君の夢を捕まえに
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「貴様、懸賞金5000万ベリーの通り魔で間違いないな」
声をかけられ、フードの人物は振り返った。
「とうとう声をかけてもらえるようになったんだ」
「勘違いするな、お手頃って意味だ。この辺の海じゃあ、珍しくないない懸賞金だ。あんた女か、実力以上に懸賞金が載ってやがるな?」
「失礼な男。そんなのはやってみたらわかること」
海賊に囲まれた彼女は、腰にぶら下げた一本の剣を抜き取ると、構えの姿勢さえ見せず、まるで歩くように一歩踏み出す。そして次の瞬間、海賊の一人が血を吹いた。一気に緊張が高まり、一斉に男たちが襲い掛かってきた。
数分後、脚を切り刻まれた男たちは虫の息で転がされていた。あの強気はどこへやら、涙さえ流し助けを乞う。
なんて哀れな姿か。自分の船長なら、仮に強大な敵に追い込まれても、命乞いだけはしないだろう。
「まぁ、もう私はクルーではないのかもしれないけれど」
「おい、あんた…」
「ねぇ、あなたは信じてる? ひとつなぎの大秘宝」
「し、信じる…!」
船長らしき男は震える声でそう言った。だが、それは実のところ不正解だ。
「答えは言葉だけじゃない。顔を見たらわかる。あなた達も新世界から引き返したんでしょう。新世界まで行ったことだけを誇りに故郷に戻ろうとしている。その資金に海賊狩りをしようとしたんでしょう? どうしてできると思ったの? 信じるって答えたってことは、私のやり方よく知ってるでしょ?
引き返したあなたと、新世界を進み続けるであろう私と、強いのはどっち?」
男の足をもう一度切りつける。男は悲鳴すら上げられなかった。
「あーあ、脚が取れちゃった。もう歩けないね。安心して、死後の世界じゃ足がなくても前には進めるって何かの本で読んだことがあるの」
「 」
やめてくれ、とその口か形を作った。次の瞬間、血が噴き出て、全てが終わった。
「あの人の夢は私の夢。もう、この海であの人の夢を笑う海賊は放っておけない。これから新世界に行くのに、あんたたちみたいな雑魚に、眼なんか向けてる暇はないの」
ファントムキラーは剣の血を払い、その場を後にした。
そろそろシャボンディ諸島へ向かおう。目的は十分果たした。
あとはこの身勝手な行動の罰を、もらいに行くだけだ。
声をかけられ、フードの人物は振り返った。
「とうとう声をかけてもらえるようになったんだ」
「勘違いするな、お手頃って意味だ。この辺の海じゃあ、珍しくないない懸賞金だ。あんた女か、実力以上に懸賞金が載ってやがるな?」
「失礼な男。そんなのはやってみたらわかること」
海賊に囲まれた彼女は、腰にぶら下げた一本の剣を抜き取ると、構えの姿勢さえ見せず、まるで歩くように一歩踏み出す。そして次の瞬間、海賊の一人が血を吹いた。一気に緊張が高まり、一斉に男たちが襲い掛かってきた。
数分後、脚を切り刻まれた男たちは虫の息で転がされていた。あの強気はどこへやら、涙さえ流し助けを乞う。
なんて哀れな姿か。自分の船長なら、仮に強大な敵に追い込まれても、命乞いだけはしないだろう。
「まぁ、もう私はクルーではないのかもしれないけれど」
「おい、あんた…」
「ねぇ、あなたは信じてる? ひとつなぎの大秘宝」
「し、信じる…!」
船長らしき男は震える声でそう言った。だが、それは実のところ不正解だ。
「答えは言葉だけじゃない。顔を見たらわかる。あなた達も新世界から引き返したんでしょう。新世界まで行ったことだけを誇りに故郷に戻ろうとしている。その資金に海賊狩りをしようとしたんでしょう? どうしてできると思ったの? 信じるって答えたってことは、私のやり方よく知ってるでしょ?
引き返したあなたと、新世界を進み続けるであろう私と、強いのはどっち?」
男の足をもう一度切りつける。男は悲鳴すら上げられなかった。
「あーあ、脚が取れちゃった。もう歩けないね。安心して、死後の世界じゃ足がなくても前には進めるって何かの本で読んだことがあるの」
「 」
やめてくれ、とその口か形を作った。次の瞬間、血が噴き出て、全てが終わった。
「あの人の夢は私の夢。もう、この海であの人の夢を笑う海賊は放っておけない。これから新世界に行くのに、あんたたちみたいな雑魚に、眼なんか向けてる暇はないの」
ファントムキラーは剣の血を払い、その場を後にした。
そろそろシャボンディ諸島へ向かおう。目的は十分果たした。
あとはこの身勝手な行動の罰を、もらいに行くだけだ。