君の夢を捕まえに
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また、とある日の風景
「頭!」
「おう、なんだ」
「お出かけしてきたの。買い物したんだ」
「なんだ、新しい剣か?」
「ううん、服」
「服!? お前がか…!?」
「そりゃあ私だって裸じゃ生きていけないからさ。で、いくつか買ってきたから見てほしいんだ」
「まじか、お前が洋服かうとはこれから嵐でもくんのか?」
「失礼な!」
「なにをしているんだ?」
甲板で軽い言い合いに発展しそうな二人を見かけて、キラーが立ち止まる。
「あ、キラーさん。一緒に来て私が選んだ服の査定してほしいんだ!」
「うむ」
キラーは任せろとばかりにグッドサインを送り近づいてくる。
「大丈夫かよ、キラーのセンスでいいのかあ?」
「いやいや、ヒール履いてるキラーさんは絶対そういうセンスあるよ」
「じゃワイヤーのやつも呼んでくればいいだろう」
そういえばワイヤーもヒールだ。
「あんまり集まると恥ずかしいし…って頭勝手にあけないでよ!」
「どうせ見るんだからいいだろうが」
「キッド、まだ下着でも入っていたらどうするつもりなんだ」
「どうもしねぇよ。お、なんだこのブラj」「あああそっちの袋はだめです! 下着!!」
あわててキッドが引っ張り出した黒い下着を袋に押し込んで背中に隠す。キッドはしぶしぶもう一つの大きな紙袋を開けた。
「えーとなになに、網タイツ…網タイツ…網タイツに…網タイツばっかじゃねぇか!」
「すぐ破れるからたくさん買っとけって言われて!」
「はぁ…で、この赤いのはまた下着か?」
「ちがうよ、トップスだよ!これ下着付けられないからパット入ってるの」
「で、これは…なんだこのスカートは、こんな短くてタイトなもん履いてたら足開かねぇだろうが! 敵来たらどうすんだ! パンツ見えんぞ!」
「違いない」
「…で、なんだこのドットの短いジャケットは」
「かわいくない?キラーさんのセンスをいただこうかと!」
はぁ、と二人は頭を抱えてしまった。途中までかなりきわどいものが続いて、最後の最後に黒に白いドットのジャケットとは、かなりなセンスだ。
「つぅか、なんだこれは、どこかくしてるつもりだ。大事なところがぎりぎり見えそうな服じゃねぇか却下だ」
「えええええ! き、キラーさん!」
「賛成はできん」
「えええええええええ!!」
しょぼんとしてしまったセアラだが、キッドもキラーもさすがにこのきわどくて何とも言えないセンスの服装を容認することはできなかった。
「いつもは普通にジーンズにTシャツだろうが、いいだろそれで」
「だって一般人感が抜けなくて…みんなみたいになれたらいいなぁって…。この前海軍に捕虜と間違われたんだもん、ショック」
「いいじゃねぇか、そういうところが強みだろうが、油断してたら殺されちまったってのがお前の殺しのスタイルかと思ってたぜ、俺は」
「そうなんだけど、ここにいるからにはなじみたいというか…」
ぐちぐちと言っているセアラの横で、キラーが広げた服をさりげなく丁寧にたたむ。
「はぁ、そこまでいうなら今度からは俺が選ぶ。それでいいだろうが」
「…え? 頭が選んでくれるの?」
「お前に任せてたらポロリしちまうものばっかり選んできそうだからな。ちょいと派手なものを選んできてやるよ」
「やったー! それなら安心! 頭のセンスなら絶対大丈夫!
じゃあもうこれいらないね! 網タイツはワイヤーにあげよう」
「いや、長さが違うんじゃないのか?」
思わず冷静に突っ込んでしまったキラーだったが、嬉しそうなセアラをみて、せっかくだし今回買ったものが生かせるように考えてやろう、と人知れずに思ったのだった。
「頭!」
「おう、なんだ」
「お出かけしてきたの。買い物したんだ」
「なんだ、新しい剣か?」
「ううん、服」
「服!? お前がか…!?」
「そりゃあ私だって裸じゃ生きていけないからさ。で、いくつか買ってきたから見てほしいんだ」
「まじか、お前が洋服かうとはこれから嵐でもくんのか?」
「失礼な!」
「なにをしているんだ?」
甲板で軽い言い合いに発展しそうな二人を見かけて、キラーが立ち止まる。
「あ、キラーさん。一緒に来て私が選んだ服の査定してほしいんだ!」
「うむ」
キラーは任せろとばかりにグッドサインを送り近づいてくる。
「大丈夫かよ、キラーのセンスでいいのかあ?」
「いやいや、ヒール履いてるキラーさんは絶対そういうセンスあるよ」
「じゃワイヤーのやつも呼んでくればいいだろう」
そういえばワイヤーもヒールだ。
「あんまり集まると恥ずかしいし…って頭勝手にあけないでよ!」
「どうせ見るんだからいいだろうが」
「キッド、まだ下着でも入っていたらどうするつもりなんだ」
「どうもしねぇよ。お、なんだこのブラj」「あああそっちの袋はだめです! 下着!!」
あわててキッドが引っ張り出した黒い下着を袋に押し込んで背中に隠す。キッドはしぶしぶもう一つの大きな紙袋を開けた。
「えーとなになに、網タイツ…網タイツ…網タイツに…網タイツばっかじゃねぇか!」
「すぐ破れるからたくさん買っとけって言われて!」
「はぁ…で、この赤いのはまた下着か?」
「ちがうよ、トップスだよ!これ下着付けられないからパット入ってるの」
「で、これは…なんだこのスカートは、こんな短くてタイトなもん履いてたら足開かねぇだろうが! 敵来たらどうすんだ! パンツ見えんぞ!」
「違いない」
「…で、なんだこのドットの短いジャケットは」
「かわいくない?キラーさんのセンスをいただこうかと!」
はぁ、と二人は頭を抱えてしまった。途中までかなりきわどいものが続いて、最後の最後に黒に白いドットのジャケットとは、かなりなセンスだ。
「つぅか、なんだこれは、どこかくしてるつもりだ。大事なところがぎりぎり見えそうな服じゃねぇか却下だ」
「えええええ! き、キラーさん!」
「賛成はできん」
「えええええええええ!!」
しょぼんとしてしまったセアラだが、キッドもキラーもさすがにこのきわどくて何とも言えないセンスの服装を容認することはできなかった。
「いつもは普通にジーンズにTシャツだろうが、いいだろそれで」
「だって一般人感が抜けなくて…みんなみたいになれたらいいなぁって…。この前海軍に捕虜と間違われたんだもん、ショック」
「いいじゃねぇか、そういうところが強みだろうが、油断してたら殺されちまったってのがお前の殺しのスタイルかと思ってたぜ、俺は」
「そうなんだけど、ここにいるからにはなじみたいというか…」
ぐちぐちと言っているセアラの横で、キラーが広げた服をさりげなく丁寧にたたむ。
「はぁ、そこまでいうなら今度からは俺が選ぶ。それでいいだろうが」
「…え? 頭が選んでくれるの?」
「お前に任せてたらポロリしちまうものばっかり選んできそうだからな。ちょいと派手なものを選んできてやるよ」
「やったー! それなら安心! 頭のセンスなら絶対大丈夫!
じゃあもうこれいらないね! 網タイツはワイヤーにあげよう」
「いや、長さが違うんじゃないのか?」
思わず冷静に突っ込んでしまったキラーだったが、嬉しそうなセアラをみて、せっかくだし今回買ったものが生かせるように考えてやろう、と人知れずに思ったのだった。