ジョジョ夢小説SS置き場
現パロ/学生。なんでも大丈夫な人向け。
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昼休みの教室は、いろんな匂いがする。
購買の焼きそばパン、友達が飲んでる甘いミルクティー、誰かの柔軟剤、それから窓から吹き込む風の匂い。
その中で、私はひとつだけすぐにわかる匂いがある。
「……あ」
顔を上げた瞬間、その匂いを持つ人と目が合った。
「おや、どうしたんだい。そんなに見つめて。さすがに照れてしまうよ」
シーザーが、私の机に軽く腰を預けながら笑う。
金色の髪が窓の光にきらきらして、相変わらず目立つ。
「見つめてないよ」
「いや、十分見つめていただろう?」
「......かも」
「正直でよろしい」
ニコッと笑った彼の顔にまた視線を奪われてしまい、なんか悔しいなと思う。
「君は分かりやすい」
シーザーは人気者だ。
顔が良くて、距離感が近くて、女子にやたら好かれている。あと男子にも。
自分とは違いすぎて眩しい。
「で、なんで見てたんだい?」
「別に」
「僕の顔?」
「......違うくないけど、違う」
「じゃあ……」
彼がふっと身をかがめる。
距離が近い。
って、近い近い近い。
「匂い?」
その一言に、私は思わず固まった。
なんでわかったの。
「図星?」
「……なんで」
「君、たまに僕が近くに来ると深く息を吸うから」
「えっ」
そんなことしてた?
「無意識?」
「……たぶん」
うわ最悪だ。
恥ずかしすぎて机に突っ伏したくなる。
シーザーはくすくす笑っている。
絶対楽しんでる。
「で?どうだった」
「なにが」
「僕の匂い」
「……どうって」
「質問に答えて」
仕方なく、小さく答える。
「……石けんの匂い」
「うん」
「あと柑橘系。レモンっぽい」
「へえ」
「それと、ちょっとだけ煙みたいな匂い」
たぶん香水だと思う。
爽やかなのに少し大人っぽくて、シーザーにすごく似合ってる。
言うと、彼は少しだけ目を丸くした。
「そんなにわかるんだ」
「だってよく香るし」
「そうじゃなくて」
彼がクスクスと笑って____それから。
「君が、僕のことよく知ってるんだなって、ちょっと照れるけど嬉しいな」
心臓が変な跳ね方をした。
「……シーザーも、人の匂いとか気にする?」
聞き返すと、彼は少し黙った。
それから私の髪にふわっと指先を寄せる。
髪をすくわれた感触に私は目をそらした。
「気にするかと言われたら......するかな」
「といっても、特別な子だけ」
そう言って、自分の席へ戻っていく。
去り際に寄越された視線はいつもよりなんだか熱があった気がする。
そのせいもあって残された私は、その場で固まるしかなかった。
教室に吹いた風が、ふわっと髪を揺らした。
その瞬間、自分の髪にほんの少しだけ柑橘の香りが移っていることに気づいて、私はしばらく顔を上げられなかった。
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昼休みの教室は、いろんな匂いがする。
購買の焼きそばパン、友達が飲んでる甘いミルクティー、誰かの柔軟剤、それから窓から吹き込む風の匂い。
その中で、私はひとつだけすぐにわかる匂いがある。
「……あ」
顔を上げた瞬間、その匂いを持つ人と目が合った。
「おや、どうしたんだい。そんなに見つめて。さすがに照れてしまうよ」
シーザーが、私の机に軽く腰を預けながら笑う。
金色の髪が窓の光にきらきらして、相変わらず目立つ。
「見つめてないよ」
「いや、十分見つめていただろう?」
「......かも」
「正直でよろしい」
ニコッと笑った彼の顔にまた視線を奪われてしまい、なんか悔しいなと思う。
「君は分かりやすい」
シーザーは人気者だ。
顔が良くて、距離感が近くて、女子にやたら好かれている。あと男子にも。
自分とは違いすぎて眩しい。
「で、なんで見てたんだい?」
「別に」
「僕の顔?」
「......違うくないけど、違う」
「じゃあ……」
彼がふっと身をかがめる。
距離が近い。
って、近い近い近い。
「匂い?」
その一言に、私は思わず固まった。
なんでわかったの。
「図星?」
「……なんで」
「君、たまに僕が近くに来ると深く息を吸うから」
「えっ」
そんなことしてた?
「無意識?」
「……たぶん」
うわ最悪だ。
恥ずかしすぎて机に突っ伏したくなる。
シーザーはくすくす笑っている。
絶対楽しんでる。
「で?どうだった」
「なにが」
「僕の匂い」
「……どうって」
「質問に答えて」
仕方なく、小さく答える。
「……石けんの匂い」
「うん」
「あと柑橘系。レモンっぽい」
「へえ」
「それと、ちょっとだけ煙みたいな匂い」
たぶん香水だと思う。
爽やかなのに少し大人っぽくて、シーザーにすごく似合ってる。
言うと、彼は少しだけ目を丸くした。
「そんなにわかるんだ」
「だってよく香るし」
「そうじゃなくて」
彼がクスクスと笑って____それから。
「君が、僕のことよく知ってるんだなって、ちょっと照れるけど嬉しいな」
心臓が変な跳ね方をした。
「……シーザーも、人の匂いとか気にする?」
聞き返すと、彼は少し黙った。
それから私の髪にふわっと指先を寄せる。
髪をすくわれた感触に私は目をそらした。
「気にするかと言われたら......するかな」
「といっても、特別な子だけ」
そう言って、自分の席へ戻っていく。
去り際に寄越された視線はいつもよりなんだか熱があった気がする。
そのせいもあって残された私は、その場で固まるしかなかった。
教室に吹いた風が、ふわっと髪を揺らした。
その瞬間、自分の髪にほんの少しだけ柑橘の香りが移っていることに気づいて、私はしばらく顔を上げられなかった。
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