短いお題色々
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「140文字で綴るSS小説お題」からお題をお借りしました。
カテゴリ的にはスビボクでワグ←ボクの矢印が出ているかもしれないし、ワグボクと警戒しているスビという関係かもしれない。
「なぜワグナスに力を貸す?」
鋭い声に呼び止められた。振り向くと、スービエの蒼い目が探るようにこちらを向いていた。面に浮かんでいるのは不審だ。
ボクオーンは芝居がかった調子で、肩をすくめてみせた。
「タームを倒せると思うからです」
彼の表情は変わらない。胡散臭い自分が、彼の大切な従兄弟殿に近づくのが気に入らないのだろう。
「その栄誉のおこぼれをもらえれば、地位や名声が得られるでしょう」
「そんなことに命をかけるのか?」
その問いかけに、ボクオーンは口元に笑みを作った。
「それらを捨てたあなたには分かりませんよ」
金色の瞳は冷えたまま、睨みつけてくるスービエを写す。
互いに目を逸らさず、空気が張り詰める。
――ワグナスは光のような男だ。彼の理想も慈悲深さも、自らを投げ打つ高潔さも。愚かしくも愛おしいと、憧れを抱いた。だから力になりたいと思った。
だが、それを口にする必要はない。
話は終わりとばかりに、ボクオーンは踵を返した。
「ワグナス殿には必要以上に近づきませんので、ご心配なく」
遠ざかるボクオーンの背中に、制止の声はかけられなかった。
「140文字で綴るSS小説お題」からお題をお借りしました。
カテゴリ的にはスビボクでワグ←ボクの矢印が出ているかもしれないし、ワグボクと警戒しているスビという関係かもしれない。
真実って必要ですか
「なぜワグナスに力を貸す?」
鋭い声に呼び止められた。振り向くと、スービエの蒼い目が探るようにこちらを向いていた。面に浮かんでいるのは不審だ。
ボクオーンは芝居がかった調子で、肩をすくめてみせた。
「タームを倒せると思うからです」
彼の表情は変わらない。胡散臭い自分が、彼の大切な従兄弟殿に近づくのが気に入らないのだろう。
「その栄誉のおこぼれをもらえれば、地位や名声が得られるでしょう」
「そんなことに命をかけるのか?」
その問いかけに、ボクオーンは口元に笑みを作った。
「それらを捨てたあなたには分かりませんよ」
金色の瞳は冷えたまま、睨みつけてくるスービエを写す。
互いに目を逸らさず、空気が張り詰める。
――ワグナスは光のような男だ。彼の理想も慈悲深さも、自らを投げ打つ高潔さも。愚かしくも愛おしいと、憧れを抱いた。だから力になりたいと思った。
だが、それを口にする必要はない。
話は終わりとばかりに、ボクオーンは踵を返した。
「ワグナス殿には必要以上に近づきませんので、ご心配なく」
遠ざかるボクオーンの背中に、制止の声はかけられなかった。
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