7章 シャイルとミズカ
その頃、ハナダジムでは大きな衝撃が走っていた。
「そんな……、お姉ちゃんが……。お姉ちゃんが、シャイル?」
タカナオの読んだ手紙は、姉からの物だった。カスミ達は金縛りにあったように動けなくなっていた。ただ、カスミのエメラルドグリーンの瞳は、ゆらゆらと揺れている。
『リョウスケへ
ごめんね。背負わすような行動に出させてしまって……。正直、貴方やマルナがいなかったら、あたしは途方に暮れてたと思う。本当に感謝してる。ありがとう。貴方の両親を助けたのは、ほんの気持ちです。これからまだ辛い事が待ち受けているリョウスケには、もっとお礼をしたいけど、それは、未来がある保証が出来たらね! それから、タカナオは、一人で心細いだろうし、ポケモンの接し方にも慣れてない。どうか、あの子を守るだけじゃなく、サポートもしてあげて下さい。これは北風使いとしてではなく、姉としてのお願いです。宜しくね。
シャイル』
「俺と、ミズカさんとの出逢いはNWGの組織だった」
手紙をタカナオに返してもらいながら、リョウスケは話し始めた。
「そんな……、お姉ちゃんが……。お姉ちゃんが、シャイル?」
タカナオの読んだ手紙は、姉からの物だった。カスミ達は金縛りにあったように動けなくなっていた。ただ、カスミのエメラルドグリーンの瞳は、ゆらゆらと揺れている。
『リョウスケへ
ごめんね。背負わすような行動に出させてしまって……。正直、貴方やマルナがいなかったら、あたしは途方に暮れてたと思う。本当に感謝してる。ありがとう。貴方の両親を助けたのは、ほんの気持ちです。これからまだ辛い事が待ち受けているリョウスケには、もっとお礼をしたいけど、それは、未来がある保証が出来たらね! それから、タカナオは、一人で心細いだろうし、ポケモンの接し方にも慣れてない。どうか、あの子を守るだけじゃなく、サポートもしてあげて下さい。これは北風使いとしてではなく、姉としてのお願いです。宜しくね。
シャイル』
「俺と、ミズカさんとの出逢いはNWGの組織だった」
手紙をタカナオに返してもらいながら、リョウスケは話し始めた。