－悠の家の前－

「はぁ?亮が担がられて追われてる??」

摩耶と氷室の話を聞いて頭を掻く

「担がれて?」「追われてる??」

後ろで話を聞いていたこなたとみさおも首を傾げる。

「…デジカメ準備しておいた方がいいわね…ふふ」

稲葉はどっから出したのか三台目のカメラを準備する。

「…よくわからんが…亮は誰かに追われてるんだな?」

「そう言う事ですね。」

「しゃーない…出迎えてやるか…こなた、みさお、稲葉っーことだ何が来るか解らんから下がって…」

悠が指示していると

「こぉらぁ!!!待ちやがれ!!デカブツと目つきの悪いガキ!!」

「うるせー!!誰がデカブツだ!!」

「目つきが悪いのは関係ないだろ!!」

全速力の金剛と担がれた亮、それを追いかけるガラの悪い男が此方に向ってきて

「あれか……って!!!!!アイツは!!」

悠が後ろの男に注目する中

－わき道－

「ここです、この角を曲がったら…」

ゆたかが角から出ようとすると

ダダダダダダダダ!!

「きゃ!!」

「ゆたか!!」

ガシッ!!

角の前にいきなり巨大な物が走り、ゆたかは倒れかけそれをみなみが受け止め

「なんや、いきなり危ないどすな!」

梔が道路に出ると

「どけ!!邪魔だ!!おんな…ぁああ?!!」

「邪魔は…アンタや!!」

ズバゴン!!!!

轟音が響き…

「ぐはっ…梔ねぇ…何で…」

ガラの悪い男は地面に倒され…

「うっさい!!それはこっちのセリフどす!!この子は何処でも騒ぎを起こして!!」

ギリリリ…

「痛い痛い痛い!」

男は梔に腕を締め上げられる…