ダンターグ×ボクオーン

ダンボクでポッキーゲーム

ポッキーゲーム


 十一月十一日。ポッキーの日。
 ボクオーンは思った。ポッキーゲームがしたい、と。
 そして勝利した暁には何か望みを叶えさせよう。

 ポッキーゲームをしようとダンターグに誘いをかけたら、なんだそれはと返された。仕方なく説明をする間、ダンターグはこちらの説明も聞かずにポリポリと音を立ててポッキーを食べていた。
「理解はできましたか?」
「分かったけど、ポッキーは食い尽くしちまったな」
「はぁ!?」
 ダンターグの手から箱を奪って中身を見ると、確かに中身は空になっている。
 眉間に皺を寄せてポッキーの空箱を見つめていると、ダンターグは大きな手のひらをボクオーンの頭に乗せた。
「食べちまった詫びに、望みを聞いてやるよ」
「それでは面白くありません。負けて悔しがるあなたに高笑いをしながら命令をしたかったのです」
「趣味がわりぃな」
 渋面になるダンターグに一瞥をくれ、ついでに頭に乗せられたままの手を振り払って上目遣いに見上げた。
「ちょっと屈んでください」
「へーへー」
 素直に屈んだ巨躯に顔を近づけ、その分厚い唇に自分の唇を重ねた。
 ボクオーンは満足げに微笑んだ。
「もう用はありませんので、失礼します」
「キスがしたかったんなら、最初から素直にそう言えよ」
 踵を返して歩き出すボクオーンの背中に、呆れたようなダンターグの声がかけられた。
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