

「おちびちゃん別に異常はなかったぜ。」

「怪我がなくて良かったです。あと、おちびちゃんじゃ無くて小早川ゆたかです。」

「ゆたかちゃんね、まぁさっきも言ったけど、三年の小鳥遊 悠だちなみにあっちは岡崎 亮だ。」
亮はいつの間にかお茶の準備をしている。

「解りました。小鳥遊センパイ、岡崎センパイありがとうございました。」

そう、お辞儀をしてゆたかはベッドに入ってカーテンを閉める。

「はい、どうぞ」
亮が俺と冬木先生にお茶を渡す。

「慣れてるな、亮。ズズッ」
お茶を啜る。

「亮君は昔から来てましたからね。スッー」
先生もお茶を啜る。

「さぼりっすか？」
「ええもう毎日の用に。」
「そう言う事だ、さぼりならお前より上だ。ズー」
亮もお茶を啜る。

「成る程、まぁいいやそれより、俺の学校行けなかった話だったよな。」

「ああ、けどいいのか？」亮は横目で冬木先生を見る。

「面白そうな話ねご一緒していいかしら。」

「どうぞ、けどつまらないっすよ。」

「若い子の話は面白いわよ。」

「じゃ話しますか。飽きたら言ってくれ。」