10回目のプロポーズ
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どういうわけだか生まれつき体がかなり丈夫だった。
喧嘩っぱやくて、男の子たちにも負けなかったし、負けたくなかった。
おまけに、果物だと思って市場で買ったものが悪魔の実で、口から電撃が出せるようになった。
「セアラを怒らせると雷が落ちる」
そんな風に言われるようになり、舎弟は増えるのにいつのまにか男として認識できる人間が、故郷には居なくなっていた。
私は男に求めるものはたった一つ。強さ。
けれど、故郷には私より強い男はいなくなってしまった。
私だって女だった。いくら負けん気が強くても、王子様にあこがれるような一面だって持っている。
だから私は決めた、海賊としてこの海に出て、自分より強い男を見つけて、婚約して見せる。
ところがあっという間に賞金首、ついた名前は「雷女」。
私の婚活生活は、いい兆しもなく2年目を迎えようとしている。
10回目のプロポーズ
「船長、コーヒーです」
「ああ、ありがとさん」
「みましたよ、船長の手配書。また賞金上がってましたね! 俺たち感激っすよ!」
「これでまた私の婿候補が少なくなったわけだ」
「いいじゃねぇすか、きっと運命の男現れますって!」
「もう通り名を雷女から婚活女に変えてほしい」
「超あからさまっすね」
「まぁでもやっと、グランドラインに入ったんだ。まだまだこれからさ」
この海賊団は結成してから少しづつ人が増えて、今では20人くらいで回している。そしてついこの前、私たちは偉大なる航路へ突入した。
男を探しに海に出たはずなのに、いつの間に私自身もこの海のロマンに惚れていた。いまじゃ男以上に、この仲間たちと旅すること、大秘宝を夢見ることを生きがいに感じている。
もしこのとき、私たちの船が違う航路を選んでいれば、未来は違ったのかもしれない。
7つある航路のうちこの航路を選んだのがどんな結果になるのか、このときの私たちはまだ知らない。
喧嘩っぱやくて、男の子たちにも負けなかったし、負けたくなかった。
おまけに、果物だと思って市場で買ったものが悪魔の実で、口から電撃が出せるようになった。
「セアラを怒らせると雷が落ちる」
そんな風に言われるようになり、舎弟は増えるのにいつのまにか男として認識できる人間が、故郷には居なくなっていた。
私は男に求めるものはたった一つ。強さ。
けれど、故郷には私より強い男はいなくなってしまった。
私だって女だった。いくら負けん気が強くても、王子様にあこがれるような一面だって持っている。
だから私は決めた、海賊としてこの海に出て、自分より強い男を見つけて、婚約して見せる。
ところがあっという間に賞金首、ついた名前は「雷女」。
私の婚活生活は、いい兆しもなく2年目を迎えようとしている。
10回目のプロポーズ
「船長、コーヒーです」
「ああ、ありがとさん」
「みましたよ、船長の手配書。また賞金上がってましたね! 俺たち感激っすよ!」
「これでまた私の婿候補が少なくなったわけだ」
「いいじゃねぇすか、きっと運命の男現れますって!」
「もう通り名を雷女から婚活女に変えてほしい」
「超あからさまっすね」
「まぁでもやっと、グランドラインに入ったんだ。まだまだこれからさ」
この海賊団は結成してから少しづつ人が増えて、今では20人くらいで回している。そしてついこの前、私たちは偉大なる航路へ突入した。
男を探しに海に出たはずなのに、いつの間に私自身もこの海のロマンに惚れていた。いまじゃ男以上に、この仲間たちと旅すること、大秘宝を夢見ることを生きがいに感じている。
もしこのとき、私たちの船が違う航路を選んでいれば、未来は違ったのかもしれない。
7つある航路のうちこの航路を選んだのがどんな結果になるのか、このときの私たちはまだ知らない。
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