-出会い編2-偶然の出会い
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―教室―
「ふぅ五時間目終了っと」
昼間で寝たおかげで体、頭とも軽くなっていた。
「おーい悠」
「なにかな、わかりやすい嘘の上、簡単に暴露った白石君」
ニコ 笑顔で返事をする。
「笑顔で嫌味かよー」
「冗談だ、どうした?」
「次体育だから着替えないといけないぞ」
「マジか ダルイナァー」
体育と聞き一気にやる気が無くなる。
「天才も運動は苦手か?」
白石が聞いてくる。
「天才でもなければ運動も好きではない。 はぁー着替えるか」
「でも合同体育だから楽だぜ」
意味深な一言
―体育館―
「なるほど、こりゃ楽だ」
合同体育は二つのクラスが一斉に体育をするが、男子と女子で一つづつ種目を決めて、体育館の中で別れてやるのだが、参加チームとあぶれて交代する面子に分かれるから。
「参加しなけりゃサボれる訳だ。」
白石が横で説明してくれる。
「そりゃいい横で寝てるわ俺は。」
と壁側に逃げようとすると。
「小・鳥・遊くーん」
ガシ
クラスの松岡隆太(隣の席で白石の友人)が肩を掴む。
「どうした、松岡あと名前でいいぞ」
しまった!!ポーカーフェイスを保ちながらそう思った・・
「俺も隆太でいいぞ。バスケでチームが足りないのだ、だから入ってくれるよな?」
逃げれないと悟る
「・・・はぁ、わかっよ。けど俺多分役にたたないぞ?」
「遊びみたいなもんだから、気楽でいいぞ」
―作戦会議―
「面子は俺、白石、松岡と五十嵐君に岡崎君だね」
「はい、五十嵐 哲治です。はじめまして小鳥遊くん」
「岡崎 亮だ。よろしく小鳥遊」
(ちなみに、松岡、岡崎、五十嵐は幼馴染)
「あっ俺の事は悠でいい」
「じゃあ僕も哲でいいよ」
「亮でいい」
「さて、自己紹介も終わった所で作戦だが、俺と亮はバスケ部だから俺らはオフェンスに回る、哲は小回りが効くからパス回しに専念してくれ、そして悠と白石だけど」
隆太が話し出す。
「俺バスケは体育位でしかしたこと無いからあてにしないで欲しい。」
一応釘刺しとく。
「わかった 白石と一緒にディフェンスにまわってくれ。」
「よーし勝つぞー」
「「おー」」
「(やれやれ遊びじゃなかったのかよ)」心の奥でつぶやく
―コート女子側―
「おやー、ねぇねぇ、つかさぁ・みゆきさん」
「どうしました? 泉さん」
「どうしたの?こなちゃん」
かがみのバレーの様子を見ていた二人が同時に返事をする
「あっち悠が出るみたいだからちょっち見にいってくるねー」
そう二人に伝えると立ち上がるこなた。
「ほんとだー うーん 私も見にいこうかなーけどお姉ちゃんの応援も」
「応援て・・」
かがみチーム23対相手チーム14で
ほぼ圧勝。
―コート―
「ではジャンプボール」
「・・・(素人って言ったのにいきなりこれだよ)」
身長が高いのでジャンパーに選ばれる
ヒュッ ボールが上がる
「とりゃ」
対峙した相手が先に飛ぶ。
「(やれやれ)」
背を屈め、相手がボールに触れる
その瞬間に飛ぶ
ヒュッ
パシン
「悪いね」
ワンテンポずらしてボールを片手でさらいつつ
「なっ!!」
相手は目の前にあったボールを奪われ声を出す。
「ほらパスだ 哲」
ながすように哲にパスをまわす。
「ナイスゆう」
タッタタタ
ドリブルをしながら哲は一気に距離を詰める。
「とりゃ」
哲の前にディフェンスが回り込む
だが
「隆ー」
哲がパスをまわす。
「おう、とりゃ」
隆太のシュート。
ボールが弧を描きシュートが決まる。
ゴール
「「「おおー」」」
見事なコンビネーションにより先制点を叩き込む。
「ナイスアシスト&シュート」
俺は戻ってくる隆太と哲に激励をかける。
「いや悠もよくあの体勢からパスにつなげたな」
亮が声をかけてくれる。
「はは、ありがとけど偶然だよ」
なんて会話をしていると。
「・・・悠ーお前運動できるじゃないかよー」
空気になりかけた白石が背中に張り付く
「うぉ やめろ 離れろ 暑苦しい」
「「白石(くん)居たんだ・・」」
全員がつぶやく
「NOーーー!!」
白石が叫んでいる。
「「はははは」」
前半は何だかんだでこっちがリードしかし後半になり相手チームが入れ替わった。
―後半作戦タイム―
「まずいな」
隆太の顔つきが変わる。
「どうした?」
俺が尋ねると
「向こうのね入れ替わった人たちって全員バスケ部員だよ」
哲が説明してくれる。
「はぁ?そんなのありかよ!」
俺が疑問を漏らす。
「向こうにでかい奴いたろ?」
亮が聞いてくる。
「・・・ああ最初のジャンパー」
「そいつさバスケ部の部長で多分負けてるのが悔しいんだろ」
亮が説明してくれるが。
「ぁあ? つまり負けたくないから面子を部員に変えて勝とうって話か?」
怒り気味に聞く。
「落ち着け悠らしくないぞ」
隆太が気をきかしてくれる。
「あっ悪い、亮」
慌ててあやまる。
「気にしてないし気持ちもわかる。」
ぽんと肩に手を置いてくける。
「(亮はいい奴だ)」
俺はそう確信する。
「それにしてもさすがに卑怯だろ、こっちも俺と白石の変わりに他の部員と交代を・・」
「それは無理だな。」
隆太が言う。
「三年生のバスケ部は今七人なんだ」
哲が説明してくれる。
「・・・つまり今出ている人で全員だと・・・」
「「そういうことだ(だよ)」」
三人が声を揃える。
「まぁ、もしかしたら勝てるかもしれないし 気楽にやろうぜ」
白石が言ってくる。
「・・・そうだなじゃあいくか」
―コートの周り―
女子の方は終わり皆集まっている。
「いゃーすごいねー前半で21対6だよー」
「うんうん最初のジャンプボールすごかったしねー」
「悠さん運動もお得意なんですね」
「へぇーやるじゃないの」
「あれーあっちの人、入れ替わったよー」
「ねぇみさちゃん確かあっちの人って」
「ありゃりゃ 確かバスケ部員だなぁー こりゃきついぞー」
「ええ みさきちほんとそれ?」
こなたが驚く。
「おう ちびっ子ほんとだぞー」
「何それちょっと卑怯じゃないの・・」
かがみが呟く
―コート―
ジャンプボール
「また、あんたか」
「今度は同じようにはいかんぞ」
かなり目をつけられた模様だ。
シュ ボールが上がる。
「うぉらー」
バシィ
さっきとは違い本気でボールをはじく。
「っう(素人相手にマジかよ)」
俺の肩をボールが通り過ぎ。
「パス」→「パス」→「パス」→「白石あっけなく抜かれて」→「シュート」
ゴール
「・・・マジかよ」
呆気に取られる。俺
「「イェーイ」」
向こうのチームが騒ぎ出した。
「どんまいまだいけるよゆう」
哲が寄ってきてくれる。
「悪い皆、油断した。」
「いや、仕方ないあれは無理だ」
亮も来てくれる。
「ほら気にせず続けっぞ」
隆太が背をたたいてくる。
「ああそうだな。」
気を取り直すが。
最初のような流れは取り戻せず。
26対28
逆転される。
―コートの周り―
「あちゃー逆転かー」
「まぁ無理だよなー」
「よくがんばってたけどね」
盛り上がっていた応援も大分さめてきた。
「むぅぅーやっぱ卑怯だよこんなの」
こなたが頬をふくらます。
「確かにこれはひどいわね・・」
かがみも共感する。
―コート―
「はぁはぁ、逆転されちゃったね、はぁはぁ」
哲が息を切らせながら言う。
「はぁはぁ、くっそーやっぱ無理かー」
隆太も疲れ気味だ。
「・・・」
白石にいたってはしゃべれないほどダウン中・・
「白石ほら水だ」
亮が白石に水を渡す。
俺はその様子を離れてみていると
「いやー悪いねちょっと本気出しちゃったよ」
部長とやらが俺に話しかけてくる。
「・・・(むか)素人相手にしては性質(たち)が悪くないか?部長さん」
嫌味を混ぜながら言う
「君らの方にも部員は居るし君は凄いから同じくらいの戦力とおもうけどね」
「たかだかジャンプボール一回取れたくらいで過信しすぎだ。」
俺は微かにあいつを思い出す。
「そうだったみたいだね。まぁ遊びなんだしそう深く考えないで楽しみなよ」
「あんたの安いプライドのために負けそうになってるのに楽しめる訳ないだろ。」
怒りを堪えられなくなってきた。
「ふふ 超えられない壁ってのはあるんだよ。じゃあな」
その一言で俺は完全にぶち切れた。切れた理由は簡単だった物言いがあいつと同じだったからだ。
「待てよ。」
「まだ何か・・」
ただならぬ雰囲気に部長はいいよどむ。
「超えられないかどうかしっかりみとけよ」
声のトーンをかなり落としそう呟く。
「どうした悠」
不穏な空気を察して隆太が話しかけてくる。
「タイムだ、悪い隆皆わ集めてくれ」
「おっおう、わかった」
―タイム中―
「悪いなみんな」
全員に頭を下げる
「いや、それはいいけど悠大丈夫かその・・かなり」
「ああはら煮えくり返りそうだ」
その一言に皆が少し身を引く。
「大丈夫今は冷静だ、けどどうしても勝ちたい」
「勝算はあるの?ゆう」
哲がたずねてくる。
「勝算ないけど策はある」
「どんな?」
「・・・俺にパスを回してくれ」
・・・・
「無茶を言ってるのもわかるし、素人に任せる不安も信用できないのもわかるけど」
言い終わる前に亮が呟く
「いいぞ」
「えっ?」
「僕も」「もっち俺もだ」
亮、哲、隆が声を揃える白石も親指を立ててサインを送る。
「いいのか?」
返事の早さに俺は呆ける。
「悠、俺は知り合ったばかりだがお前は信用できるよ何かやってくれる奴だとな」
亮が言う
「亮がここまで人を褒めるとはやっぱすげーな悠は」
隆が肩を組んでくる。
「オフェンス任したよゆう」
「(こいつら最高だ)おう ぜってー勝つぞ」
「「おー」」
「ふぅ五時間目終了っと」
昼間で寝たおかげで体、頭とも軽くなっていた。
「おーい悠」
「なにかな、わかりやすい嘘の上、簡単に暴露った白石君」
ニコ 笑顔で返事をする。
「笑顔で嫌味かよー」
「冗談だ、どうした?」
「次体育だから着替えないといけないぞ」
「マジか ダルイナァー」
体育と聞き一気にやる気が無くなる。
「天才も運動は苦手か?」
白石が聞いてくる。
「天才でもなければ運動も好きではない。 はぁー着替えるか」
「でも合同体育だから楽だぜ」
意味深な一言
―体育館―
「なるほど、こりゃ楽だ」
合同体育は二つのクラスが一斉に体育をするが、男子と女子で一つづつ種目を決めて、体育館の中で別れてやるのだが、参加チームとあぶれて交代する面子に分かれるから。
「参加しなけりゃサボれる訳だ。」
白石が横で説明してくれる。
「そりゃいい横で寝てるわ俺は。」
と壁側に逃げようとすると。
「小・鳥・遊くーん」
ガシ
クラスの松岡隆太(隣の席で白石の友人)が肩を掴む。
「どうした、松岡あと名前でいいぞ」
しまった!!ポーカーフェイスを保ちながらそう思った・・
「俺も隆太でいいぞ。バスケでチームが足りないのだ、だから入ってくれるよな?」
逃げれないと悟る
「・・・はぁ、わかっよ。けど俺多分役にたたないぞ?」
「遊びみたいなもんだから、気楽でいいぞ」
―作戦会議―
「面子は俺、白石、松岡と五十嵐君に岡崎君だね」
「はい、五十嵐 哲治です。はじめまして小鳥遊くん」
「岡崎 亮だ。よろしく小鳥遊」
(ちなみに、松岡、岡崎、五十嵐は幼馴染)
「あっ俺の事は悠でいい」
「じゃあ僕も哲でいいよ」
「亮でいい」
「さて、自己紹介も終わった所で作戦だが、俺と亮はバスケ部だから俺らはオフェンスに回る、哲は小回りが効くからパス回しに専念してくれ、そして悠と白石だけど」
隆太が話し出す。
「俺バスケは体育位でしかしたこと無いからあてにしないで欲しい。」
一応釘刺しとく。
「わかった 白石と一緒にディフェンスにまわってくれ。」
「よーし勝つぞー」
「「おー」」
「(やれやれ遊びじゃなかったのかよ)」心の奥でつぶやく
―コート女子側―
「おやー、ねぇねぇ、つかさぁ・みゆきさん」
「どうしました? 泉さん」
「どうしたの?こなちゃん」
かがみのバレーの様子を見ていた二人が同時に返事をする
「あっち悠が出るみたいだからちょっち見にいってくるねー」
そう二人に伝えると立ち上がるこなた。
「ほんとだー うーん 私も見にいこうかなーけどお姉ちゃんの応援も」
「応援て・・」
かがみチーム23対相手チーム14で
ほぼ圧勝。
―コート―
「ではジャンプボール」
「・・・(素人って言ったのにいきなりこれだよ)」
身長が高いのでジャンパーに選ばれる
ヒュッ ボールが上がる
「とりゃ」
対峙した相手が先に飛ぶ。
「(やれやれ)」
背を屈め、相手がボールに触れる
その瞬間に飛ぶ
ヒュッ
パシン
「悪いね」
ワンテンポずらしてボールを片手でさらいつつ
「なっ!!」
相手は目の前にあったボールを奪われ声を出す。
「ほらパスだ 哲」
ながすように哲にパスをまわす。
「ナイスゆう」
タッタタタ
ドリブルをしながら哲は一気に距離を詰める。
「とりゃ」
哲の前にディフェンスが回り込む
だが
「隆ー」
哲がパスをまわす。
「おう、とりゃ」
隆太のシュート。
ボールが弧を描きシュートが決まる。
ゴール
「「「おおー」」」
見事なコンビネーションにより先制点を叩き込む。
「ナイスアシスト&シュート」
俺は戻ってくる隆太と哲に激励をかける。
「いや悠もよくあの体勢からパスにつなげたな」
亮が声をかけてくれる。
「はは、ありがとけど偶然だよ」
なんて会話をしていると。
「・・・悠ーお前運動できるじゃないかよー」
空気になりかけた白石が背中に張り付く
「うぉ やめろ 離れろ 暑苦しい」
「「白石(くん)居たんだ・・」」
全員がつぶやく
「NOーーー!!」
白石が叫んでいる。
「「はははは」」
前半は何だかんだでこっちがリードしかし後半になり相手チームが入れ替わった。
―後半作戦タイム―
「まずいな」
隆太の顔つきが変わる。
「どうした?」
俺が尋ねると
「向こうのね入れ替わった人たちって全員バスケ部員だよ」
哲が説明してくれる。
「はぁ?そんなのありかよ!」
俺が疑問を漏らす。
「向こうにでかい奴いたろ?」
亮が聞いてくる。
「・・・ああ最初のジャンパー」
「そいつさバスケ部の部長で多分負けてるのが悔しいんだろ」
亮が説明してくれるが。
「ぁあ? つまり負けたくないから面子を部員に変えて勝とうって話か?」
怒り気味に聞く。
「落ち着け悠らしくないぞ」
隆太が気をきかしてくれる。
「あっ悪い、亮」
慌ててあやまる。
「気にしてないし気持ちもわかる。」
ぽんと肩に手を置いてくける。
「(亮はいい奴だ)」
俺はそう確信する。
「それにしてもさすがに卑怯だろ、こっちも俺と白石の変わりに他の部員と交代を・・」
「それは無理だな。」
隆太が言う。
「三年生のバスケ部は今七人なんだ」
哲が説明してくれる。
「・・・つまり今出ている人で全員だと・・・」
「「そういうことだ(だよ)」」
三人が声を揃える。
「まぁ、もしかしたら勝てるかもしれないし 気楽にやろうぜ」
白石が言ってくる。
「・・・そうだなじゃあいくか」
―コートの周り―
女子の方は終わり皆集まっている。
「いゃーすごいねー前半で21対6だよー」
「うんうん最初のジャンプボールすごかったしねー」
「悠さん運動もお得意なんですね」
「へぇーやるじゃないの」
「あれーあっちの人、入れ替わったよー」
「ねぇみさちゃん確かあっちの人って」
「ありゃりゃ 確かバスケ部員だなぁー こりゃきついぞー」
「ええ みさきちほんとそれ?」
こなたが驚く。
「おう ちびっ子ほんとだぞー」
「何それちょっと卑怯じゃないの・・」
かがみが呟く
―コート―
ジャンプボール
「また、あんたか」
「今度は同じようにはいかんぞ」
かなり目をつけられた模様だ。
シュ ボールが上がる。
「うぉらー」
バシィ
さっきとは違い本気でボールをはじく。
「っう(素人相手にマジかよ)」
俺の肩をボールが通り過ぎ。
「パス」→「パス」→「パス」→「白石あっけなく抜かれて」→「シュート」
ゴール
「・・・マジかよ」
呆気に取られる。俺
「「イェーイ」」
向こうのチームが騒ぎ出した。
「どんまいまだいけるよゆう」
哲が寄ってきてくれる。
「悪い皆、油断した。」
「いや、仕方ないあれは無理だ」
亮も来てくれる。
「ほら気にせず続けっぞ」
隆太が背をたたいてくる。
「ああそうだな。」
気を取り直すが。
最初のような流れは取り戻せず。
26対28
逆転される。
―コートの周り―
「あちゃー逆転かー」
「まぁ無理だよなー」
「よくがんばってたけどね」
盛り上がっていた応援も大分さめてきた。
「むぅぅーやっぱ卑怯だよこんなの」
こなたが頬をふくらます。
「確かにこれはひどいわね・・」
かがみも共感する。
―コート―
「はぁはぁ、逆転されちゃったね、はぁはぁ」
哲が息を切らせながら言う。
「はぁはぁ、くっそーやっぱ無理かー」
隆太も疲れ気味だ。
「・・・」
白石にいたってはしゃべれないほどダウン中・・
「白石ほら水だ」
亮が白石に水を渡す。
俺はその様子を離れてみていると
「いやー悪いねちょっと本気出しちゃったよ」
部長とやらが俺に話しかけてくる。
「・・・(むか)素人相手にしては性質(たち)が悪くないか?部長さん」
嫌味を混ぜながら言う
「君らの方にも部員は居るし君は凄いから同じくらいの戦力とおもうけどね」
「たかだかジャンプボール一回取れたくらいで過信しすぎだ。」
俺は微かにあいつを思い出す。
「そうだったみたいだね。まぁ遊びなんだしそう深く考えないで楽しみなよ」
「あんたの安いプライドのために負けそうになってるのに楽しめる訳ないだろ。」
怒りを堪えられなくなってきた。
「ふふ 超えられない壁ってのはあるんだよ。じゃあな」
その一言で俺は完全にぶち切れた。切れた理由は簡単だった物言いがあいつと同じだったからだ。
「待てよ。」
「まだ何か・・」
ただならぬ雰囲気に部長はいいよどむ。
「超えられないかどうかしっかりみとけよ」
声のトーンをかなり落としそう呟く。
「どうした悠」
不穏な空気を察して隆太が話しかけてくる。
「タイムだ、悪い隆皆わ集めてくれ」
「おっおう、わかった」
―タイム中―
「悪いなみんな」
全員に頭を下げる
「いや、それはいいけど悠大丈夫かその・・かなり」
「ああはら煮えくり返りそうだ」
その一言に皆が少し身を引く。
「大丈夫今は冷静だ、けどどうしても勝ちたい」
「勝算はあるの?ゆう」
哲がたずねてくる。
「勝算ないけど策はある」
「どんな?」
「・・・俺にパスを回してくれ」
・・・・
「無茶を言ってるのもわかるし、素人に任せる不安も信用できないのもわかるけど」
言い終わる前に亮が呟く
「いいぞ」
「えっ?」
「僕も」「もっち俺もだ」
亮、哲、隆が声を揃える白石も親指を立ててサインを送る。
「いいのか?」
返事の早さに俺は呆ける。
「悠、俺は知り合ったばかりだがお前は信用できるよ何かやってくれる奴だとな」
亮が言う
「亮がここまで人を褒めるとはやっぱすげーな悠は」
隆が肩を組んでくる。
「オフェンス任したよゆう」
「(こいつら最高だ)おう ぜってー勝つぞ」
「「おー」」