亮は激突と言う死を覚悟を決めると同時に

ドン！！ガシン！！

「無事か！亮！」

「こ、金剛！」

亮は突然現れた金剛に間一髪受け止められる。

「一体！何があった？」

「ちょっとやられただけだ…助かった。」

亮は何とか立ち上がり目を擦り視界を回復させる。

「アイツか？」

「ああ…化け物だ…」

金剛と亮は男を見る

「ちっ…何かデカイのが増えやがったな…おい、いい加減教えやがれ！」

「何をやったんだ亮？」

「何も…ただ悠の家か学校を教えろと言われて断っただけだ…」

「嘘つけ…お前がそんな事で喧嘩する訳無いだろ…」
ボソボソと話して居ると

「こら！シカトしてんじゃねーぞ！」

ヅカヅかと男は此方に向かって来る

「っで何をやられた？」

「目潰し、砂みたいな物を吹き掛けて来たのと力が異常だ…後は…何故かダメージを受けやがらない…」

「力なら…」

金剛は先に男の方に向かい

ブォン！！

まるで丸太の様な腕が男に向けられるが

ガンッ！

男は拳で金剛の拳を受ける！

「ほぅ…(コイツ何て奴だ正面から受けやがった…)」

金剛は流石に正面から受けられるとは思わなかった

ガン！ガン！ガン！ガン！

拳と拳の撃ち合い！

「デカブツが！」

「は！どうした？終りか？」

金剛は更にラッシュを続ける

ガン！ガン！ガン！

「っち(このデカブツ見た目どうりかよ…なら)」

男はサッと身を翻し

「ふぅぁー！」

またも砂の様な物を吹き掛けるが。

「同じ手が効くか！」

バフゥ… …

亮は金剛の前に出て 砂を回し受けですべて払い吹き飛ばす。

「ばぁか…同じ手使うかよ！」

男はライターで火をつけると

パァ……

舞い散った黒い砂が次々に光…

ピカ！

「「うわぁ」」

二人は閃光に包まれ目が眩む。

「なんだこれ！熱！」

「コイツは火薬か！」

亮と金剛は必死に辺りを振り払うが。

「ほらよそ見してると…」

ズカ…！ドタン！？

「金剛？！」

鈍い音と共に後ろの金剛の気配が消える

「くっ！」

亮は目を開くと

「金●気を付けとけ」

ガン！

「っが…！」

亮は鈍い汗が流れて来るのを感じ…

「ｸﾘｰﾝﾋｯﾄ」

ガラの悪い男は笑いながら亮の股間から足を外す

「…て、てめ…」

「ぐっ…」

亮は座りこみ、金剛は何をされたのか横で腹を押さえている…

「終わりだ」

男は拳を握る…

「させるか！」

ガコ！！

金剛は足を伸ばしてがらの悪い男の足を払う！

「っち！」

しかし、がらの悪い男は転びはせず二回、三回とばく転をして体勢を立て直す。
「卑怯な奴め」

「は！実戦に置いて卑怯もクソも無い！」

男はそう言いきる！

「亮！動けるか！」

金剛は男と対峙しつつ、亮の安否を確認すると

「～～…ちょい…キツい…」

亮は踞って答えると

「なら…こうだ！」

ガシリ！

「！！」

金剛は亮を背負い上げて走り出す。

「な！待ちやがれ！こら！」

ガラの悪い男は後を追いかける。