あなたを鳥にしたい。(連載中)
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頭の手配書に見とれていたらお腹がすいたのでご飯をいただきました。いやうまい。くってから海王類だって知ってショックうけたけどうまかった。
「お前をユースタスの元へ届けなければ俺に悪運が訪れると出た。よって今からユースタスの船を追う」
「あざーっす。切にあざーっす」
ああホーキンスさんホント神っす。私の世界にはホーキンスさんに熱狂している人もいますよ、と教えてあげればちょっとだけうれしそうだった。かわいいなオイ。
ホーキンスファンは召還しないのって聞いたら、俺のファンを危険にはさらせないとか男前なことを言われました。惚れるわ。いや、私は頭に一途ですけどね。
「とりあえず、その間なにかお手伝いさせてください。洗濯とか、釣りとか。あ、でも海に引き込まれそうになったらお助け願いますね」
「よかろう」
おお、上機嫌だ。よかった。まぁ、そうだよね。この人達はこっちの世界では極悪人なワケだから、そんな極悪人である自分にファンがいるっておもったらうれしいのかもね。
それから私は、数日間洗濯とかご飯のお手伝いをさせて貰ってすごした。クルー達はホーキンスさんの占いを信じているようなので私は変な疑いをかけられることとかはなく、すっごく過ごしやすかった。
それにうれしかった。一緒にご飯を食べてくれる人がいることが。一緒にご飯を作ってくれる人がいることが。洗濯物を干してたたむと、お礼を言ってくれる人がいることが。
「カヤ、今日の占いでは、お前が釣りをすると幸運が訪れるとあった」
とある朝、ウチはそんなことを言われて、はじめて釣りに挑戦することになった。正直どの魚もでっかくて一人では持ち上げられないのでむしろ足をひっぱってしまうのだが…なにゆえそんな占い結果が出たのか疑問である。
「カヤちゃんかかったよ!」
「あ! はい! うおぉ軽いぞ!」
っしゃあ! ようやくウチ一人で持ち上げられる魚が…って
「魚じゃねぇええ!木の実がつれましたぁああ!」
「木の実って釣れるもんなのおぉぉお!?」
しかも思い切り引き上げたので顔に木の実が振ってきた。最悪。何が幸運なのもう!
「なんだぁそりゃあ。みたことねぇ」
一緒に釣りをしていたクルー達がその木の実を祖ぞきこむ。
「…カヤちゃん、それ食えよ」
「えぇえ! えたいのしれないものなのに!」
「でも船長今日幸運があるっていったろ? めっちゃうめぇかも!」
「そっそうか!よっしゃいただきまっずぅぅわぁぁああ!!!」
「あああカヤちゃんが白目向いたぞ!」
「船医をよべぇええ!」
ああ、頭。貴方に会う前に私は…ガクッ。
***
ゴーグルのレンズの間に、鼻を守るようにくちばしみたいなのが付いてる。そのゴーグルをはめている姿を拝見したことはないけれど、きっと装着すれば鳥のくちばしみたいになるんだろうなって、ずっと想像していた。赤い羽根のようなでっかいコートを風にゆらしながら船首に立つ姿は、飛び立つのをまっている鳥のようだと、なんとなくそんなふうに思った。
もし、ウチに翼があるのならばそれを頭にあげるのに。トラファルガーの手にかかれば簡単だろう。奴の手を借りるのは不本意だけど。
そう言えばこんな歌があった。いまーわたしのー、ねがーいごとがー
「かなーうーなーらばー、つばーさーがー、ほしーいー」
…あれ、どこだここ。むくりと起きあがると、今回は天井も壁もちゃんとある。もしかして元の世界に戻っちゃったのかとおもったけれど、壁の手配書が違うと言うことを教えてくれた。
「ああ、翼がほしい」
「…すでにあるだろう」
「あ、ホーキンスさんおはようございます。私どうなったんすか?」
「それは俺のセリフだ。なぜお前のマグカップに羽が生えている」
え、羽? 目をこすって視界をクリアにすると、たしかにマグカップに羽が生えてぱたぱた浮いていた。すげぇ新世界。
「お前はつり上げた木の実のまずさに失神した。それよりも、お前が突然歌い出すとこれに羽がはえた。身に覚えはあるか」
「え、これウチがやったの!?」
え、なにウチ手品師!? と、羽はきえてカップはホーキンスさんの手の中に収まった。あらら消えてしまったよ。
「おそらく、お前の食った木の実は悪魔の実だ」
「ああ! それでまずかったんですね! ホーキンスさん幸運があるとか嘘付かないでください」
「いや、その能力を手に入れたことが幸運かもしれないな。もういちど翼を想像してみろ」
む、むずかしいことを言うなぁ。
「…よぉし、頭の手配書に生えたまえ翼ちゃん☆」
ぴょこんっ。
「おおおすげぇえ! って、え、どこいくの翼ちゃん! ま、待って!」
びりりぃい
「ぎゃあ! 破れた! 頭が破れた! ああどこいくのそっち海!あぁあ翼ちゃんがきえた! 海にどぼん! さよなら頭!
ってオイどないしてくれんねん!!」
「まずコントロールの訓練が必要だな」
「いやほんっと最悪!」
何が幸運なのちくしょう!
「お前をユースタスの元へ届けなければ俺に悪運が訪れると出た。よって今からユースタスの船を追う」
「あざーっす。切にあざーっす」
ああホーキンスさんホント神っす。私の世界にはホーキンスさんに熱狂している人もいますよ、と教えてあげればちょっとだけうれしそうだった。かわいいなオイ。
ホーキンスファンは召還しないのって聞いたら、俺のファンを危険にはさらせないとか男前なことを言われました。惚れるわ。いや、私は頭に一途ですけどね。
「とりあえず、その間なにかお手伝いさせてください。洗濯とか、釣りとか。あ、でも海に引き込まれそうになったらお助け願いますね」
「よかろう」
おお、上機嫌だ。よかった。まぁ、そうだよね。この人達はこっちの世界では極悪人なワケだから、そんな極悪人である自分にファンがいるっておもったらうれしいのかもね。
それから私は、数日間洗濯とかご飯のお手伝いをさせて貰ってすごした。クルー達はホーキンスさんの占いを信じているようなので私は変な疑いをかけられることとかはなく、すっごく過ごしやすかった。
それにうれしかった。一緒にご飯を食べてくれる人がいることが。一緒にご飯を作ってくれる人がいることが。洗濯物を干してたたむと、お礼を言ってくれる人がいることが。
「カヤ、今日の占いでは、お前が釣りをすると幸運が訪れるとあった」
とある朝、ウチはそんなことを言われて、はじめて釣りに挑戦することになった。正直どの魚もでっかくて一人では持ち上げられないのでむしろ足をひっぱってしまうのだが…なにゆえそんな占い結果が出たのか疑問である。
「カヤちゃんかかったよ!」
「あ! はい! うおぉ軽いぞ!」
っしゃあ! ようやくウチ一人で持ち上げられる魚が…って
「魚じゃねぇええ!木の実がつれましたぁああ!」
「木の実って釣れるもんなのおぉぉお!?」
しかも思い切り引き上げたので顔に木の実が振ってきた。最悪。何が幸運なのもう!
「なんだぁそりゃあ。みたことねぇ」
一緒に釣りをしていたクルー達がその木の実を祖ぞきこむ。
「…カヤちゃん、それ食えよ」
「えぇえ! えたいのしれないものなのに!」
「でも船長今日幸運があるっていったろ? めっちゃうめぇかも!」
「そっそうか!よっしゃいただきまっずぅぅわぁぁああ!!!」
「あああカヤちゃんが白目向いたぞ!」
「船医をよべぇええ!」
ああ、頭。貴方に会う前に私は…ガクッ。
***
ゴーグルのレンズの間に、鼻を守るようにくちばしみたいなのが付いてる。そのゴーグルをはめている姿を拝見したことはないけれど、きっと装着すれば鳥のくちばしみたいになるんだろうなって、ずっと想像していた。赤い羽根のようなでっかいコートを風にゆらしながら船首に立つ姿は、飛び立つのをまっている鳥のようだと、なんとなくそんなふうに思った。
もし、ウチに翼があるのならばそれを頭にあげるのに。トラファルガーの手にかかれば簡単だろう。奴の手を借りるのは不本意だけど。
そう言えばこんな歌があった。いまーわたしのー、ねがーいごとがー
「かなーうーなーらばー、つばーさーがー、ほしーいー」
…あれ、どこだここ。むくりと起きあがると、今回は天井も壁もちゃんとある。もしかして元の世界に戻っちゃったのかとおもったけれど、壁の手配書が違うと言うことを教えてくれた。
「ああ、翼がほしい」
「…すでにあるだろう」
「あ、ホーキンスさんおはようございます。私どうなったんすか?」
「それは俺のセリフだ。なぜお前のマグカップに羽が生えている」
え、羽? 目をこすって視界をクリアにすると、たしかにマグカップに羽が生えてぱたぱた浮いていた。すげぇ新世界。
「お前はつり上げた木の実のまずさに失神した。それよりも、お前が突然歌い出すとこれに羽がはえた。身に覚えはあるか」
「え、これウチがやったの!?」
え、なにウチ手品師!? と、羽はきえてカップはホーキンスさんの手の中に収まった。あらら消えてしまったよ。
「おそらく、お前の食った木の実は悪魔の実だ」
「ああ! それでまずかったんですね! ホーキンスさん幸運があるとか嘘付かないでください」
「いや、その能力を手に入れたことが幸運かもしれないな。もういちど翼を想像してみろ」
む、むずかしいことを言うなぁ。
「…よぉし、頭の手配書に生えたまえ翼ちゃん☆」
ぴょこんっ。
「おおおすげぇえ! って、え、どこいくの翼ちゃん! ま、待って!」
びりりぃい
「ぎゃあ! 破れた! 頭が破れた! ああどこいくのそっち海!あぁあ翼ちゃんがきえた! 海にどぼん! さよなら頭!
ってオイどないしてくれんねん!!」
「まずコントロールの訓練が必要だな」
「いやほんっと最悪!」
何が幸運なのちくしょう!