短いお題色々
ボクオーンの昔話とワグナスに力を貸した理由的な話。
自分の地位や名誉が欲しいのもあるけれど、魅せられた部分もうるのかなー、と。
そんな感じなので、若干ワグボクみがあるかもしれません。
https://shindanmaker.com/1243049
お題は「この一文から始まる物語」様から借りました。
大人はみな彼をこう評価した――神童と。将来は国政に携わり、指導者となるだろうと。
ボクオーンは貴族の家に生まれ出で、高等な教育を受けることができた。そのままの環境であれば、あるいはその通りになったのかもしれない。
しかし家は没落し、身一つで放り出された。
新たな地で成り上がろうとした。彼は誰よりも知識があり、賢かった。だが、認められることはなかった。
地方の寒村で治水について語ったが、誰も耳を貸さなかった。
魔物に対抗するための策を弄しても、聞き入れられなかった。
街の有力者に提言しても、彼らは笑って取り合わなかった。
――あの無能どもには、自分の言葉の価値が理解できないのだ。
鬱屈した思いを抱えたまま、彼は王都へと上がった。
そこにいたのは愚直なまでに高潔な、眩しい男だった。
「君の策はすごいな。参考になる」
普段は厳しい表情を少しだけ緩めて、男は言った。
「君の知恵があれば、タームの脅威から人々を救うことができる」
他人のために自らの命を賭けて戦う姿は、正直滑稽に思えた。だがその覚悟に魅了された。
男は純粋に彼を評価した。
だからこそ、ボクオーンも男――ワグナスのために、戦おうなんて思ってしまった。
自分の地位や名誉が欲しいのもあるけれど、魅せられた部分もうるのかなー、と。
そんな感じなので、若干ワグボクみがあるかもしれません。
https://shindanmaker.com/1243049
お題は「この一文から始まる物語」様から借りました。
「大人はみな彼をこう評価した」から始まる物語
大人はみな彼をこう評価した――神童と。将来は国政に携わり、指導者となるだろうと。
ボクオーンは貴族の家に生まれ出で、高等な教育を受けることができた。そのままの環境であれば、あるいはその通りになったのかもしれない。
しかし家は没落し、身一つで放り出された。
新たな地で成り上がろうとした。彼は誰よりも知識があり、賢かった。だが、認められることはなかった。
地方の寒村で治水について語ったが、誰も耳を貸さなかった。
魔物に対抗するための策を弄しても、聞き入れられなかった。
街の有力者に提言しても、彼らは笑って取り合わなかった。
――あの無能どもには、自分の言葉の価値が理解できないのだ。
鬱屈した思いを抱えたまま、彼は王都へと上がった。
そこにいたのは愚直なまでに高潔な、眩しい男だった。
「君の策はすごいな。参考になる」
普段は厳しい表情を少しだけ緩めて、男は言った。
「君の知恵があれば、タームの脅威から人々を救うことができる」
他人のために自らの命を賭けて戦う姿は、正直滑稽に思えた。だがその覚悟に魅了された。
男は純粋に彼を評価した。
だからこそ、ボクオーンも男――ワグナスのために、戦おうなんて思ってしまった。
