短編

ビエボクでポッキーゲーム

ボッキーゲーム


 
 十一月十一日。ポッキーの日。
 ボクオーンは思った。ポッキーゲームがしたい、と。
 そして勝利した暁には何か望みを叶えさせよう。

「ポッキーゲーム? 知ってるぜ」
 ポッキーを持ってスービエに話しかければ、彼は白い歯を見せて笑った。その笑顔に含みがあるような気がして、ボクオーンは目を細めた。
 警戒をするボクオーンに涼しい視線を向け、スービエはポッキーを手に取った。
「じゃ、始めるか」
「え、ええ……。勝った方が――」
 ボクオーンの言葉を遮るように後頭部に手が当てられ、引き寄せられた。
 触れ合う唇。
 舌が差し込まれ、火傷しそうな程の熱を与えられた。
 ――ポッキーはどうした!
 口が塞がれているので文句を言うこともできず、代わりに足を蹴飛ばしたがスービエには大したダメージも与えられない。
 好き勝手に蹂躙され、熱と一緒に愛と快楽も与えられ、ヘロヘロになったボクオーンをスービエは満足そうに見つめていた。
「ポッキー、ゲームを……しようと……」
 息を切らせて潤んだ瞳で、文句を言おうと試みる。
「ポッキーゲームってキスをするためのもんだろ? だったら手っ取り早くキスすりゃ良いじゃん」
「認識がおかしいっ!」
 と突っ込んだ声はまたしても途中で遮られ、唇を重ねながらきつく抱きしめられた。
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