短いお題色々

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「140文字で書くお題ったー」からお借りしました
カップリング要素はなし。ボクオーン視点。

言えるわけがない



 重い斬撃の音と共に、巨大な蟻が真っ二つに分たれ、赤い粒子を撒き散らしながら消えた。
 ノエルとワグナスが剣を鞘に収める音が響き、ボクオーンは安堵に息を吐く。
 次の瞬間、背中に衝撃が走った。
 恨みがましげに振り返れば、屈託ない笑みを浮かべたスービエがいた。
「お前の読み通りだったな」
 彼は策の優れていた部分を褒める。
「確かにあざやかだった」
 ノエルが同意した。普段は冷静沈着な彼にも笑みが浮かんでいる。
「次は俺をもっと強い奴にぶつけろよ」
 ダンターグの笑い声が響き、肩を叩かれた。
 戸惑い、助けを求めるようにワグナスを見る。目を細めて微笑んでいた彼は、全てを肯定するように頷いた。
 頼りにされて、そわそわと落ち着かない気持ちになる。
 自分の策を信じて、命を預けてくれたことに感謝している。仲間として共に戦うことができて嬉しい。
 だが、その言葉は喉で絡まった。
 そっと息を吐き、ボクオーンは得意げな笑みを浮かべる。
「私の策の素晴らしさを理解いただけたようで何よりです。次もあなた達を導いてみせましょう」
 誰かの笑い声が響いた。
 本音は飲み込まれたまま。素直に言えるわけがなかった。
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