－診察室－

「「超快復力？」」

全員が声を揃える。

「そ！彼はまるでトカゲ何だよ」

ドクターはペンをくるくるっと回しながら窓の外を見る。

「トカゲって・・・」

悠は頭をポリポリと掻きながら苦笑いする。

「どういう事何ですか？」

かがみが質問する。

「う～ん、得意体質と言うのが一番何だろうけど、彼、昔ここに入院したことが有るんだけどね、車とぶつかって、その時、右腕骨折に体にかなりの傷があったのに病院に運ばれた時にはすでに薄い皮膜が張って快復しかかっていたからね・・・」

ドクターが話すものの・・・

「「・・・？」」

悠以外いまいち理解出来ていない。

「訳わかんねぇ～」

みさおは頭を抱えながら言う

「つまりだ俺は、肉を食べて水分を取れば常人の数十倍の速さで血は止まり、傷が治り、皮膚が再生し怪我が治るって事だ」

俺は簡単に説明し立ち上がり、皆を手招きして静かに診察室から出る。

「ま、そのとうりですね・・・どうです、そろそろ精密検査さしてくれませんか？是非君の肉体の秘密を・・・」

ドクターは振り向くがすでに誰も残っていない・・・

「・・・次の機会にしますか。」

－廊下－

診察室を出て、ぞろぞろと廊下を歩いていて

「な？平気だったろ？」

悠は後ろを振り向かずにつぶやきながら歩く。

「・・・けど、心配したんだぞ・・・」

ドンッ！

背中をみさおに殴られる。

「悪かったて、朝飯ご馳走するから許してくれよ」

俺はみさおの方を見てお願いする。

「あやのの分もだかんな」

こつんっとみさおは俺のデコに拳を当ててくる。

「りょーかい、っー訳だみんな朝飯いこう・・・」

ウッウー♪ウマウマー♪

言い掛けた所で携帯が鳴る。

「誰だ？・・・もしもし？」

覚えの無い番号からだったがとりあえず出てみると

「おはようございます。悠さん。」

「その声は・・氷室さん！どうかしたのか？」　

「面白い事が解りましてね、今から話せませんか？」

「俺、今外に出てるんだけど、氷室さんは今どこに・・・」

「前です。」

「えっ？」

前を見ると氷室さんが手を振っている。

「朝飯行くんでそこで話しましょう。」

俺は敢えて電話で伝えると

「わかりました。」

氷室さんもノリがいいのか電話で答えてくれて電話が切れる。

「さて、行くか。」