短いお題色々
帝ボク。
子供の終帝くんとなんだかよく分からないけれどアバロンの森あたりに幽閉されているボクオーンの話。このボクオーンは古代人の姿にそっくりの人形に乗り移っていて…みたいな設定はありますが、あまり気にしなくても読めるはず。
機会があったら書きたい設定の話。
https://shindanmaker.com/617121
お題は「花言葉お題アンケート」様からお借りしました。
窓の外に広がる森は見飽きた景色だった。
何百回も季節が巡り、同じ緑と同じ風を感じていた日々。その日常が乱された。
――銀髪の少年に懐かれたのだ。
「四葉のクローバーをあげよう」
窓から棚の上に手を伸ばし、前日置いた花の隣にたくさんのクローバーを並べていく。
「四葉のクローバーは幸せを運ぶそうだ。あなたにも幸せのお裾分けを」
「お裾分けという量ではありませんね」
「実は朝からずっと探してた。へへっ。……四葉のクローバーの花言葉は【幸せになる】で合っているか?」
好奇心で輝く瞳を向けられれば、教えてやるのも悪い気はしない。指先でそっと葉を撫でた。
「【私のものになって】です。渡す相手は選んだ方が良い」
「じゃあ、間違ってない」
見つめると、まっすぐな視線を返された。
彼は白い歯を見せて笑う。
「ボクオーンが大好きだから」
また明日と言って、彼は踵を返した。
窓が風に揺れる音が響く。
突然現れて去っていく。まるで突風のようだ。
遠ざかっていく後ろ姿に、寂しさを感じた。
――この人形の体には心などないはずなのに、おかしなものだ。
うずく胸をそっと押さえ、口元に笑みを浮かべる。
彼の姿が消えた後、朝から開いていた窓をそっと閉じた。
子供の終帝くんとなんだかよく分からないけれどアバロンの森あたりに幽閉されているボクオーンの話。このボクオーンは古代人の姿にそっくりの人形に乗り移っていて…みたいな設定はありますが、あまり気にしなくても読めるはず。
機会があったら書きたい設定の話。
https://shindanmaker.com/617121
お題は「花言葉お題アンケート」様からお借りしました。
四葉のクローバー:私のものになって(帝ボク)
窓の外に広がる森は見飽きた景色だった。
何百回も季節が巡り、同じ緑と同じ風を感じていた日々。その日常が乱された。
――銀髪の少年に懐かれたのだ。
「四葉のクローバーをあげよう」
窓から棚の上に手を伸ばし、前日置いた花の隣にたくさんのクローバーを並べていく。
「四葉のクローバーは幸せを運ぶそうだ。あなたにも幸せのお裾分けを」
「お裾分けという量ではありませんね」
「実は朝からずっと探してた。へへっ。……四葉のクローバーの花言葉は【幸せになる】で合っているか?」
好奇心で輝く瞳を向けられれば、教えてやるのも悪い気はしない。指先でそっと葉を撫でた。
「【私のものになって】です。渡す相手は選んだ方が良い」
「じゃあ、間違ってない」
見つめると、まっすぐな視線を返された。
彼は白い歯を見せて笑う。
「ボクオーンが大好きだから」
また明日と言って、彼は踵を返した。
窓が風に揺れる音が響く。
突然現れて去っていく。まるで突風のようだ。
遠ざかっていく後ろ姿に、寂しさを感じた。
――この人形の体には心などないはずなのに、おかしなものだ。
うずく胸をそっと押さえ、口元に笑みを浮かべる。
彼の姿が消えた後、朝から開いていた窓をそっと閉じた。
