ー教室ー

「悠ここはどうやるんだ？」

隆太が聞いてくる。

「Xの値をまず割り出せ後は上の式と同じだ。」

「ありがとな」

「ふぅ、何人目だよ」

テストが近くなり質問をして来る奴が多くなる。

「悠～私にも教えてよ～」
こなたが背中に張り付いて来る。

「さっき教えたばっかりだろうが。」
机に突っ伏したまま答える。

「だって～また解らなくなったんだよ～」
こなたの声が耳の直ぐ側で聞こえる。

「あーもーわかってから離れろ。(まったくこいつに、羞恥心は無いのかよ。)」

「さすが～悠」

「それで何処が解らないんだ？」

「ここの問い1から何だけど。」

・・・・・・
「こなたさん？さっきから進んでいる、ように見えないんですけども？」

「うん、進んでないよ」
親指をたてるこなた。

「てりゃ」
パコン でこぴんをこなたに打つ。

「うきゃ」

「みゆき、かがみ悪いけどこいつ見てやってくれ、俺じゃ手に終えん。」

「はぁ、つかさで手一杯なのに、わかったわよ」

「分かりました、配慮します。」

かがみがこなたを連行する。

「ふぅ」

「相変わらずの人気だな」
「そうか？人気っーより便利な道具に思えてくるよ亮」

亮とはバスケ以来かなり仲良くなりクラスに遊びに来てくれいる。

「しかしお前凄いな、運動も勉強、何でも出来るし」
「それは言い過ぎだ」

「そうか？少なくとも周りはそう思っているぞ？」

「いい迷惑だよ」
そう言いながら席を立つ。
「さぼりか？」
亮が尋ねる。

「ご一緒にいかが？」
「付き合おう。」

亮と教室を出る。

「何処がいいかな？」

「雨で屋上はダメだぞ」

「図書室は？」

「二年生が使用してる」

「じゃ、保健室」

「だな」

「所で亮、保健室の場所解る？」

「当たり前だ」

「頼もしいっす」
そんな会話をしながら歩いて行く。