ー公園ー

どうやらランカー狩りは思いの外かなりの人数になって居たようだ

此方の集まったランカーに負けずも劣らない人数で見事に左右に別れていて一触即発の雰囲気だ…


「全く話し合いの空気じゃないぞ…」

俺は分かっていたがため息が出る

「悠さん亮君、こんばんわ」

「どうも、予定道理きたぜ」

「こんばんわ、氷室さん」
氷室は何時もの用に微笑を浮かべている。

「今から話し合いになるので、行きましょう」

氷室は中央に向かいだしたので俺と亮も後からついていく。


「どうも、あなたがランカー狩りの首謀者ですか？」
痩せて居て顎の下に傷がある男が前に立ちその左右には坊主でグラサンをかけたガタイのいい男と色黒の金髪が居る。

「そうだ、久しぶりだな氷室？」

前に居る男が傷を撫でながら氷室の名を呼ぶ

「知り合いなのか？氷室さん」

俺が尋ねると

「…」

氷室は無言のままだ

「覚えてないか、まぁいいっで何のつもりだ？話し合いってのは？」

傷の男は明らかに機嫌を悪くする。

「簡単です、今すぐ下らないランカー狩りを辞めて消えて下さい。」

氷室は多分

『話し合い=喧嘩を売る』っと勘違いしてるんだろうな…

「ふざけろ！答はNOだ！」

傷の男は親指を地面に向ける

「話し合いは決裂です…」

氷室はすぐにポケットに手をいれるが

「ちょい待て！」

俺は二人の間に入り止める

「なんだ？お前？」

傷の男は俺を睨みつける

「氷室さんの知り合いみたいなもんだ、それより１つだけ聞きたい」

「…なんだ？」

さも、つまらない物を見る目で俺を見ながら聞いてくる

「お前等の目的だ、何でランカーを襲った？」

「はっ、弱い癖にランカーっとか言って虚勢張ってでけぇ顔してるからだ」

傷の男がそう言い放つと

「なんだと？」「ぶっ殺すぞ！」

後のランカー達が騒ぎ出す。

「なるほど…じゃあこうしないか？もしアンタ等三人が俺達を倒したら、後の奴等はランカーを辞めてムカつく奴は好きにしていい、けど俺達が勝ったらアンタ等はランカー狩りを辞めるてのは？」

俺が提案すると

「後悔するぞ？」

傷の男がイヤらしい笑みを浮かべる。

「それはOKって取っていいんだな？」

俺は確認を取ると同時に

ブン！
左から拳が飛んでくる

「おっと！」

ザザッ…

俺はバックステップで避けると…

「お前みたいなガキは俺が殺してやる！」

「はは、やって見ろよ？」
グラサンが俺の前に立ち


「おー色男だ～嫌いなんだよね、悪いけど泣かしちゃうよ？」

金髪の色黒が亮の回りをくるくると歩く

「ふぅ、奇遇だな俺もお前みたいなのは大嫌いだ」

ザッ

亮は静かに構えを取る…


「…」

「…」

氷室と傷の男は動かない

「来ないのですか？」

氷室は余裕で待ち構えると
「はっ、殺ってやるよ！」

傷の男は氷室から距離を取り構える…