夜になり俺と亮は池袋の裏闘路に話を聞きに来た。

―闘路(東口)―

「ここだ・・」

「やっぱりぴりぴりしてるな・・・」

「ランカー狩りが出たばかりだしな・・・」

俺たちが足を踏み入れると

ざわざわ・・

「何か見られて無いか?悠」

「さぁ気のせいだろ・・なぁアンタ」

俺は適当な奴に声をかける

「何んだ?」

「今日上位ランカーが狩られたったランカーの話聞きたいんだけど・・」

俺は普通に聞いたのだが

「なんだぁ?」

「テメーもランカー狩りとかふざけた奴か?」

いきなり囲まれる。

「いや、だから話を・・」

「やっちまえ!!」

「「おー!」」

話を聞かず何人かが向ってきたが

「・・(しゃーないな・・)」

俺は拳を握り
迎え撃つ構えを取り横をちらりと見る。

「・・・ｺｸﾝ」

亮は小さく頷きしっかりと身構えるが

「やめなさい!!」

ピタッ・・

誰かの一声で動きが止まる。

「やぁ、いらっしゃい。」

眼鏡を掛けた青年が立っている。

「少し話を聞かせて欲しいんだけど?」

「いいですよ、二人ともこちらにどうぞ」

「ちょっ!!いいんすかこんな得体の知れない奴等・・」

さっきの奴が青年を止めに入る

「得体なら分かってるよ・・秋葉原ランキング1位」

「う、嘘・・・」

ざわざわざわざわ・・・

辺りは一気に騒がしくなる


「悠はここでも有名だな」

「こういうので有名になるのは悪くないな」

「し、失礼しました。」

さっきの奴は頭を下げてくる。

「いいから、普通にしてくれ。」

俺はそう言って青年の所にむかった、有名でもぺこぺこされたりするのはいまいち好きになれない。

「とうぞ、かけてください」

俺と亮は椅子に掛け

「助かりました、えっーと・・」

亮はお礼を言い

「氷室といいます、ランキングは・・・」

「１位通称ハンドポケット・・だろ?」

「はは、流石は有名な悠さんそこまで知っていられるとは」

氷室はパチパチっと手を打ち微かに笑みを浮かべる

「ランキング1位・・・・ハンドポケット??」

亮は俺と氷室を交互に見て呟く。

「亮、後で教えてやるから・・・氷室さん単刀直入に聞く、今日やられた人の話と情報が欲しい」

「いいですよ・・っといっても私は居なかったのですけどね・・、やられたのは現在9位のランカーでした、私から見ても素晴しいランカーでしたが・・・」

「やられたと・・」

「はい、酷い傷らしいです・・腕の肉を引き千切られた様な・・・」

空気が変わる・・・

「その人は・・?」

亮がｺｸﾝっと唾を飲み込み、小さくたずねる

「現在病院で入院しています・・・悠さん、そちらでもランカー狩りに襲われたそうですが・・・?」

「ああ、１度な被害はかすり傷程度だったが、そいつが居なかったらどうなってたかは・・・・」

「うちも幸いとは言いたくないですが彼の犠牲のおかげで被害は最小限で済みましたが・・・」

悠と氷室は目を閉じる。

「「こいつは調子に乗り過ぎだ(です)」」

二人は声を揃えて立ち上がる。

「ふ、二人とも・・?」

亮はついていけてない。

「兎に角これ以上好きにさせるのは気に入らない。」

「同感です。ならどうします?」

「決まってる次に現れたら・・・」

すると

「おらぁーー!!」

ガシャアン